個人売買徹底ガイド■自動車流通
予備知識として知っておきたい 一般的な自動車流
その4)市場価格が決まる要素
流通でかかる経費とは?
次に、中古車流通における利益の話です。下取/買取価格は安いのに、店頭に並ぶと高くなるのは、中古車店が儲け過ぎているからなのではありません。オートオークションで中古車を仕入れると、その時点で、すでに中古車をオークションに出品した中古車店の利益、およびオートオークションの利益が乗せられています。しかも、価格は競り合いで決まりますから、割高な仕入額になってしまう場合もあります。また、落札した中古車の輸送費用などもがかかるでしょう。
さらに仕入れた中古車は、そのまま店頭に並ぶわけではありません。中古車店にとって仕入れた中古車は「素材」であって、それを「商品」にまで仕上げなければならないのです。まずは内外装の徹底したクリーニング。凹みや傷があれば板金修理をする場合もあります。次に各部を点検して故障があれば修理します。取り付けられた社外パーツを取り外してノーマルに戻すといった作業が加わる場合もあります。
こうして「商品」として仕上がった中古車が店頭に並ぶのですが、その際に、当然ながら、商品に仕上げるための経費と、中古車販売店の利益が上乗せされます。さらに中古車販売は在庫を抱えないと成立しないビジネスなので、仕入れ資金の金利や保管場所代金など、さらに経費がかかるのです。保証をつければそのリスクも大きな負担です。下取り額にかなりの上乗せしないと、中古車店は赤字になってしまいます。

次回につづきます。