予備知識として知っておきたい 一般的な自動車流
その6) 市場価格が決まる要素
自動車の寿命は人気しだい
よく「うちのクルマもそろそろ寿命だから買い換えなきゃ」という話を聞きます。おそらくそれは、クルマが古びてきて気に入らないから、新しいクルマが欲しいという意味なのでは。実際には、クルマの寿命など、あってないようなものです。
かつては、10年10万キロが寿命のひとつの目安とされていましたが、現在では車齢10年以上の中古車は全く珍しくありません。10万キロ以上走行した中古車も同様です。昨今のクルマは、適切なメンテナンスさえされていれば、その程度で寿命が来ることはありません。
では どうなったら寿命と判断するか というと、それはその 車種の人気と維持費(主に修理代)で決まります。どんなモデルでも古くなればそれなりにメンテナンス(点検・修理)費用はかかります。人気のある車種は、どんなに古くても売れます(買いたい人がいるので値段が付けられます)。しかし不人気の車種は、費用をかけて修理しても値段が付かないため修理代が無駄になります。そこで修理せず廃車にしてしまえ、ということになります。つまり人気モデルは、何十年経っても整備されて、売られ続けます。

次回につづきます。