406Coupeの美しいデザインは誰もが認めるところですが、デザイン段階から
施工性に妥協しないこだわりの作り込みをしたのだろうと思います。
そのこだわりの一つ(私が勝手に思ってるだけかも・・)を紹介します。
水切りモールです。
208と比べてみてください。(世の中のほとんどの車はこんな感じです)
水切りモールがドアパネルに収まる部分の断面スケッチです。
Coupeは外のパネルを折り込んで、内側に補強を兼ねたモール受けをつける構造で、
プレスが難しい板金屋泣かせです。
208は外パネルは切りっぱなしで補強板を付けて終わり、プレスは簡単で量産性が
高くコストダウン可能です。
素人にはモールにクロームの化粧をあしらえば、高級そうに見える!
406Coupeのデザイナーは、モールの高さhを低くしたいがために、このような
手のかかるディテールを選んだのではないかと(勝手に)思います。