長い間プジョーに乗っていますが、その何台か前はシトロエンGSAパラスに
乗っていました。
この車はGSからの派生モデルで5ドアのハッチバックモデル、日本では1,220cc
のままでしたが、本国は1300ccもあったようです。
空冷水平対向4気筒の 54PSで、圧倒的な加速力!の無さ!!で、軽四によく
追い越されました。
またこの加速性能が災いして、高速道路の合流が一番怖かった(笑)
手動式のサンルーフが付いていましたが、雨の日は傘がいりました。
侵入した雨水をルーフ内の雨樋で、外に流すように出来ていましたが、経年変化で
この樋が変形し、室内に漏れるのが原因でした。
ヒートガンで温め、塑性変形修理をした記憶があります。
ポルシェの2/3シリンダーエンジンはプラグ交換が大変で、ヘッドライトを外し
交換していました。
水平対向は重心が低いメリット共に、整備性も低い事がわかりました。
サイドブレーキがまた面白くて、ダッシュボードから出ている電車の四角い吊輪
みたいなハンドルを引くのですが、これがナ~ント!
フロントブレーキ(インボードディスク)のキャリパーを作動させます。
ブレーキはハイドロ系で動きますが、このサイドブレーキはワイヤー動作の機械式で
すからほとんど効きません。おまけにダッシュボードから出てるので、引きにくくて
坂道発進が大変でした。
だけど、軽四に馬鹿にされようが 雨が漏ろうが 怖い想いをしようが、ハイドロと
素晴らしく良くできたシートの乗り心地・怪しげなメーターやスイッチ類が醸し出す
世界は、現実を忘れ夢中にさせる魔力を持っていました。
ただ極低速域のハーシュネスは金属バネの方が良いかもしれません。
奥様曰く「今まで乗ったどの車より乗り心地が良かった!」です。
今はどのメーカーでも、このような車は絶対に作らないでしょうね~
GSAパラスを構成要素別に独断で価格評価すると・・・・
車 体・・・・20%
エンジン・・・・10%
ハイドロ・・・・30%
シ ー ト・・・・40%
ファンタスティック! というのが一番の想い出です。