ちょっと通販の話の前に・・・モータースポーツ話です。
先日の週末は実は京都へ遠征予定だったのですが、都合とれなくて断念して行けませんでした。もちろん、京都で開催されたラリーの観戦です。私の立場でいうと、丁度ギャラリーとラリー界の中間にいる様な・・・そんな存在ですが、今後のラリーの行く末を色々な視点で見たくて師匠(社長)と同伴予定だったのですが・・・。次回の福島遠征まで持ち越しデス。
今週末は大事なクラブ員であり、私のドライバー弟子&ナビ弟子が長野県のラリーに参戦するので応援に行って来ます。私はまだ目の障害があるので温存です。
帰国早々ラリーウィークでラブラブする暇もありません(涙)。
さて、今回の京都の全日本ラリーでは、なんと石田選手が優勝。ラリー業界で今一番有名なエンジニアの手が掛かっているとのことですが、それでも勝たせてしまう・勝ててしまうにはそれなりの条件が必要なわけで。石田選手は、北海道で大きな負傷を負い、かなり長いベットの生活を強いられたとか・・・それでもカムバックして戦ってきて本人も初となるターマックでの優勝だそうです。この優勝の背景には、勝田選手やヌタハラ選手のコースオフによるビハインドが大きいですが、初戦から続くアドバン勢の不調を考えると要因は決してドライバーだけではないと感じます。しかしそれも勝負の運。優勝するにはそれなりのリスクを伴い気の抜けない戦いともいえます。
私の心の師(ただのファン?)横尾選手も初戦に初4WDで乗りなれたマシンではなく、いきなり殆どブッツケ本番で乗り込んだマシンで成績を出す辺りはホンモノだと武者震いがしたものです。しかしどうやらやはりハイペース過ぎたのか、2戦目でリタイヤ。横転を喫してしまいました。SS1のタイムからしてもかなりキレたペースだったんだとおもいます。この人のドライビングに対する考え方が好きで私は好きなのですが、ほんとにその性格からするとリタイヤとは縁の遠い人に感じるロジックなんです。それでもリスクにチャレンジしなければならないのか・・・そう思う瞬間でした。
そして今回、私の師匠もデモランで横転という話を聞いてビックリ。今回の京都ラリーではファンサービスでデモラン同乗走行を行っていた師匠ですが、2日目初っ端に不意なリアブレーキロックによる制動不能で横転をしてしまったそうです。同乗時の方は大変怖い目にあわれた事と思い心中をお察しします。
うちのチームでもクラッシュな話は良くあるので怪我がなく五体満足であれば極普通に感じていましたが、危険が伴うモータースポーツ、私も更に気を引き締めて行かなければと思いました。またモータースポーツで同乗を体験される方も、危険の伴う道具を使っていますので、ご理解の上で同乗して頂けたらと思います。何もなければジェットコースターよりも楽しいんですけどね・・・。
しかし、いつもどんな車もいきなり乗りこなす腕の人なので正直驚いてしまいました。師匠から教わったのはミスリカバリーの美学が主ですが、このミスリカバリーをある程度身につけることで私はかなり大きな失敗をしなくなりました。またチャレンジしてもリカバリー出来る術をある程度の範囲で効果を出せる事によって生存率もあがりました。
中々こういった事を学ぶには環境が揃わないと難しく、雪道の師匠、色々な師匠のお陰でいまだに車は五体満足に走りますが、いつ私にも危険が飛び込んでくるかはわかりません。それこそ運を何回も使ってカラカラで抜け出したんだろうというケースの方が多いくらいです。
でもそれでも不測の要素というのは必ずあるものなので再確認する意味でも良い機会となりました。
今のご時世だと車は人を運ぶもの・・・運搬・・・そんな扱いな時代ですが、私(達)はその道具をスポーツとして利用しています。
スポーツは選手と観客がいてこそ成り立つものだと思うので、危険を十分に理解しながら楽しめるように考えていけたら良いなと思います。