東京モーターショーに行ってきました。
今回はオリンピックの影響で、いつもおなじみのビッグサイトだけでなく、ビッグサイトの一部を含んだ有明エリア、MEGAWEBを含んだ青海エリア、それを結ぶオープンロード、そして一部車両はヴィーナスフォートにも展示が有るというかなり変則的な感じでした。
既に各ブースの様子は各種マスコミで語られてますし、カーくるでも詳しく紹介されてますので、私は気になったブース、モデルのみの紹介を。
個人的に印象に残ったメーカーブースは、スズキ、ダイハツ、ホンダの3社ですかね。 この3メーカーは伝えたいメッセージが明確だった気がしますし、展示車も魅力的に感じました。 一方で、他のトヨタ、ニッサン、ミツビシ、スバル、マツダ等は今回は正直あまり印象に残ってない感じです。
スズキでよかったのはこれ、WAKUSPOというコンセプトカー
ドアは観音開きで、ワンタッチでクーペにもワゴン風にも替えれるようです。 ニッサンのエクサを思い出しますね(笑)
テールランプは、ロールスロイス・カリナンに似てる気も・・
スズキは、2代目ハスラーも出展されてました。 一応コンセプトってなってますが、このまま出るでしょう。 ジムニーのテイストが入り、よりりりしくなった感じですね。 正常進化でとても良いと思いましたが、一方で現行型の持ってるライトで可愛らしいテイストは薄れたかも・・
ダイハツは、何とコンセプトカーだけで4台と非常に気合が入ってました。
これは、WAKUWAKUというSUVコンセプト。 ジムニーとは違うテイストで良いのではないでしょうか。 ちょっとネイキッドっぽくもあり。
こちらは、TSUMUTEUMUというトラックのコンセプト。 実現性は低いでしょうけど、こんな商用車が街を走ったら楽しいでしょうね。
ホンダブースの目玉は、4代目となる新型フィット。 全5ラインナップを展示、気合が入ってました。 デザイン的には現行型のややゴテゴテした感じがなくなり、シンプルになった感じで好印象です。 グリル有と無しの仕様が有るのですが、こちらのグリル無しのほうが好み。
Cピラーあたりと、リアのデザインはもう一息な感じもします。
フランクフルトで出展された、ホンダeも日本初公開。 内装も斬新で、BMW i3でも感じたガソリン車と差別化されたデザインになっている気がします。
ホンダブースは、なんといってもホンダの4輪、2輪レースへの参戦のヒストリーの展示が素晴らしかったです。
こちらは、フィットのライバルの4代目ヴィッツ改めヤリス。 現行型よりは引き締まったデザインで良いと思いますが、個人的な好みはより肩の力が抜けてる(良い意味で)フィットですかね。 ヤリスですが、欧州仕様は全幅1745mmに対し、日本仕様は1,695の5ナンバーに抑えてるようです。
レクサスでは一番好きなLCのコンバーチブルも展示されてました。 コンセプトとなってますが、非常に纏まっててこのまま出てきそうですね。
個人的には日本で一番好きなメーカーであるマツダ。 前回、前々回は美しいコンセプトカーの展示で個人的には断トツのNO.1だったのですが、今回公開されたのはMX-30というフルEV。 デザインテイストがCXシリーズとも少し違う感じですね。 個人的には解釈が難しいクルマだなと思いました。 今後市販されると印象が変わるのか楽しみです。
輸入車は、メルセデス、ルノー(アルピーヌ)、アルピナ しか展示が有りませんでしたが、その中で一番はこれ。 新型AMG A45S です。
現行型でも2リッターで381馬力ですが、これは何と同2リッターで421馬力!! 先代もとても楽しかったので、これは是非乗ってみたいですね。
期待してたけど、ちょっとアレレと感じたのが、5代目となるルーテシア。 メガーヌと同じようなテイストですが、既に既視感があってあまり印象に残ってないです。 第一印象では先日見た208のほうが個人的には好みです。
独立系メーカーの、小型EVの展示も結構ありましたね。 これはイセッタ風でかわいいですが、ちょっとそのまま過ぎる気も・・
他に、ひっそりとダラーラが置いてあったり、
シュコダが置いてあったり(笑)しました。
最後に、トヨタブースに関して少し。 今回のトヨタブースは、市販車、市販予定車の類の展示は一切無しという大変思い切ったものでした。
新型車両はヤリスがありましたが、これもひっそりとヴィーナスフォートに置かれており、他にフューチャーエキスポにこれまたひっそりと2代目のMIRAI(のコンセプト)が置かれており、トヨタブースは将来のCASEを想定した車両の展示のみ。
100年に一度の変革期とのことで、他のメーカーのブースが従来の延長線上での展示となってる中、トヨタだけは10年、20年・・という先を見据えてこのような展示にしたのだろうなぁという意思は感じましたが、一方で展示に対しての説明が明らかに不十分で、トヨタのメッセージや、考えといったものが正直伝わってこなかったです。(あえて、我々に考えさせてるのかなとも思いましたが)
一方でGAZOO RACING等にも積極的にチカラを入れてますが、これらの展示は殆ど無く、こちらは年初のオートサロンで・・という事ですかね。
モーターショー自体、入場者が年々減ってるなか、何とか入場者を回復させたいとの思いは分かりますが、無料のOPEN ROADは単にいろいろなクルマを並べましたというだけで魅力は薄く、その割には平日でもブースは結構な混雑具合で、ゆっくり見れる環境でも無いですし、色々と難しいですよね。。 今年は上海モーターショーにも行きましたが、ショーとしての規模、魅力はもはや段違いですし・・ 今回のショーでは初めてオートサロンとコラボをしたようですが、いろんな方も云われてる通り、いっそ統合して日本ならではのショーを目指したほうが良い気がしました。