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witten by 竹岡圭
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2017年はSS4で二回転半してリタイア。2018年はエントリーはしたものの、北海道胆振東部地震で不参加。そうして迎えた2019年。「遅くてもいいから、絶対完走する!」を目標に挑んだ結果、これまでよりいちばん速い結果で、さらに無傷で完走することができましたっ! やったぁ~! ホントに本当に応援してくださったみなさまのおかげです! 感謝しても感謝しきれません。ありがとうございますっ!
とはいえ「全日本の中でもここだけは特別だからねぇ~」、と言われるラリー北海道、本当にタフなラリー。併催されたアジアパシフィックラリー選手権組も入れると全66台中、完走したのは48台。なかなかハードなラリーでした。

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そうそうノッケからですが、お知らせがあります! ラリー北海道はナイトステージがあるため、PIAAさんのご協力によりフォグランプを取り付けることになりました。昔ながらのライトポッドではなく、いまはLEDのスリムなバータイプでコンパクト。明るさもバッチリです。というわけで、マシンの顔つきが変わったのを機に、我がマシン、VWポロGTIの名前を改名することにしました。
というのもですね、先日とあるイベントのクイズ大会で「2019年、竹岡圭が参戦しているラリーカーの愛称はなんでしょうか?」という問題に、1組5名×10組中8組、つまり40名の方々が「ももちゃん」と回答。残りの2組は「しろちゃん」と回答したんです。ちなみに「ももちゃん」は昨年のアルファロメオ・ジュリエッタの愛称、「しろちゃん」は私が普段乗っているMINIクロスオーバーの愛称でして…。
愛称は二文字の方が浸透しやすいのかも…と悩んだ結果「さくら・ももちゃん」という名前になりました。これならどっちでも大丈夫ですからね! これからは遠慮なく「ももちゃん」と呼んでくださいませ~♪

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◆2019年9月18日(水)帯広に向けて出発!
横手ラリーから約1カ月半。出発日の朝、仕事先から戻って慌てて支度して向かうというスケジュールだったので、飛行機の中でいなり寿司でお腹を満たし、帯広空港に到着。
帯広では昔なじみのお仲間に会うこともできましたよ~。実は2回ほどスーパー耐久十勝24時間レースに参戦したことがあるのですが(もう18~19年前だというのに改めて驚くけど(笑))、旧知のレース仲間に会うことができました。そしてご協力もいただいたんです。実はレッキ用のクルマを手配してもらったんですよね。そして、この日は参加受付などをして終了。明日からのレッキに備え、北海道の食に舌鼓を打ちに出かけます。これもラリーの楽しみ♪

◆2019年7月19日(木)レッキ
レッキ用のクルマというのは、トヨタポルテでした。レッキするにはずいぶん背が高く不向きではありますが、仕方なかったんですよね。足元だけしっかりしてればなんとかなるだろうということで、YOKOHAMAさんにご協力いただいてラリータイヤを装着し、ラリータイヤを履いた超ファミリーカーという珍しいスタイルで、レッキ開始となりました。
まずは陸別まで移動し、そこからレッキをこなしていきますが…。4WDモデルなのでFFよりは安定感は高いとはいえ、背の高さによるロールの大きさには正直閉口させられました。レッキするというよりも、とりあえず安全に走らせるのに必死なんていう場面もあったくらい…(笑)。
ラリー北海道のコースは、本州の林道コースとはまるで趣が違います。まず距離が長いんですよね。通常本州のSSは大抵長くても10km前後(中には20km以上のところもありますが…)なのですが、ラリー北海道は30km。それが数本あるんです。さらに直線が多いのでハイスピードコースになりがち。そして、開けているところが多いので、景色が美しい。特にパウセカムイのコースなんかは、走っていてもウットリとしてしまうほど美しいんですよね。ぜひ皆さまにお見せしたいなぁ~♪

