表紙につられてポチっとやってしまったこの本。
今風にいえば自動車ジャーナリストと写真家とのコラボレーション。
単なる自画自賛歴史and提灯記事かと思いきや、
時代に翻弄されながらのプジョーのマーケティング戦略を中心とした本で
なかなか興味深い内容だった。
デジタルが日常になった今でも
このアナログさは捨てがたいモノがある。
では本のWEB立ち読み開始。
大きさはカタログ程度だけど、重さが違う。
なんと1.4kgオーバー!
これだけ重量があるとこうなる。
簡単に立てることができる。
ハードカバーならではの芸当である。
それにしてもこの化粧貼りからしてクーペマニアはKOされそう。
最初のページを開くと…
おっと、誰だこのおさーんは!
ピエール・プジョー会長らしい。
それにしてもピエールって可愛すぎない?
ハイペリオンブルーに見えるけど
多分ルガノグリーンなCOUPE406。
さらにページを突き進むと
40Xシリーズデビューはこの402らしい。
プジョーのCC(クーペカブリオレ)の原型がここにあった。
ルガノグリーンはここから始まった?
203のバックに写っているのをよくよくご覧あれ。
セダンとブレークが一堂に介する
これぞ406祭り!
さらにページをパラパラめくっていくと
素晴らしいショットが…
イエローバルブがとても鯔背な504と405。
そして06世代の先行ピニンファリーナといえば
下手すれば子供っぽく見えるサンダンス・イエローが
こんなにシックに感じるのは何故?
そしてやっとクーペの出番
あれっ?
後輪サスがパッシブ4WSだということ以外
406についてはほとんど触れられていない。
クーペについては皆無のようだ。
よく見てみるとこの本の発行はクーペの発表に合わせて出版されたので
文章が間に合わなかっただと推測する。
そして本文の最終ページ
完全に写真先行だけど
印象的に残った文章は
「ピニンファリーナ社は初めて単にデザインだけでなく
生産過程にも参加するようになりました。
プジョーのいくつかのシルエットがフィアットとよく似ていた時代は
徐々に過去のものになりつつあります。」
う〜ん、今となっては深く鋭いツッコミ。