仕事中 後ろに忍び寄ってきた怪しい上司の影。。。
『××さんってパスポート持ってましたっけ?』この一言で始まる急な出張が今の職場の王道パターン。
それから飛行機やホテルの手配に忙殺され 出張準備に追われ慌ただしい週末を過ごした翌週早々には
気が付けば中国大陸に渡ってました。
夕方の便で成田を発ったので その日のうちに目的地へ行くフライトが無く北京市内で一泊。
翌日早朝にホテルを出るので せっかくの北京滞在も観光時間はゼロ。。。
楽しい思いは一つも無いまま国内線への乗り継ぎの為に前夜辿り着いた北京首都空港に舞い戻りました。
ここから国内線で目的地に向かうのですが 肝心のチェックインカウンターが何処なのか良く解らない。。。
モニターに自分の乗る便名が瞬間表示されるのですが 画像の切り替えが素早くて理解できずにいると
話しかけてきたのは怪しい中国人。
手元のエアチケットを見るや否や奪い取りカートを押してスタスタとチェックインカウンターへ。。。
何となくその雰囲気から搭乗手続きを代行するインチキ業者だとは薄々気が付いてはいましたが
さすがにアッという間に終了しセキュリティチェックゲート前へ。。。その間僅か10分足らず。
さてここからが問題で。。。コチラのパスポートとエアチケットを手に彼は当然金を要求してきました。
多少銭?(ドウソウチェン)=いくらなのかって聞くと 100元だと言い張る彼。(前日の日本換金レートで1815円)
貴的!(クイーダ)=高い! 便宣点(ピェンイーデ)=安くしろ
我没銭了(ウォメイチェンラ)=俺は金持ってないと過去の広州滞在時に覚えたありったけの中国語で応酬。
しかし 頑として譲らないのでヨウ ファーピアオ=領収書が要るからよこせと言うと インチキ商売なので
当然そんなもの持っているハズも無く胸ポケットに有った適当な紙を渡そうとするので 不是(ブスー)=違う
ジャダー=偽物 不要ブヨー=要らないとまくしたてると急に半値の50元でイイからと言い出した。
その言い値もまだまだ高いと更に値切り続けて最終的に20元(363円)で決着。
手渡した20元を手に 変な日本人に関わってかえって商売の時間を無駄にしたとばかりに苦笑いしながら
彼は雑踏に消え去りました。
その時は変なインチキ商売に捕まってしまって 払わなくても良いお金を使ってしまった事に後悔しつつも
400円弱で手続きがスムースに済んで飛行機にも乗り込めたからしょうがないかと納得してましたけど。。。
後から聞くとうちの会社にその手の商売人相手に日本円で30000円近く払った御仁もいたそうで。。。
さすが国際都市空港。。。気を付けないとそのうち身ぐるみ剥がされちゃいますねぇ。
こんな熱烈歓迎的中華スパイスも味わいつつ何とか無事に目的地に降り立ちました。
それではっ!