季節外れの大雪に見舞われた日曜日はチンク乗りの皆さんと福島での集まりのお約束でしたが。。。
早朝からTVとPCで天気予報と高速道路情報を交互ににらめっこしながら一向に良化しない状況に
取り敢えず出掛ければなんとかなるだろうくらいの軽い気持ちで出発!
情報では那須~白河間が通行止め。。。その先の北側は相変わらずのチェーン規制中。
高速に飛び乗り走りだして暫くすると。。。大粒の雨がガンガンとフロントウインドウに叩きつけられていたので
このまま雨が続けば雪も多少は溶けるだろうと思いこんでました。
ところがそのうち。。。メーターに表れたのは久しぶりに見る雪マーク。
その通りに雨から霙 そして本格的な雪に変わってきました。
那須~白河間の通行止めは相変わらず解除されないため出口渋滞を避けるのに手前の西那須野塩原ICで
高速を降りて国道4号をトコトコ走っていく作戦に変更。
しかし暫く進んでいくと。。。
福島方面から走ってくる対向車を覆ってる雪の量と徐々にシャーベット状に変わってきた路面状態から
雪路装備の無いうちのチンクではコリャあ無理だと判断してUターンを決心 急遽帰還します。
せっかくの日曜日。。。このまま尻尾を巻いて帰るのも癪なのでちょっと寄り道。
到着したのは大谷資料館。
東日本大震災を機に閉館していたこの施設が最近リニューアルオープンしたので内部を見学します。
もともと大谷石の地下採掘場の跡地なのですが 目の前に広大な空間が広がります。
一般人が入り込むことが許されなかったこの場所は 年間を通して冷涼な空気に支配されていて
切削された後に残された石肌が日本であることを忘れさせるような不思議空間を創出。
内部に設置された温度計が指し示していたのは2℃。
場内に響き渡る音色とひんやりとした空気が体を包みこみ 感覚が研ぎ澄まされていく感じがします。
所々に設置された灯りが大谷石の白い岩肌に反射して印象的な造形美を際立たせ
広大な地下空間で光と影が織り成す世界を更に神秘的に魅せていますが寒さも限界。。。
静寂な世界をぐるり一周して体がすっかり冷え切ったところで地上に抜け出して
この施設に入るときに気になったビンテージをチェック。
この採掘場から掘り出された無数の大谷石を長い間運び続けたと思われるいすゞ製のボンネットトラック。
もう既に不動状態が長く続いている様子で 山中の過酷な現場で四六時中働き続けたその勇姿は
今はもう見ることも叶いませんが 車体のアチコチに刻み込まれた傷跡がその歴史を語りかけてきます。
この場所で幾つもの四季を過ごしてきたのでしょう。。。
この貴重なワークホースをしっかりと目に焼き付けて麓に下ります。
それではっ!