なんかアタックシリーズ(峠アタック・サーキットアタック)が今年限りだとか。残念ですね。
そんな残念な貴方には・・・陶芸アタックをお勧め。
歯切れ割るいシャレでごめんしゃい・・・。それにワカラン人のほうが多いし・・・。
タイトルも微妙に違うでしょ。
さて気を取り直して、本題に。
陶芸ですよ、本当に。
遠方地とかいくと、よく陶芸体験とかありますよね。色絵つけたりとか。益子では実際に湯のみぐらいのを作れたりしますね。最近では、電子レンジで陶芸とか、オーブンで陶芸とか、10万円ぐらいの焼き窯で自宅で陶芸とか色々ありますね。ちょっとした感覚で本格的にやるには、どれも要素が何かしら欠けていますよね。電子レンジやオーブンは素焼きまでしか出来ないので、園芸向けの鉢ぐらいしか出来ません。
かといって本格的に窯を買う訳にもいかないし、最寄に陶芸教室がなかったり、そこの時間に合わせられない事情もあるでしょう。そういった方向けに、お家でも手軽に陶芸を楽しめて、本格的に焼いてもらえるというキットが発売されています。キットの中身はこんな感じです。ねんどは200gと400gという感じで。箱が作品の最大寸法となるようです。
初心者の方にもわかるように説明書付き。
このキットの販売元は、私の家の近くで、http://www.relaxoffice.jp/ です。
陶芸は実は中学生時代に部活で陶芸部でした。あんまり真面目にやっていなかったせいか作品といえる作品は殆どないですけどね。
今年定年した部活顧問がmixiにいるのですが、思わず陶芸の事を思い出させてくれます。ふとしたキッカケは恩師の足跡からなのですが、タバコをやめてからの自分の集中力にちょっと疑問があったのと、ちょっと集中力とリラックス(平常心)を同時に得たいというのがテーマにあって、この世の中のイライラしたらブッスリザックリ刺殺しますわよの時代の流行には乗らずに、それとは180度違う世界をのほほーんとね。
でも陶芸を馬鹿にすること無かれ。実際に作りたいものがすぐにイメージして具現化で切る人はそう多くないです。結構集中力を使うんです。
ま、そうは言ってもですね、何事にも基本というのがあって、粘土にも一応基本はあるし、触らないと判らない事いぱーいあります。
私自身、陶芸をするのは真面目にいえば中学卒業して以来は益子で1回しかしていませんので約20年ぶりの素人さんです(笑)
ちなみに私の中学校・・・在学中は、東京ガスの陶芸コンクール(閉鎖)で連続優秀賞を出すほどの部だったんです。私はコンクール作品が尽く、窯の中で多重被害にあって完成したことはなかったですが・・・。ふとおもえば・・・窯のある中学校ってすごいね(笑)
さて、久々の粘土の感触・・・キットに付属していた粘土は、信楽(しがらき)という粘土です。さすがにキットの為か・・・かなりの水分を含んでいます。この状態だと粘土をこねる必要もありません。私にはちょっと粘土が柔らかすぎるので、手の体温を使って粘土の水分を蒸発させつつ、満遍なく水分を飛ばしたいので、結局練りました(笑)。400gの粘土は私の手にはちょっと少なくて、煉りにくかったのですが、「菊煉り」です。本当はもう少し菊らしい形をお見せしたかったのですが、ブランクがそれを許してくれません(笑)
でも菊煉りって最初は全然覚えられなくて苦労するんです。なのに20年ぶりにやってみたら身体は覚えてましたねぇ~。自分を誉めちゃう(笑)
とりあえず、基本の手煉りからです。このキットに添付されている説明書は、もっとざっくりとした作り方が載っています。入門者でも大丈夫コースです。
私は初心者でも大丈夫?コースです(笑)。まずは土台を作ります。正円じゃなくていいんです。この歪感が個々の存在、オンリーワンをかもし出すんです。粘土を丸くしてから、ヒビがあまりはいらないように伸ばして行きます。厚さは5mmよりちょっと厚いぐりあですかねぇ。ここで作品サイズがある程度決まってきます。納得がいくまでサイズを調整した方がいいでしょう。