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◆2019年9月20日(金)レッキ→ラリーショー→SS1
音更や足寄方面のSSのレッキを午前中に終え、午後15時過ぎから始まるラリーショーまで、しばしの休憩。今回のラリー中で、唯一ゆっくりできる時間でもあります。そうそう、今回のラリーショーに合わせて、新ノベルティグッズ、ピンク色の不織布のバッグと缶バッジミラーを新投入してみました~♪
缶バッジミラーは、実際私も使っていますが、ちょっと持ち歩くのに軽くて便利、ピンクの不織布のバッグも、使い勝手を考えて、マチ付きで、上部がベルクロで止められるものにしたので、会場はもちろん、その後も使いやすいと思います♪ ご希望があれば、サインもできちゃいますしね~。

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さて、いよいよ本番開始!まずは札内SSです。1kmくらいの短いコースなのですが、道幅も狭い上に…、真っ暗!なんですよぉ。とにかく真っ暗!歩くにも足元が見えないくらい真っ暗なんですよね。というわけでPIAAさんのフォグランプが大活躍してくれるわけですが、確かに明るさはバッチリ!これなら安心です。ところが…。このコース、砂埃がとんでもなくすごかったんですよ。まるで真っ白な壁が前に立ちはだかっているようで、どこまでが直線なのか、どこからがコーナーなのか、まるでわからない。さらに、路面もまるで洗濯板のようなボコボコの連続で、クルマが上下に揺れる、ライトも上下に揺れる。もうどこを走っているのかまったくわからないレベルでした。
というわけで、立木にそのまま突っ込んだマシンもあったくらいの大変なSSになりまして…。今回は絶対完走!を目標にしている私は、木にぶつかることを恐れ、途中でアクセルを抜かざるを得ませんでしたが、とりあえず無事にSS1をクリアしました。

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◆2019年9月21日(土)DAY1
前回の横手大会から約1カ月半の間に、サーキットのレースに2戦参戦した私。元々不器用な上に、なんだかんだでサーキットを24年間も走ってきているせいか、すぐサーキット仕様に身体が戻ってしまうんですよね…。上手く切り替えができないんです…(情)。自分でもそれがわかっていたので練習したかったのですが…、なんだかんだでそれも叶わず…。結局いつもの通りのぶっつけ本番になってしまいました。トホホ。すみません。  で、予想通り、やはりなかなか身体がグラベル仕様になりません。午前中走り終える頃に、ようやく身体も頭もグラベルの走り方を思い出す始末。これが朝イチからできていたら…と悔やむばかりです。
というのもですね、午後からは結構快調だったんですよ!ご存じの通り、JN2クラスは、R3車両やGRMNなど、本格的なクルマがほとんどを占めておりまして、完全なノーマルカーはたぶんウチだけ(笑)。なんたって、さくら・ももちゃんはACC(アダプティブクルーズコントロール)やプリクラッシュセーフティシステム、ESP、オーディオ、エアコンまで全部装着されたまんまのノーマルカー。機械式のLSDは今回入れようかと思ったのですが、いろいろなところから情報収集した結果、どうも壊れる率が非常に高いということでやめることにしました。なので結局5戦目に至ったいまでも、ショックアブソーバー&スプリングとタイヤとホイールとブレーキパッドを替えて、ロールバーとリストリクターつけただけの、ド・ノーマルカーに変わりない、さくら・ももちゃんなのです。
でもね、同じJN2の中でもビリじゃなかったSSもあったんですよ。前戦横手大会では、コンマ1秒差まででしたが、それをクリアできました。これは私としては快挙! まぁ、他のマシンが調子悪かったり、トラブルがあったのだと思いますが…。

