こんにちは!ようやく桜が見頃を迎えようとしてますね。
カーくるアンバサダーYUです。
待ち焦がれていたバイクシーズンに向けて私も準備する時が来たようです♪
今回は、ロシアのサイドカー【URAL(ウラル)】をご紹介いたします。
福田モーター商会 新木場Garageさんで試乗車をお借りし試乗インプレッションしたいと思います!
ーロシア軍がドイツ軍から密輸したコピーバイク(?!)
「いつの時代のバイクかな…?」、いえいえこのレトロなスタイリングで正真正銘の現行車です!サイドカーで有名なURAL(ウラル)ですが、元はと言えば第一次大戦後くらいにドイツ軍のBMWサイドカーを5台くらい密輸して設計図も手に入れてウラル山脈で完コピしたのが始まりだそう!
つい数年前にインジェクションに変わったものの、60年以上前から基本的にはほとんどモデルチェンジすることなく世界で唯一サイドカーを作り続けているメーカーです。
もしサイドカーがあったら、荷物満載で「キャンプへ行こうか」、「隣に誰を乗せようか」(ぬいぐるみを乗せるなんてのもアリ)、なんて想像するだけで楽しくなりますね!
ー大型MTバイクなのに、普通免許さえあれば乗れる(?!)
ウラルは大きく分けて 「GEAR UP(ギアアップ)」と「CT」2つのモデルがあります。
GEAR UPは二輪駆動にもなるので法的にはなんと普通免許(MT)で乗れるバイクなんです!
大型二輪免許がないのに大型二輪が乗れちゃうマジックが起きちゃいます。
ですが、ご安心を。「バイクに乗ったことがない…!」という人でも納車までたっぷり時間はありますので猛特訓しましょう♪w 倒れないので痛い目遭うことはありませんね!ここ福田モーター商会新木場ガレージで普通免許しかもってないお客さんを何人も見送ったそうですよ。
一方、CTは普通のバイクと同じ構造で大型二輪免許で乗れますので普通免許(MT)がない人にも安心ですね。
ーサイドカーの走り方って?
初めてのサイドカー!楽しみと不安でドキドキしている私を見かねて店長の大津さんがわかりやすくレクチャーしてくれました。
普通のバイクと違って舟があるのでバンク出来ないことや運動特性が違うことを教わります。
基本的に操作方法はバイクのマニュアルと同じですが、4速+バックギアという構成。ミッションケース自体は5速ですがひとつはバックギアになっていて、ニュートラル状態でもう一つのペダルをグッ踏むとバックに切り替わります。
曲がる時は四輪車みたいにハンドルを切って曲がっていきます。"四輪バギー"に乗ったことがある人は少し想像つくかもしれませんね。スムーズに曲がるためには自分の重心を曲がりたい方向に入れてあげることがポイントみたいです。
「運転できるかなあ・・」汗
ーいざ、東京湾を望める試乗コースへ
免許上、四輪ライセンスなのでヘルメットは被らなくていいのですが、勿論シートベルトもエアバックもついてませんので万が一に備えてバイクに乗るような格好で乗りましょう。
まずは、舟側で乗車体験です!
舟は背もたれまでしっかりあり、足もしっかりと伸ばせるくらい広くてびっくり…!風防もついているので風がダイレクトに当たらなかったり飛び石も防いでくれて、これは快適です!!舟にすっぽり包まれているので暖かいですし、グラブバーのような持ち手もあるので安定感抜群。体験するまでは「乗り心地がガタガタするかな?」と思ったのですが、わりと大きな段差があっても下から突き上げる衝撃がなく、これなら普段バイクに乗らないような方でも気軽に乗せられそうですね。
次はいよいよ私の出番です…!!
では、さっそく一速に入れてアクセルを開けていきます。「ドドドドドッ♪」とトルクフルに発進していきます。アクセルを開けず、クラッチ操作だけでもグイグイ進んでいきます!排気量749ccではありますが、ゆずり車線で景色を愉しみながら走るのが似合うバイクだなぁ〜。
走っていると、右コーナーと左コーナーでは操作がちょっと違うことに気が付きました。
大概のサイドカーは左側がバイクで右側が舟。
さぁ右に曲がるぞ!とハンドルを切りますが思った以上に舟の影響もあり遠心力でどんどん外に持っていかれますw この時怖くても決してハンドルを真っ直ぐにせず思い切りハンドルを切って、体の重心を右に(大袈裟気味に)入れてあげます。(ちなみにこの瞬間、舟に乗ってる人と超接近します♥)
一方、左へ曲がる時はアクセルをコーナー手前で閉じてあげます。そうするとバイク側にはエンブレがかかりますが、舟側は慣性の法則で前にすすむのでハンドルを左に切るとわりと自然に曲がってくれます!「おお~っ!これは面白い!」。
ベテランライダーさんだと、見事に舟を持ち上げたりしてますよねぇー!と思ったら本当にやってくれました!!(私、はしゃぎすぎ⁉ ♪)
私は最初からそんなことはできませんでしたが走りにとてもクセがあるので、変哲もない東京の道がアドベンチャーになります!w ウラルと戯れるの楽しい!
ただサイドカーは倒れることはないのですが、スピードが出過ぎて操作を誤るとひっくり返ることはあるそう…!まぁ、慣れるまではコーナー手前では十分速度を落として"ごあんぜんに"
走行車線を少し左寄りに走ってあげると、舟は真ん中を走行出来るので人を乗せてる時はちょっとキープレフトしよう!と思いました。
停車する時はパーキングブレーキを使用しましょう。坂道では特にパーキングブレーキと1速にいれておくと安心です。
ーウラルサイドカーの特徴
ー二輪駆動にもなるGEAR UP(ギアアップ)
ギアアップは2WDではありますが普段は1WDで走っています。内輪差を打ち消す機構(デファレンシャル・ギア)はついてないので、コーナーリングの際はとんでもない事になりそうですw 2WDを使うシーンは山の中でスタックしちゃったり、丸太を無理やり乗り越えるなどサバイバルな動きをする時だけ。フラットなダートであれば1WDで十分♪
ーアールズフォーク
サイドカーの場合、横方向の"しなり"がかかるのでアールズフォークを採用しています。
普通のテレスコピックフォークではオイルシールがすぐにダメになるそう…!
サスペンションの構造も変わってくるんですね〜!
-積載量が半端じゃない?!
後ろのに収納スペースが物凄く広い!!雰囲気たっぷりのスペアタイヤがついた蓋をパカッと開けると、笑っちゃうくらい荷物が積めます。どんなだよって感じですが多分1か月の食糧分はイケるかも…!?
ー今回学んだこと3点
①ウラルGEAR UPは普通免許(MT)で乗れちゃった!
②左右で曲がり方が違うので十分理解しよう。
③舟は快適!荷物満載♪
車両本体が約200万円ほどで特注色にしたり、カスタムを加えておよそ300万円前後で買われる方が多いそうです。
サイドカーというと、敷居が高く感じる人もいるかもしませんが、実際は転倒のリスクが少なく、初心者やリターンライダーにも安心してエントリーできる乗り物です。
是非、皆さんも試してみてくださいね!