こんにちは!カーくるアンバサダーのYU(ゆう)です♪
今回は主にLOTUS&FIAT500用のアフターパーツを取り扱っている「MT-DRACO」さんという途轍もなくマニアックなメーカーを取材します!
MT-DRACOのオリジナルパーツ満載なフィアット500Sツインエアーとアバルト500エッセエッセをクルマ女子目線で試乗インプレッション。まずはフィアット500から。
-日常を非日常にしてくれるフィアット500Sツインエア(FF/MT5)
見るたびに言いますが、絶世の可愛さです。
老若男女問わず愛されるこのデザインたまりませんよね。
フィアット500Sツインエアとは、みなさんお馴染みの「ルパン三世」に登場していたご先祖様の「ヌオーバ500」が2気筒だったことから、同じようにツインエアで誕生した温故知新モデルです。
アイドリングや低速でトコトコ走るその2気筒サウンドは癖になります。
気になる走りの方はどうなんでしょうか?
ー楽しいけど難しかったツインエア…
今回試乗場所に選ばれたのが下りのブラインドコーナー(?)が続くスパルタンな某峠道。「ここなら思い切り走れると思います」、とMT- DRACO高田さん。(元HKSの出身ということでこの辺の道にも明るい)
滅多に乗ることができないチューンされたチンクエチェントを目の前に興奮気味のYUですが、大切なデモ車を運転することに内心不安でドキドキ。。ご先祖様のヌオーバを回想しながらノスタルジックな気分で高速道路を軽快に走ってきたのですが、ロケ地の峠道に差し掛かった途端「ん?おや…」アップダウンが激しくなるとようやく900㏄の非力さに気が付きます。
ベース車のスペックは0.9リッター直列2気筒SOCH 8バルブターボ(!)。なんだか聞き慣れないエンジンですね。最高出力85ps/5500rpm、最大トルクが14.8kgm/1900rpm。私自身どちらかというと乗り物のポテンシャルを引き出せる非力な乗り物が意のままに操れるような気がして好きなのですが、登坂が急だともっさり。マニュアル操作を活かして引っ張った走りをすれば、それなりにスピードを乗せられると思ったのですが、難しい。気づけばアクセルペダルが底につくほどベタ踏みしてました。私の乗り方が良くなかったのかなぁ…。あのルパン三世のカリオストロの城での爆走っぷり(笑)はいずこへ。(それは漫画の世界です。)
もちろん元々そんなに速さを求める車でないことは承知なので、「法定速度を守ってゆっくり走ろうよ〜^^」と語りかけられた気がして1mmも憎めませんでした。音は元気よく綺麗に奏でるマフラーなのですが、スポーツマフラー&スポーツサクションで吸排気の抜けを良くした結果、率直な感想ですが低速での”美味しいところ”が失われているような気がします。モヤモヤしてしまったので、「純正のフィアット500Sがあれば乗らせていただけると嬉しいです…(願)」
でもその分高速域が途轍もなくよく走りました。あれ?本当に900ccの車ですか?と思ってしまうほど気持ちよく吹けあがります。高速道路の追い越し車線を、ギア4速で巡航できちゃうくらいです。(もしかして5速要らない?)
良くないポイントもありましたが基本的にはいい車です。低速域も高速域も完璧な車なんてありませんからね。(もっと言うなら普通の人間は峠には行きませんからね。)
その他、仕様変更箇所はボディカラーと同色で分かりづらくなってますが、カーボンボンネット。オリジナル4本スポークホイール(16インチ)は60年代往年のアバルトレーシングを彷彿させますが、裂開鍛造総削り出しというかなり高度な技術で造られています。アルミ製ドラムカバーやキャリパー、64鍛造2ピーススタッドボルトなど、こんな所まで手間を惜しまず軽量かつ美しくに仕上げています。大幅な軽量化が施されていますのでキビキビと回頭性の良い動きをしてくれたのは言うまでもありません。
車高調は、モノチューブ1WAY20段調整式を装備。おそらく他社製品と異なる乗り心地の良さで気づかれない(!?)
アルミ製遮熱板。樹脂だらけはかっこ悪いから今すぐ替えるべき(?!)
これを支えているカラーも特注というこだわり。アルミに弱い人必見。(私です)
アーシングの端子も質の良い端子を使っているので、このカスタムで0,25Ω抵抗が下がります。もしこれをデュアロジックの車両に取り付けると、"ウーン"が"ウン”くらいになってもたつきが抑えられるそうですよ。あとオーディオの音が良くなるとか(?!)
あと、この車”ぐっ”とアクセルを踏み込んだところで”パッ”とペダルから離すと、ブローオフバルブからパシューンという心地よい音がします。踏み込んだ時にストレスなく加速する装置がブローオフバルブ。吸気側に圧力を抜いてターボ過給機への負担を減らし次にアクセルオンした時のレスポンスを向上をさせる装置がついてます。"弄って車に乗ってる♪"という愉しい気分にさせてくれました。
「エンジンを弄らないライトチューンが基本」だという高田さん。マニア心をくすぐる細かなこだわりや、他とは違う豊かな個性、好きなクルマを愛するマニアックな思いを満たしてくれるチンクエチェントですね。
次回は、みなさんお墨付きのヤンチャな"アバルト500エッセエッセ"の試乗インプレッションをさせていただきます。
MT-DRACO
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Mobile: 080-6689-9950 (高田さん)