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そしてもうひとつのビッグニュース!生まれて初めて完全に飛・び・ま・し・た~! そのSSはジャンピンクポイントがいくつかあったのですが、完全に飛んだというのは、ポン、ポンと瞬間的に飛ぶようなものではなく、滞空時間1秒はあったでしょうか。自分でも「あっ!」と思った後に「あれっ?!」と思うくらいの時間があったくらい飛んだんです! 飛距離も想像以上に前にキレイに飛びまして、オマケに着地も大成功!「ジャンプによる着地の衝撃でクルマが壊れるからむやみに飛んじゃダメ」という話をよく聞きますが、TEINさんのサスペンションさすがですね。ガツンという衝撃もなく、フワッと気持ちよく着地に成功しました。
実はさらにその先がありまして、クレストから左という場面でもジャンプしたんですよ。その時はやや左を向いて飛んだだめ、3・5輪くらいの着地だったので、コ・ドライバーの佐竹さんはかなりヒヤッ!としたらしいのですが、私はこの0・5輪の着地を自分でもしっかり捉えらていたので、まったく不安感もなく降りられたんですよね。こういった0.5までしっかり感じ取れるところが、TEINさんのサスペンションと、YOKOHAMAさんのタイヤ&ホイールの真骨頂なんですよね! いやはやラリーの醍醐味を味わうことができました~!

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◆2019年9月22日(日)DAY2
昨日の感触もまだ身体に残っているので、2日目は朝イチのSSからそれなりに走ってみました。すると、結果も前日同様、同じJN2の中でもビリじゃなかったSSがまたあったんですよ~。どうやら私は下りコースがやはり得意みたい。もちろんさくら・ももちゃんの特性で、上り坂が苦手というのもありますけど、なんだか下りの方が前が見える分、安心感があるんですよね。最後の札内SSはまた砂埃で前が見えなかったけれど(昼間なだけマシでした)、無事フィニッシュを迎えることができました。DAY1からこの走りができていたら、もう少し恥ずかしくない結果が残せていただろうなぁ~と思うと、悔しい気持ちもありますが、とにもかくにも魔物が棲むと言われるラリー北海道、無事にしかも無傷で完走できて、本当に本当によかった!セレモニアルフィニッシュで「絶対に完走すると言っていた竹岡圭選手、有言実行ですね!」とアナウンスされた時は、本当に嬉しかったです。

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◆次戦に向けて
参戦スケジュールのお知らせです。前回の圭rp通信では、Rd.9のハイランドマスターズに参戦するとお知らせしましたが、諸事情によりRd.10のMSCCラリーinふくしま(10月31日~11月3日)に参戦することになりました。
そしてその翌週、11月6日~11月10日に開催されるWRCのプレイベントラリー。「セントラルラリー愛知・岐阜」(Central Rally Aichi/Gifu)にも参戦する予定です。
2週連続なので、冷静に考えると間は2日間しかありません。クルマもチームメンバーも非常に厳しい状況となりますが、やはりWRCに出たい!ラリージャパンに出たい!というのが夢のひとつでもある私は、このスケジュールで参戦する予定にしております。ただし、近日中にもしも、ラリージャパンが日本に来ないとなったら、セントラルラリーはスキップして来年に備えるということも考えてはおりますが…。
とにもかくにも、MSCCラリーinふくしまには参戦しますので、お時間許す限り皆さま応援よろしくお願い申し上げます!

さて、もうひとつお知らせがあります。実はこの竹岡圭のラリーチャレンジが単行本として発行されることになりました。まずは2016年~2017年のラリーチャレンジについてのお話になります。
タイトルは「突破力」。マガジンボックスさんから10月半ばに発売される予定です。ちなみに私は自分で自分のことを書くのはイヤだったので、MINIの専門誌「ニューミニスタイルマガジン」でお付き合いのある「杉山裕編集長」が執筆してくださいました。売れ行き好調でしたら、2018年、2019年と続編を出してくださるそうですので、皆さま是非ともご協力お願いしますね~♪

「いくつになってもチャレンジはできる! 眠れなくなるほどの大きな夢を、竹岡圭と一緒に追いかけて、叶えてください~!」            圭rally project 竹岡圭


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