妖精の囁きか悪魔の咆哮か、とちらにしても異音は聞きたくない。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは芭蕉の句だそうだが
そうあって欲しいと願う時に限って、そうならないのが世の常。
で、色々テストしてもらって突き止めた異音の正体は…
あな恐ろしや右ドライブシャフト。
406のドライブシャフト異音はこの道20年以上のメカニックさんでも初めてだそうだ。
どうしてかというとシャフトブーツがゴム製でなく
プラスティック製なので破れるということがなく
よって裂け目からグリスが飛び散ることもないので
トラブルも少ないらしい。
実際、リフトアップしてもらって確認するもブーツの亀裂は見つからない。
一体中で何が起こってるんだ、
と確かめたり掃除するにはこのブーツをニッパでチョッキンしないとわからない。
さてこのドライブシャフト、ハウマッチ?
右:10万600円
左:9万9500円
長さがこんなに違うのに値段はほとんど変わらない?(チーフ笑)
いや、そう言う問題じゃない!
しばし沈黙のチーフメカニックと私。
「音は出ますが、致命傷ではないので、気長にリーズナブルな中古部品を探しましょう」
ということに相成った次第。
ちなみに新品は本国オーダー(国内欠品)とのこと。
黄昏時をとっくに過ぎても黄昏れる蒼獅子2号であった。
了