もしもの時のイムネット・キモダ!フ―――――ハハハハハハハ。今日は水責めの恐ろしさを教えてやろう。
うん?ああ、いかんいかん。フランスのグッズのはずなのにドーバーの向こうにある国営放送のコントのようになってしまった。水責め。まあ今日は洗車に関わるお話じゃ。
見ての通り今回用意したのはセーム革じゃ。一般にセームというと鹿の皮を指すようじゃが、実際には山羊等の皮も使われているようじゃな。最近はクルマの洗車時に拭き取りやすいとかそうした宣伝がされているようじゃが、元々はどうも貴金属を磨くためのモノだったようじゃ。本来はそうしたモノに乾いた状態で使用するものらしいな。
モノはこれじゃ。広げるとなんだかぼんじゅーる、お前さんのゴムの緩みまくったパンツのようじゃな。いやいや、別にゴムは切れていないし、お前さんはちゃんと今は履いているから大丈夫じゃ。早速例によって翻訳を頼む。
製品名としてはナチュラルドライングレザー、本革製のふき取り布とワシでもわかる。その下にある言葉がこれなんじゃが
peau chamoisee naturelle-natuurlijk zeemleer-naturliches samischleder
piel agamuzada natural-pelle scamosciata naturale-couro de camurca natural
と例によってわからん。翻訳をボンジュールに頼んだのだが、
ナチュラルスエードスキン-natuurlijk zeemleer-naturliches samischleder
piel agamuzada ナチュラル-Pelle scamosciata naturale-コウロデ camurca ナチュラル
とまあ、ナチュラルのオンパレードじゃな。どうもフランス以外の国にも向けた商品名が記載されとったようじゃな。
説明書きではないようなので左の黄色い部分を読んでみようか
essuyage parfait sans traces ni calcaire
perfect droogvegen zonder sporen of kalkresten
perfektes abtrocknen ohne kalkspuren
limpieza perfecta sin rastros ni
lucida senza tracce e calcare
limpeza perfeita sem marcas nem calcario
書いてあるのは以上じゃ。さあボンジュールよ訳すといい。
痕跡や石灰岩のない完璧な拭き取り
パーフェクト droogvegen zonder Sporen kalkresten
perfektes abtrocknen オハネ kalkspuren
クリーニング Perfecta Sin rastros NI
Lucida スーパーセンツァ tracce e CalcArea
Limpeza perfeita SEM Marcas Nem calcario
最近はほとほとやる気が感じられんの、お前さんは。まあいい、最初の部分だけでも十分じゃ。要は痕跡を消し去りピッチなんかも取れる完璧な仕上がりだと言いたいのだろうが、痕跡って犯罪でも隠すのか?まあいい、早速使ってみるか。
うん?なんじゃボンジュール?なに、セームは最初のふき取りはいいが拭きにくいし、濡れたものを乾かすとごわごわで使えたモノじゃなくなる?
ふむ、そうか。じゃ、今日はセーム側の使い方と行こうかの。
普通のタオルなんかはこのまま拭きあげればよいのじゃが、セームはそれだと普通のタオルと何ら変化のない拭きあげる力しかない。実はセームは広げて使うのが正しいのじゃよ。洗い終わったボディにパッと広げて端を持って手前に引くとあら不思議特に擦らずとも水分が大方無くなっている。ドアなどのサイドも当ててスッと引けば無くなるのじゃ。セームのありがたいところは、普段タオルなんかだとあとから後から水分が出てきて悩まされるリアのランプ周りのような、隙間に入った水分もこうして差し入れて吸着して取ることができる点なんじゃ。
しかし、最初にボンジュールも言っておったが、一度使うとごわごわになってしまう。確かにその通りじゃ。本来は乾いた状態でふき取りや磨き上げに使うセームは、洗った後はアイロン掛けをしたりキチンと開いた状態で何かに張り付けて乾かす(人によっては柔軟剤を入れて洗ったりするそうじゃ)のが正しい保管の仕方だ。じゃが、クルマには最初から濡れた状態で一度絞って使えば問題はない。微妙に使い方が違うので保管も乾かしてごわごわでも使用前に濡らして絞ればいい。使うのも保管も意外に楽なのじゃ。まあ、使えると思ってみたらぜひ一度試してみてくれ。
今日はおまけでほかの品もみてみよう。このColor popとあるパスケースのようなもの。こちらはフランスの車検証入れじゃな。
まあ、開くとこんな感じで以前に紹介した事故報告用のテンプレートなんかもセットにしておくとフランス車っぽい演出もできるかも知れんの。
そしてこちらの体重計のピクトグラムみたいなものはHeure d’arriveeとある。先ほどボンジュールのヤツに翻訳させてみたのじゃが、「到着時刻」となっておった。
要するに何時までには戻りますという駐車時間を示すためのカードのようじゃ。裏側も回転部分に合わせて、いくつかの言葉が回るようになっているが、そのひとつを抜粋するとJe neviens dans un instant.PROMIS!とある。訳せば「すぐ行くわ。約束!」とちょっとした時間ならこれを挟んでおけば周囲も待てるというのがフランス流のようじゃな。地方へ行ったときや、実家へ帰省したときなど、ご近所へのアピールにも面白いかもしれぬ。
今回もさまざまなグッズを調べたがまだまだよくわからないグッズがあるはずじゃ。ということで続きはまた次回じゃ。