お待たせしました。某レースゲームのようにプロローグの後、 本編がなかなか出ない感じになりましたが更新しま~す!!(^_^;)
1月4日 AM
フランクフルトを出発し、シュトゥットガルトへ向けて、 たまに左車線を矢のように駆け抜けていくハイエンドカーに 一喜一憂しながらアウトバーンA67号線→A6号線と順調に走ります。 画像の997以外にも、麻布あたりでボーボー言ってるアストンからは想像できない 悪魔的な快音を残して、ヴァンテージ(音から言ってV12かな・・)がカッ飛んでいきました。 いいなぁ、スーパースポーツが役目全うできて・・(^_^;)
とりあえず街まで行って、そこからツッフェンハウゼンまでの行き方を 確認しようと思ってたのですが、A6号線からA81号線経由で シュトゥットガルト入りしたため、街の中心部に行く途中に ツッフェンハウゼンがあり、すんなりポルシェミュージアムまで着いてしまいました(^_^; 駐車場にもポルシェの姿がチラホラ。 ケイマンS&997カレラ4 パナメーラ(このエアロは社外?)
そしてビッグバンパーのスピードスター&スピードスター ターボルック。 グレーのはナンバーが付いてないので場外特別展示車?さくらか? 何とも無粋な写真ですが、左が本社ショールーム、中央奥が本社・本社工場、 右上から迫り出している建造物がミュージアムです。
ミュージアムでかすぎて、隣接のツッフェンハウゼン駅の プラットホームまで下がってもファインダーに入りきらず・・・・
気を取り直して館内へ
展示は1900年にDr.フェルディナント・ポルシェが ローナー社で考案したインホイールモータに始まります。 続いてオーストロ・ダイムラー社で開発を行ったレンヴァーゲン”サーシャ” ダイムラー・ベンツ社で技術部長をしていた時に担当した 2リッター レンヴァーゲン”モンツァ”
そして、Kafer(VWビートル)とポルシェ博士の功績が続きます。
このグランプリレーサーは、イタリアのコンストラクター”チシタリア”からの依頼で フェルディナントの息子フェリーが設計した”PORSCHE Typ 360 Cisitalia” これはTyp360のフロントサスペンション廻り。 アッパーアームがあって、ロアアームがあって、ステアリングタイロッドがあって・・・ アレッなんか1本多いぞ!そうなんです駆動軸!!なんとミッドシップ4WD! フェリーはTyp360の設計料を、父フェルディナントの保釈金に充てたと言われてます。 さらにフェリーは、このレーサーの開発の際に訪れたチシタリア社で、 フィアットのコンポーネントを利用したレーサーや小排気量スポーツカーを目にし、 VWビートルをベースとしてスポーツカーを造ること(タイプ356プロジェクト)を 思いついたそうな(^_^;) 前述の構想を経て、この356”Nr.1”ロードスターが開発されます。 ポルシェの名が付く車第一号です。 ちょっと見にくいですが水平対向4気筒エンジンが ミッドシップに置かれているのが、床の反射で確認できました(^_^;) この356は、ポルシェ設計事務所がまだ疎開先のオーストリア グミュントにあったときに 52台のみ生産されたハンドメイドのアルミボディを持つクーペ。 こっちの356カブリオレも同じくグミュント時代のモデル。 カブリオレモデルのボディワークは、ヴィエンナの”keibl Company”に 外注して架装していたと英文の説明書きにありました。 つまり、コーチビルダーがボディ制作を担当。 これは、ポルシェ設計事務所がシュトゥットガルトに戻ってから生産された ドイツ製の356クーペ。 この個体は1950年のDr.フェルディナント75歳の誕生日を記念して プレゼントされた車。通称”フェルディナント”としてポルシェ博士の死後も ポルシェ社の研究用車両として使われました。 この調子じゃ、いつまでたっても終わりそうにないので、356は この356B 2000GS Carrera GTで終わりにして次に進みましょう~ 軽量なSUPER90のボディにレース用DOHCフラット4を搭載したCarreraシリーズ。 911系には996になるまで、ついぞ搭載されなかったDOHCを既に搭載、 フラット6に進化した当時はSOHCで充分だったのだろうか。あっ、冷却の問題か・・・ ポルシェミュージアムで面白いのがこういった技術展示がある点。 これは、550スパイダーのDOHCフラット4ユニットのカム駆動方式。 ベルトやチェーンでなくギヤ駆動。 こちらはそのDOHCフラット4ユニット。 ディストリビュータが2個あることから、ツインスパークであることが判ります。 ポルシェ黎明期の歴史は今回の旅のメインテーマということもあり、 結構あつく語ってしまいました(^_^;) 次回は、911以降のポルシェとコンセプトモデル辺りを紹介します。 今回は画像をサムネイル添付にしてみたのですが、 直接画像を貼るのとどっちが見やすいですか?