前回のブログでアルファロメオGTVのカタログをご紹介しました。
カタログを見て、想像を膨らませ、自分が乗っているイメージ掻き立てられる。
そんなカタログはごく一部しかないと思います。
今回、取り上げるのはGTVのプレスキットです。
メディア向けに渡されたものと思われますが、こういった物が出回ることは滅多にありません。
資料としても価値の非常に高い物と思います。
『アルファロメオGTV・スパイダー プレスキット』
プレスキットは、以下の6つから構成されています。
①GTVのカタログ
②スパイダーのカタログ
③スライドフィルム
④説明資料
⑤モノクロ写真
⑥諸元表
①~④を少しご紹介したいと思います。
①GTVのカタログ
遠く誰かを呼ぶ声が聞こえる。いつしか夜は次の公演地を目指して消えて行く。
ふと、はじめて飼った犬のことを思い出した。彼方の鼓動、温もり。小さな灯火のような少年の姿がそこにある。
ALFA ROMEO GTV。その咆哮は懐かしく、孤独だ。
②スパイダーのカタログ
隠しようのない才能が見える。コーナーからコーナー、
ステアリングはロードのメッセージをよどみなく伝えながら軽々と制圧していく。
さりげなく、寡黙な走り。ひたむきな走り。GTVのサウンドが全方位に染み込んで行く。閃光に似た興奮が止めどなく襲う。
愚かな歳月は、このシートに身を置くための前奏だったのか。
①、②はコンセプト写真集という感じです。
写真の下には、想像を掻き立てる言葉が並べられている。
③
今は手軽にデータを配布できますが、当時はスライドフィルムだったのですね。
といっても、まだまだ懐かしい1995年のことです。
④
これが一番需要なものですね!
車のコンセプト、技術が分かります。
ボンネットは樹脂で出来ているのは知っていましたが、正確にはカーボンファイバーとポリエステルの複合素材のKMCと呼ばれるものでした。
カタログでは知ることのできない発見もありました!
プレスキットならではの特徴でしょう。
出回らないものだけに、ほかの車種のプレスキットも気になります。
お持ちの方がいましたらぜひブログで取り上げてください。