是非 豆知識としてお読みください。
●車両重量/車両総重量/[基本性能]
車両重量は車の空車状態での重さ。燃料やオイル、冷却水などは含まれるものの、乗員や積み荷、工具、スペアタイヤなどは含みません。一般的に雑誌などで「車重」と表現されるのはこちらで、乗用車では自動車重量税の金額も車両重量が基準となっています。
これに対し、車両総重量は、定員が乗車した場合の重量。この場合乗員の重さは一人55kgで計算される。4ナンバーや1ナンバーの商用車の場合は、これに最大積載量分が加算され、自動車重量税もこの車両総重量を基に算出されます。
車重を最高出力で割ったものをパワーウェイトレシオといい、加速力などスポーツ性の目安ともなっていあます。
●スタビライザー[足回り]
左右のサスペンションアームを結ぶコの字形のバネ鋼の部品。「安定させるもの」という意味です。
コーナリングで外側の車輪が沈み込むとスタビライザーがねじれて反発力を生み、過大なロールを防ぐ仕組み。直進時など、左右の車輪が同時に動く場合には影響しないため、単にスプリングを強化した場合に比べて乗り心地の悪化が防げるというメリットがあります。
一般的にはスポーツグレードではスタビライザーが追加されたり、より太いものを使ってその効果を高めていることが多いのです。ただし、効果が強すぎると路面への追従性が低下することになります。
●熱線吸収ガラス(ねっせんきゅうしゅう・がらす)/[装備]
熱を伝える赤外線をガラス自体に吸収することにより、透過を低減するガラスのことです。
これにより車内の温度上昇を抑制し、エアコンの冷却効率を上げ、快適な車内環境を実現します。また日焼けの原因になる紫外線をカットする熱線吸収UVカットガラスもあり、ガラスの装着場所により、使い分けられることもあります。
高級車はもちろん、ガラス面積の大きいミニバンなどでも標準装備化が進んでいますが、車内温度が抑えられれば、エアコンの使用頻度が減り、燃費向上にも効果的なのです。
●ロックアップ機構 / [基本性能]
従来、AT車は流体クラッチであるトルクコンバーターを使用しているため、スムーズな発進が可能な半面、常にクラッチが滑っているような状態で、MT車と比べると駆動力の伝達効率が悪く、燃費性能で劣っていた。そのAT車特有の伝達効率の悪さを解消するのが、ロックアップ機構なのです。
システム的には、ポンプインペラとタービンランナの間に摩擦クラッチ(ロックアップクラッチ)が設けられ、一定速度になるとそのクラッチがつながることで、オイルを介さずに直接エンジン側とミッション側の回転軸が直結した状態となる。結果、MT車と同様に駆動力を100%出力側に伝えることができ、伝達効率の向上が実現されました。
以前は、トルクコンバーター内のオイルの流れが車速に応じて変化することを利用してロックアップクラッチをコントロールしていましたが、最近では電子制御によりコントロールするものがほとんどで、加減速の激しい運転や低速域でもロックアップ機構が働き、MT車に負けない燃費性能の獲得が可能となっています。
まだまだ続きます・・・・