「大人のサロン」第1回 〜「太陽にほえろ」のプロデューサーが今だから語る〜
太陽にほえろ、あぶない刑事などを手がけた元日本テレビプロデューサー岡田さんのトークイベントに行ってきた♪
モータージャーナリストの嶋田さん、ファッションプランナーの稲田さんは聞き役として、いろんな話を聞いていた。
《問題》太陽にほえろに登場するマカロニはなぜマカロニというニックネームになった?
※解答は最下部にて。
太陽にほえろではスズキ自動車がスポンサーで、当時売り出し中のジムニーが使われた。
でも、1年で降りてしまって、トヨタに変わったとか。
正義はトヨタ、悪役は日産かと思いきや、そこはライバル企業はダメという理由で、外車とか使われたとか。
カーステレオのスポンサーは三菱、でも車はトヨタ・・・といった問題もあったようだ(笑)
その後、使用された車は返却されずスタッフが受け継いだが、撮影で派手に使ったのでボロボロだったようだ(笑)
ドラマでは公道を走行するシーンなどかあるが、ちゃんと道交法を守っての撮影だった。
シートベルトをして、追い越し禁止区間は追い越さず・・・。
車に乗る、シートベルト装着する、発進するがという一連の流れも、カメラのカット割りでシートベルトを装着すシーンは見せなかった。
松田優作は免許を取得しておらず、運転は代役で、運転しているかのように見せたとか。
警察がドラマをチェックしており、時折指導もあったようだった。
つまり警察も視聴者だった(笑) 太陽にほえろは女子中高生をターゲットにしたドラマで、裏テーマでは、「命を大切に」、また愛、慈愛ということも考えられていた。
例えば、使っている銃は、殺傷能力が低い物だったり、玉を込めるシーン、血が流れるシーンがなかった。
「許す」ということもテーマだったようだ。
真似をして事件を起こさないようにとの考えもあった。
ゴールデンタイムに、今とは違い一家に一台のテレビを家族で見るということも考えて製作されていた。
太陽にほえろでは、刑事が殉職するが、マカロニの発案だった!
ドラマに飽きてしまったショーケンを制作側は続けてと説得したが、ショーケンの「じゃぁ、死ぬよ」との一言で決まったようだ。
これが思いのほかよく制作側は味をしめたとか(笑) ちなみに今までの視聴率を合わせるとのべ80億人が見たとのこと。
傷だらけの天使は深夜枠であり、太陽にほえろとは真逆だった。
時間も深夜枠で、例外的な扱いで、ショーケンがやりたいようにやったようだ。
この時代の背景に学生闘争もあり、大人が悪、若者が正しいといったことも反映された。
岡田さんは業界では有名なプロヂューサーで、お話を聞ける機会は滅多になく、とても貴重な時間でした。
ドラマは作り手の想い、考え、視聴者のこと、時代背景など様々な事が織り交ざり作られていたと実感した。
他にも俳優さんのことも、ここでは書けないことも、2時間では足りないくらい面白い話を聞けた♪
《解答》マカロニウエスタンの格好。
この格好をしたショーケンが、この姿でやりたいと言い出し、そこからマカロニとなったようだ。