最初に買った1号車は、まだ日商岩井とSUZUKIがディラーだった1989年秋で、
タイヤが14インチから15インチ仕様になった90年モデルでした。
面白いのはブレーキサーボがバキュームではなく、電動油圧ポンプを使った
油圧サーボでシトロエンのようなスフィアがエンジンルームに有りました。
このブレーキシステムが問題で(個体差かも)、踏んでから効きはじめるまで
タイムラグがあり、ベンディックス製制御ユニットを交換してくれたのですが
効果が無く結局1年半16,000Km走った頃に「新車!」に交換してくれました。
2号車はブレーキがバキュームサーボとなり普通の車になりましたが、納車
1週間後ブにレーキを踏むと「カタン」と音がして???
家に戻って調べたら、リヤキャリパーの固定ボルト2本にうち1本が無い!
で1本では持ち堪えられずキャリパーが動いて音を発していました。
直接インチケーブプジョーに電話をしたら、技術部の方が対応してくれ部品を
家に送ってくれました。
以後この方とは数年前に退職されるまで、お付き合いいただきました。
3号車は1.9Lだったエンジンが2.0Lになった最後のモデルです。
エンジンは低回転でも使いやすくなり、内装もプラスティッキーな部分が減って
悪魔の要塞のようなメーターナセルは、プレーンなデザインになりました。
またボディーの補強で重量が増えたのに、剛性感はあまり変わらずといった感じ
で、荒れた路面ではダッシュボードがシェイクしていました。
残念だったのはエンジンのメカニカル音で、1.9Lではオールアルミでしたが、
2.0Lは鋳鉄シリンダーに変わり、あのアルミの乾いた音がしませんでした。
この車の唯一の故障は、2.0Lから採用されたダイレクトイグニッションで、D9の
V6同様イグニッションコイルが脆弱でした。
コイルがずいぶん高価だった記憶が残っており、ヘッドカバー(コイルカバー)に
穴をあけて放熱対策をしました。
Mi16は程よい大きさと綺麗なデザイン、カッコ良さで今でも心に残る車です。