みなさん、こんばんは、アウディ名古屋西のセールス、松原でございます。
昨日の水曜日は、ショウルームの定期清掃でしたので、展示車両も全部外へ出して、
床やガラスなどのクリンナップを行いました。
毎日、始業前に掃除をしているとはいえ、やはり汚れはたまってくるもの。
プロの業者さんの手によって、ピカピカとなり、気分も晴れやかです。
ショウルームの展示車は従来とほぼ変わらず、
クリスマス&ウインターのフォーメーションのままですが、
1台だけ、A1をSportbackのナノグレーから、3drのグレイシアホワイトへ入替ました。
さて、ここで本日のお題です。
アウディのボディーカラーには、色によってさまざまな名称がつけられています。
「白」というだけでも、アイビスホワイト、アマルフィホワイト、カッラーラホワイト、
コルティナホワイトなど、様々な呼び名があるのです。
この呼び名というのが、各メーカーによって実に様々で、面白いのです。
一時期のランドローバーはブルーなら世界各地の海の名前、
(アトランティックブルーとか、オスロブルーとかアドリアティックブルーとか・・。)
フィアットは音楽のジャンルの名前、
(ボサノヴァホワイト、チャチャチャ・アズール、クロスオーヴァーブラックとか・・。)
シトロエンなどはフランス語を押し通すものですから、さらに意味が分からなかったり、
(ベール・ベガ、とか、ブルー・レマン、ルージュ・ルシフェールとか・・・。)
このあたりのネーミングセンスを楽しめるのも輸入車の面白みですね。
アウディの場合はというと、特に統一感・シリーズ感にはこだわっていないようですが、
しかし、かなり詞的な、ロマンティックなセンスと言えると思います。
今回の主役A1の「グレイシアホワイト」は・・・
ズバリ「氷河」を意味します。{(英)Glacier (独)Gletscher }
言われてみれば、クールなきらめき、静かな色合いは確かに氷河そのもの!
「グレーイッシュ(グレーっぽい)」ではありませんので、くれぐれもお間違え無く。
2012年から登場したこのメタリック・ホワイトは、
それまでアウディで白と言えばソリッドの「アイビスホワイト」ばかりだったところへ
デビューし、瞬く間にボディーカラーのトップ人気に上りつめたカラーです。
日本では一般的に「パールホワイト」が一番人気だと思うのですが、
それを見慣れ、乗り慣れたお客様からすると、ソリッドの白というのは
ともすれば「商用車」に思えてしまう、というお声を頂くことがあるのです。
私自身は決してそうは思えないのですが、
そのお客様のイメージですから、逆らっても仕方ありません。
(ちなみに「アイビス」とは、「トキ」のことで、イメージ通りの純白です。)
ところが、「グレイシアホワイト」は、一見すると「白」にしか見えないのですが、
日光に当たるとメタリック粒子がきらめくため、何とも上品な輝きを放つので、
日本で人気が出るのも当然と言えます。
以降、次々とラインナップを拡大し、今や一部の特殊なモデルをのぞいて
すべてのアウディの代表的なカラーと言えるほどの存在になりました。
街中ですれ違う数多くのアウディ。瞬間的に車種やグレード、ボディーカラーを
見分けることができるのは我々ディーラー・セールスの特殊能力ですが、
皆様もぜひ、目の前の白いアウディが「グレイシア」なのか、「アイビス」なのか、
当ててみてください。
また、何かの折に、ほかのボディーカラーに隠された謎を解き明かしますので
おたのしみに!