みなさま初めまして。タレント&モータージャーナリストの竹岡圭です。
もしかすると、BS日テレで放送中の「おぎやはぎの愛車遍歴NOCAR,NO LIFE!」で見たことあるっ!と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実はワタクシ、2017年から全日本ラリー選手権に参戦することを決めまして、カーくるさんに応援していただくことになり、ここに登場することになった次第です~。
思い起こせば、ラリーに出たいなぁと思い出したのは2000年くらいのこと。そんな思いが届いたのか、2003年のラリー北海道、2004年のラリージャパンに、参戦するチャンスが巡ってきました。ところが…、寸でのところでコケまして…。それ以来、ず~っとラリーに参戦するのが私の夢でした。
ラリーへの参戦を夢見てコツコツ貯金を始めたのですが、2009年のラリーレイドモンゴル参戦で使い果たし、再び貯金を開始。まだ貯まりきってはいないのですが、2016年の春に落ち込むことがた~くさん起こりまして、これを吹っ切るには好きなことしよう! そうだラリーしよう! と見切り発車ながら、思い立ったというワケなんです。
ラリーを始めるには、どこかのラリーチームに所属して…というのが一般的なのでしょうけれど、実績もない、プロのラリードライバーとして育ててもらう年齢でもない私。それならばいっそのことと、自分でラリーレーシングチームを立ち上げることにしたんです。名付けて「圭rally project」。ラリーレイドモンゴルの時からお世話になっているTEAM Gradualeのメンバーのひとりが、新しくプロジェクトを立ち上げるというカタチでスタートすることになりました。
当初は旧型のBMW MINIを買ってきてラリーカーを制作し参戦する予定でしたが、そんな話を聞いたチンクエチェント博物館の伊藤精朗代表から「ABARTH500RallyR3Tを貸してあげるから、あとは自分で頑張りなさい!」と、温かいお言葉をいただきまして、2017年の全日本ラリー選手権ターマック戦はこちらで参戦させていただくことに。その練習車として左ハンドルのMT車が必要ということで、ルノールーテシアRS2.0を購入(2001年式)。ラリーカーに仕立て上げ、2016年後半から「圭rally training project」として、地方戦に参戦しています。
右も左もわからない初めてのど素人の挑戦ではありますが、実は私、ガチンコの競り合いが苦手なんですよ…。ラリーはレースのようにヨーイドン!の一斉スタートではなく、時間を置いて1台ずつのスタートなので、自分との闘いという面がより強いんですよね。元来、自分にチャレンジすることの方が好きな私、レースより向いているのではないかな? なんて早くも思っていたりして(笑)。結果はともかく、精神的には向いている気がします。
「圭rally project」は順位よりも結果重視。つまり完走することが目的なんですけれど、ラリーの場合はレースと違って、自分のペースで走っても他人の邪魔や迷惑になることがないですからね。
それにね、レースがサーキットで開催されるのに対し、ラリーは一般公道。当然、競い合うためだけに作られた場所ではないので、路面状況もさまざま。そういった状況で走ることで、自分もまた何か変われるんじゃないかしら? 日頃のお仕事にもまた違った角度から取り組めるんじゃないかな? なんていう期待もあります。夢を叶えると同時に、自分磨きの場でもあるのです。
さらに偉そうに言っちゃうと、モータースポーツ大好きの私、モータースポーツを文化にしたいんです。日本ってね、こんな小さな島国で、こんなにたくさん自動車メーカーがあるにも係わらず、クルマやモータースポーツがまったく文化になっていない。こんな国、世界中どこを探してもないんです。そんなの悲しいじゃないですか…。
私ひとりがそんなこと言ってても何も変わらないかもしれませんが、これを読んでくださっているみんなで力を合わせれば、何か変わるかもしれません。一緒に、クルマやモータースポーツを日本の文化にしてみませんか? な~んて、偉そうなこと言っちゃってますけど、とにかくラリーがやりたい!という一心な気持ちだけが、いま私を動かしています。
というわけで、是非是非応援に来てください! ラリーには「呼び集める、再び集う」という意味があります。みんなで一緒に愉しみましょう!
次の参戦予定は…。2017年4月7~9日 全日本ラリー選手権第2戦 「ツールド・九州in唐津」です。