こちらは、「ドベ」です。粘土を水で溶かしたもので、接着剤として使います。流派によってはドベを禁止している所もあるようです。部分的に水分を取らせすぎると逆にかえって割れやすさを生んだり、空気が入る要因を作りやすくなる・・・からだと思います。粘土の中に空気が入るのは陶芸はご法度です。焼いている最中にその空気が膨張して破裂します。石器ですからその破裂の威力で他の一緒に焼いている作品を破壊する事もあります。
つうわけで、粘土をねりねりして、紐状にして、それを土台になめしながら空気を抜きつつ形を整えつつ、つけて行きます。紐づくりの難しい所は、紐の太さが安定しない事と、円状になっているわけですから、表面周りと円の芯の厚みは違うわけですよね。これが味わいの段差を生む事になります。紐で作るのは結構な集中力と根気が必要です。粘土も言う事を聞いてくれるわけではないので、何度も試行を繰り返しながら形にします。
皿っぽくなってきましたね。ここでのポイントとしては、粘土が柔らかすぎると、粘土の重さで皿が開いてしまうんですよ。重たいものが上に来ていたらそれだけそれを支えるには、粘土を硬くする(翌日?半日待ち?)とか何かしらの手をうつか、それか制作段階で工夫をしていくかですね。
私は、土台に近いほうの粘土紐は太めに、次の紐はそれよりも細く軽く・・・というような感じで作っていっています。そうすれば開きは抑えやすいです。実際にはそんな簡単じゃないけど?!金魚のフンみたいに細いでしょぉ。細すぎは今度は水分が抜けやすかったり、乾燥過程で、太い部分との差が生まれるのでそれはそれで難しいのです。
底の処理も忘れずにします。粘土がやらかいので、できれば翌日に回した方が良いのだけど・・・今回はちょっと横着しました。おかげで形崩れまくりの支えきれないので、この状態で乾燥させてます。
とりあえず完成に近い状態です。実はここで衝撃に事態に遭遇です。焼き寸法が決められているのですが、外周がかなりギリギリで収まるかどうかになってしまいました・・・。なので急遽少し形もかえました(^^;深皿は次回の完成までお楽しみに。
そして、また別の場所で200gの粘土をつかってコップ作りです。画像は途中工程をはしょっています(笑)。これも紐作りで制作したものです。マグカップを作っていたのに、よそうよりも粘土が足りなくて急遽ティーカップ風マグカップに(><;
コップは2作品。臨時で陶芸教室を開きました。受講者は強制的にウルフンがしました(笑)
ウルフンは、粘土の塊から親指で穴を開けていってコップの形にする方法でやっています。このほうが紐でできてしまう隙間とかは出来ないので安心ですね。粘土に初タッチのわりには上手です。最初は・・・「大丈夫かな(激汗)」だったのですが、しあがってみれば立派なもんです。取っ手を付けるのが最後の難所です。道具も全く使っていないのです。
これで乾燥が終わったら、業者に持込をして素焼きしてもらって、本焼きしてもらいます。
粘土に触れ合うとしばらくは、自分が粘土臭くなります(笑)
いあー実は、ボクは実用できる陶芸作品はこれで2回目です。益子で湯のみをつくりましたが・・・中学生時代は食器関連を作ったことが無かったので・・・作っても壊してたり、壊れてたり・・・でした。
たまにやるのもいいですね。もうちょっと粘土の量が欲しいかなって思いますが・・・200gだと思い切った造り込みがしにくいですね。一応、箱に収まるものであれば食器でなくても焼いてくれるみたいです。小さいものをつくって沢山の点数でも焼いてくれるのかなぁ・・・。箸置きを200g分とか・・・(笑)
陶芸は中々触れ合う事が無く、ましてや自宅でやるというのは、どうしても最後には焼きの不安があったんですよね。そうなるとどこか陶芸教室に通わなくちゃならないだろうかとか。これだったら好きな時間に出来ますよね。精神修行にももってこいです。約1時間~2時間は1作品かかりますから。
てなかんじで、また焼きあがったらご紹介しますね。