元ネタのフレーズが芭蕉の句だとは知らなかった。
ということで、セルモーター(プジョーではスターターモーターと呼ぶ)が新品に交換されて
ようやく始動のロシアンルーレットから解放された蒼獅子2号。
クーペに限らずセダン、ブレークの3L
ひょっとして407や607のV6エンジンオーナーさんにも
関係するかも知れないので
チーフメカニックからレクチャーされたことを備忘録を兼ねてご報告。
クーペについているセルモーターは、Valeo製。
ここは順当におフランス産を採用している。
画像はWEBで拾ったvaleoのセルモーター。
左側がプランジャーとよばれる筒状の磁石と
右側の本体をシーソーアームでジョイント。
イグニッションキーを捻るとプランジャーが引っ込み、
本体のピニオンギア(右上)が飛び出して
エンジンのフライホイールにあるリングギアに噛み合う仕組みだそうだ。
う〜ん、まさにシーソーの原理。
しかしこれが曲者だったとは…。
取り外した蒼獅子2号のシーソーアーム。
わっ、割れてたー。
これではピニオンギアを押し上げることができないでしょ。
で、手にとってみると
何とプラスティック素材
んなアホな!
軽量化とコストダウンの産物か?はたまたフランスが開発した新素材樹脂かは
知るよしもないけれど…。
プランジャーを外してもう1枚。
割れてしまったシーソーアーム以外は本体もカバーも全然使えそうな気がするんですけど…。
けれど、この部品だけの供給はなく、Assyなんだそうだ。
これは環境に厳しいだけでなく、お財布にも厳しいぞ。
というワケで国内在庫は61個になってしまったけど
この弱点に気がついて大量にストックしてあるのかと
うがった見方をしてしまう自分がいた。
参考データ
クーペの場合、脱着するにはエンジンルームの上物だけでなく、フロントとセンターマフラーを外す必要あり。
3ヵ月ごとの部品価格見直しのため、2012年2月より38,500円から値上げ(マジかよ!)
参考価格
スターターモーターASSY 39,200円
交換工賃 17,850円
合計59,902円也