是非 豆知識としてお読みください。
●テンパータイヤ/(足回り)
細いタイヤ幅をもつ応急用のスペアタイヤのことです。従来は4輪に装着されているタイヤと同じサイズのものがスペア用として装備されていましたが、軽量化や荷室スペース確保のために、タイヤ外径は4輪に装着されているタイヤと同じながら、タイヤ幅を細くすることで軽量かつ省スペースのタイヤとして開発されました。
ただしテンパータイヤは必ず非駆動輪に装着しなければならないこと必要。駆動輪に装着すると、タイヤが細いために左右輪の駆動力に大きな差が出て、思わぬ方向に車が走っていってしまうことがあります。また、あくまで応急用なので、高速走行や長距離走行は避けましょう。
●トレッド/(基本性能)
左右タイヤ接地面の中心間の距離。ホイールベース(前後輪の中心間の距離、軸間距離)とともに車の運動性能やパッケージング(配置設計)に大きな影響のある部分で、一般的に広いほうがコーナリング性能に優れていますが、ボディの全幅が大きくなりすぎたり、小回りが利かないなどのデメリットもあり、バランスのよい設計が求められます。
また「トレッドパターン」などタイヤ関連の用語として使われる場合は、タイヤの接地面を指しています。トレッドパターンとは、接地面に刻まれた溝のことで、雨天時などの排水性確保が主な目的(まったく溝のないタイヤをスリックタイヤという)ですが、ロードノイズや振動、さらにグリップ性能など、様々な要求を満たす必要があり、複雑なデザインとなっています。
●ドライブバイワイヤ / DBW (エンジン)
一般的に、アクセルペダルとエンジンのスロットルバルブはケーブルでつながれ、ドライバーのペダル踏み込み量によってエンジン回転を制御するが、ケーブルの代わりに電気信号(電線=ワイヤ)で制御するシステムのことです。 アクセルを踏み込むと、センサーが踏み込み量を感知、それに応じてエンジンコントロールユニットが指令を出し、スロットルバルブが開閉される。つまりドライバーの操作とスロットルバルブの動きが総合的に電子制御されるわけで、アクセルレスポンスの向上や精密なトラクションコントロールが実現されるほか、排出ガスの低減や燃費向上のためのアクセル開度が常に最適にコントロールされます。
もともと航空機用に開発されたもので、F1マシンに搭載されたことで市販車にも応用されるようになりました。安全面でも急発進などの制御にも有効な機構です。
●熱線吸収ガラス/[装備]
熱を伝える赤外線をガラス自体に吸収することにより、透過を低減するガラスのことです。
これにより車内の温度上昇を抑制し、エアコンの冷却効率を上げ、快適な車内環境を実現します。また日焼けの原因になる紫外線をカットする熱線吸収UVカットガラスもあり、ガラスの装着場所により、使い分けられることもあります。
高級車はもちろん、ガラス面積の大きいミニバンなどでも標準装備化が進んでいますが、車内温度が抑えられれば、エアコンの使用頻度が減り、燃費向上にも効果的です。