整備のついでに排気の仕様変更をしたいと思い、少し前にオークションで手に入れておいた中古エキマニの再生を、この前の休みに行いました。
値段はこのパーツにしては手ごろでしたが、盛大に錆びていますのでとり合えず錆取りを行います。
物が大きいので錆取り液に漬け込む訳にもいかず、サンダーなどで物理的に錆を除去していきます、写真の左側は錆取りが終わった状態でもう一方は作業前です、右側の方の錆方が若干酷い感じです、この錆具合では錆取りをすると恐らく鉄板に穴が開くパターンですねぇ。
錆取りを進めていくと、予定通り?穴がいくつも出現しました。
ここでちょっと解説をしておきますと、この穴が開いた部分は、下図のヒートエクスチェンジャーと言う部分になり、エキマニを弁当箱で覆った様な作りになっています。
空冷エンジンには冷却水が有りませんので、熱くなったエキマニに空気を触れさせて室内ヒーターの熱源に使用しています。
と言うことで排気管に穴があいた訳では無いのでヒートエクスチェンジャー部分に穴が有っても、恐らく車検にもパス出来ると思いますから、ほっといても良いようなもんですが、温風と共にオイルの焼ける臭いや、排ガス臭が入ってくると嫌ですから、一応塞いでおくことにしました。
どうやって塞ぐかですが、ホントはボロボロの部分の鉄板を切貼って溶接するのが一番良いのでしょうが、錆びた薄板の溶接は自分の技量と道具では難しく、あまりチャレンジしたくありません。
そこで、とりあえずのずぼらですが、燃料タンクとかの錆穴ふさぎでやる様に、ハンダを使ってみる事にしました。
排気管の近傍にハンダはどうかと思いましたが、使用する板金ハンダの融点は215°有りますので、そこまで熱くならないのではとの予想でやってみました。
ハンダを盛り上げた状態です、まだ穴が残っていますが、とりあえずハンダが熱に耐えるのかの実験をしてみました。
この様にエキマニ内をガスバーナーの炎で加熱して、エンジン稼働状態を再現してみました。
で、結果はどうかと言うと・・・
しばらく熱すると、見事にハンダが流れてしまいました・・・(泣)
エキマニと少し距離が有るので大丈夫かなと思ったのですが、結構熱が伝わるのですねぇ。
融点がもっと高い銀ロウを使えばいけるかもしれませんが、全ての穴を塞ごうと思ったら、銀ロウでは高くつきすぎます。
ずぼらは諦めて、また今度鉄板の切貼りに挑戦する事にしましょう。