s2000の開発陣の変態度、換言すれば本気度が凄すぎて市販車のエンジンとしては有体に言ってやり過ぎ(そのお陰でレーシングエンジンのような非日常性を味わえる)なのでNAでありながらリッター125馬力を超高回転の8400rpmで叩き出し、ピストンスピードがF1並みというのだからエンジンの振動も半端ない訳でプラグが緩んで吹っ飛び、オイルフィルターも緩んで漏れたオイルがエキマニにかかって火災を発生するリスクを伴うとんでもない車。実際、プラグが吹っ飛んでエンジンが壊れたり、オイルフィルターのオイル漏れが原因で丸焼けになったりする事例があり、そんなもんリコールもんだろって突っ込みたくなるし、それを知っていたらs2000を買わなかったかもしれないが、転ばぬ先の杖とばかりにプラグ締め付け用のトルクレンチを買い、オイルフィルターストッパーも買おうと思った。だけど高いので有り合わせの物で自作した。
色々試しながらこの形になった。ステンレスホースバンドでオイルフィルターを締め付け、金物で時計回りに引っ張った状態だから反時計回りに緩むことはないだろう。これで安心してぶん回せるというものだ。
実はもう一つ懸念だった左マフラー出口の変形を隠す為、マフラーカッターを付けたのだが、これを取り付ける為のステンレスホースバンドの余計な部分を切って取っておいた物が件のオイルフィルターストッパーの一部に役立ったのは何やら因縁めいたものを感じる。
これも怪我の功名と言うべきか、勿怪の幸いと言うべきか、チタンマフラーに似合った焼け具合の実に良いドレスアップになった。
あと懸念と言えばエンジンオイル。s2000のエンジンはむっちゃスペシャルだから良いオイルを入れてやらんとあかんと思うのだが、どうせオイル交換したと言っても、やすもんのオイル入れてるに違いないから、これは飽くまでエンジン洗浄用と位置づけ、レスポVタイプというビートにも使える高回転型エンジン用オイルに近々換える積もり。
s2000納車以来、色んな物買って色んな事やったけど、これで一区切りつくと思う。そしてやっと思いっきり走れると思うのだが、梅雨だから雨ばっかりで中々走れない。勿論、雨は避けたいからだ。そうやって労わり、幸いエンジン自体は丈夫なのでオイルをまめに換えたりしながら末永く楽しんで行きたいと思う今日この頃…。