自宅のガレージの中にもう10年眠っているポルシェ914。
1999年に名古屋のガレージスズキにて購入。
それまでは程度の良いロータスヨーロッパが欲しいと
思ってましたが、一目で914に夢中になりました。
スーパーカーブームの小学生のころから914の存在は知っていました。
近所にも乗ってた人がいて時々駐車してるのを見てましたしね。
それでも昔から欲しかったのは同じ2シーターミドシップのロータスヨーロッパでした。
大人になって車が買える年代になりますと、程度の良いロータスヨーロッパを
探してショップを物色していました。(まだネットなんて無かった)
その時偶然914を見て試運転もさせてもらうと、物凄く楽しい。
ヨーロッパも何台か試運転させてもらっていましたが、
914の方がボディがしっかりしてて感覚が波長に合う。
山道に持って行ったり、乗ったヨーロッパが程度がすごくよかったならば
ひょっとしたらロータスの方を購入してたかもしれませんが、
当時は全てにおいて914の方が上だ!と思ったのです。
ヨーロッパを購入するという目標はまったく無くなりました。
2シーターミドシップ、比較的安価な値段、非力なエンジンに軽いボディ。
共通することは多いですが、914はオープンだし(タルガトップ)、
ヨーロッパに比べてはるかに快適で広い(狭くない)車内。
ポルシェブランドだし。
なんで当時の若者が食いつかなかったんだろう、と不思議でした。
(実際は911より売れてて販売台数は目標を大きくクリアしてたらしいですけど)
何より914は運転が楽しい。加速するとき4つの車輪が地面を蹴るのが分かる。
ヨーロッパは加速する時に車体が後傾姿勢になりすぎるのもどうも合わない。
914はシフトがぐにゃぐにゃと言われますが、ヨーロッパもそんなに変わらない。
それよりイギリス車なのに、ヨーロッパって一番シフトフィーリングが悪い車なんじゃね?
英国のスポーツカーなんでしょ?
MINIとかMGとか、あんなにシフトがカチッと決まって気持ちいいのに。
…と、なんかヨーロッパの悪口になってますね。もうやめましょうw。
ヨーロッパもいい車です!
とにかく、914に乗ってると別にスピード出さずとも法定速度でも、
エンジンの回転数がきっちり合ってシフトチェンジが上手くつながって、
奇麗に気持ちよく左折できた時、それだけでもけっこう楽しいのです。
当時クラシックミニとホンダビートに乗っていました。
でもビートを売って頭金にして即914購入。
購入してすぐ、空冷なのに911に比べて少ない4リッターしか入らないオイル量で油温の上りが心配。
オイルクーラーとディープパン(追加1リットル)を購入、取り付け。
調子の悪いインジェクションD-ジェトロをウェーバーキャブに交換。
アメリカ対策の8マイルバンパーが気に入らず、アイアンバンパーに交換。
ビルシュタインのショックや、クイックシフトも取り付けたりして
いろいろ自分でいじって楽しむと言うことを覚えました。
そこまで専門的ではないですけどね。それでも。
マフラーもノーマルからMONZAのアンサマフラーに取り換え、
初めてサーキットとか走りました。
こちらはつくばサーキット。
生まれて初めてアクセルべた踏み、ってことも体験しました。
めちゃくちゃ楽しい。
素人はサーキットでは3速ホールド走行が一番、と言うのが理解できた。
もちろん、売り飛ばさずにそのままの形で残っています。
(田舎なので、置く場所はありますからね)
すでに車検を取らず抹消登録になって10年目なのですが、そのうちまた
走らせてやるからな、と語りかけながら過ごしています。
と、言ってもレストアとかそういうのではなく、毎月エンジンだけはかけて
いるし今のところ修理するところはないのでいつでも復活できるんですけどね!
***************
が、この前、何の気なしにガレージに眠る914の運転席に乗ったのですよ。
そしたらあなた!!
なんとステアリングやメーターパネルになんとカビが来てるではありませんか!
おおう、しまった、ガレージ内保管と言うことで油断してた!
いそいでオキシドールでカビを取り去っていきます。
や、カビって車に生えるものなんですね!!
すぐにガレージのシャッター全開。
空気の入れ替えで、ドアもボンネットもトランクも開けて虫干しします。
車内でサーキュレーターも回します。
よく見てるくせに全くカビに気づかなかったんだよう!
シートに座って初めて気が付いた。
いつから生えてたんだろ?
こりゃ早く復活させないとダメダメですね。
117クーペが無くなった今、914を復活させなければならない。
マジで!
あの楽しさをもう一度!