日が翳った時に吹き渡る風に涼しさを感じるようになり鮎釣りもいよいよ終盤を迎える時期が到来。
今年 ホームグラウンドにしている河川は天然遡上の鮎が多く 地元新聞の煽り情報もあってか
めぼしいポイントには釣れる当ての無い鮎を追い求めてビッシリと釣り人が立ち込んでいます。
自分もそんな中のひとりに違いは無いのですが。。。
さすがに日照り続きで雨が全く降らないため 蛙だって逃げ出すくらい県内河川は何処も干上がる寸前。
![hederiayu1.jpg](/users/1659/img/hederiayu1.jpg)
ほんの少しでも雨が降って水嵩が増してくれれば 深場に群れている鮎の活性も次第に上ってくると予測し
待望の降雨があった翌日にはそそくさと午前中で仕事を済ませて喜び勇んで川に向かいました。
まずはいつも空いているポイントの流れに鮎を漬けて釣り支度を始めます。
![hideriayu1.jpg](/users/1659/img/hideriayu1.jpg)
先行者は遥か下流まで下っていたようですが 友カンを漬けた直ぐ脇でギラギラと平を打つ鮎が見えます。
追い気のある鮎を求めて流れに囮を放ちますが 時たま追われて逃げ惑うような素振りをみせるものの
じゃれているだけなのか掛かってはきません。。。
2時間ほど粘ってみたものの結局アタリも無くこの場を諦めて違うポイントに向かいます。
次は久しぶりに訪れたポイントですが 釣り師の性で一度釣れた場所には再訪せずにはいられず。。。
![hideriayu2.jpg](/users/1659/img/hideriayu2.jpg)
堰の上の瀞場で竿を出す2人組が見えますが目の前のポイントが空いていたのでここに滑り込みます。
上から眺める限りは魚の気配は感じられません。。。
![hideriayu3.jpg](/users/1659/img/hideriayu3.jpg)
先行の2人組の友カンが漬けてあるのでここで竿を出した形跡は見られますが ダメもとで囮を放ちます。
川から離れて岸の上から上・下流にと囮の思うがままに泳がせ続けること十数分。。。
2つの流れの筋が交わるあたりで待望のヒット!
川の上からは今しがたやってきた釣り師がこちらの曲がった竿を眺めています。
見られているからにはバラせないので引き抜かずに慎重に手繰り寄せて取り込みます。
![hideriayu4.jpg](/users/1659/img/hideriayu4.jpg)
やっとの思いで手に入れた一匹は天然遡上ものですが 前回見たときよりも大きく育っているようで。
釣れたばかりの鮎に鼻管を通してすぐさま流れに戻しますが すぐ下のポイントに先程の釣り師が入るために
川を横断したばかりなのでなかなか次が掛かってきません。
そうこうしている間に下流の釣り師が入れ掛かり。。。そんな姿をボーっと眺めていたこちらにも鮎がヒット!
流れに乗って下流に下ろうとしているのを竿を寝かせて必死に堪えて引き抜きます。
![hideriayu5.jpg](/users/1659/img/hideriayu5.jpg)
竿尻に構えたタモ網に飛び込んできたのは先程の鮎より若干大きい一匹。
この鮎に鼻管を通そうと老いた目で四苦八苦していると下流の釣り師がもう上がってきて
聞けば掛かったのは良いけど岸際のテトラにつけ糸を擦られてブッツリと親子どんぶりだそうで。。。残念。
更に言われて気付けば上空は真っ黒な雲に覆われ始め 遠くでゴロゴロと雷も鳴り出しました。
![hideriayu6.jpg](/users/1659/img/hideriayu6.jpg)
堰の上で竿を出していた二人組も雷に急き立てられるように急いで竿を担いで戻ってきます。
釣竿は電導効率の高いカーボンでできていますので一撃を喰らったら即死。
さすがに死んでしまったら釣りもできなくなってしまうので この2匹でこちらも諦めて竿をたたみます。
![hideriayu7.jpg](/users/1659/img/hideriayu7.jpg)
残念ながら最後は雷で締めくくられてしまいましたが 夏休み以降 本当に久しぶりに竿を出した鮎釣りは
忘れかけていた掛かり鮎の引き味を存分に楽しませてもらえました。
落ち鮎となって鮎が下り始めるまで あと何回竿をだせることやら。。。
![hideriayu8.jpg](/users/1659/img/hideriayu8.jpg)
それではっ!