ホンダは、新型燃料電池自動車(FCV)『クラリティ フューエル セル』を3月10日に発売した。価格は766万円。導入初年度は自治体や企業向けにリースを行い、ユーザーから意見、要望を収集したのち、個人客への販売も行う予定だ。
クラリティ フューエル セルは、ホンダ独創の技術により燃料電池パワートレインの小型化を図り、ボンネット内に搭載することで、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現した。
また、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレインの高効率化や走行エネルギーの低減により、ゼロエミッション車で世界トップクラスの約750kmを達成。通勤からロングドライブまで、日常使用のクルマとしての実用性を大幅に向上させた。また一回あたりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手も実現している。
さらに、力強さと流麗さを併せ持ったエクステリアデザインや、最高出力130kWの高出力モーターによる静かで力強くなめらかなドライブフィールなど、時代の先端にふさわしい先進的魅力を備えたFCVに仕上がっている。また、同日発売の可搬型外部給電器「パワーエクスポーター9000」を組み合わせることで、「走る電源」として一般家庭のおよそ7日分の電力を供給できる。