ブログ更新の間が空いてしまいましたが、作業のほうはちまちまと進めています。
年末からの作業内容を、2回に分けて報告しましょう。
まずは、取り外してほったらかしになっていた、オイルタンクの塗装です。
ポルシェはドライサンプといって、クランクケース下部にオイルパンが無くオイルタンクが別途ある方式になっています。
タンクは、右後輪の後ろのフェンダー内に設置されています、タンクにホースが繋がっているのがお分かりでしょうか。
エンジンルーム内にオイルの給油口があります、給油口の隣はオイルエレメントを取り付ける所です。
大きさが判りにくいと思いますが、このタンクにオイルが10L以上入ります、エレメントまで取り替えた場合のオイル交換時の必要量は実に13Lほどにもなります、高いオイルは入れられませんねぇ。
フェンダー内ということもあり、取り外したタンクは泥とオイルで文字通りドロドロ状態です、とりあえず洗浄して(簡単に言ってますが結構大変!)そのまま放置してあったのですが、折角取り外したので塗装することにしました。
まずは塗装が剥げたり錆が出ている所があったりするので、全体をサンダーやスコッチブライトなどで磨きます。
塗料をどうしようかと迷ったのですが、オイルの温度が夏場などでは100℃を超えてきますので、普通の塗料では軟化してすぐに剥がれてしまいそうです。
そのため耐熱塗料で仕上げることにしたのですが、耐熱塗料は一般的に常温乾燥後に熱を加えて(180℃で20分とか)やら無いと塗膜が十分硬化しません、マフラーとかだったら塗った後で走りまわれば自然と硬化するのですが、今回は何らかの方法で熱を入れてやらねばなりません。
そこで思いついたのが、家にあったカーボンヒーターで加熱する方法です。
写真では部屋でやっていますがこれは写真撮影用で、実際は例によって風呂場で行いました。
ヒーターがタンクに接触するくらい接近させると180℃位まで温度が上がります、ただ加熱範囲が小さいので何度も位置をずらしながら、数時間掛けて硬化させました。
塗装面が高温になってくると、塗膜から発煙しだしますがそのまま放置し、煙が出なくなると硬化終了です。
写真を撮っていると、自宅警備隊の猫たちが何事かと集まってきました。
そうそう、加熱処理をするときに、マスキングテープを取らずにやったのですがこれは失敗でした、テープは焼けてボロボロになり、テープの糊はタンクにこびり付いてなかなか取れず、これを剥がして綺麗にするのが結構大変でした。
塗装終了後、ついでにタンクの油量センサーも清掃・点検し新たなパッキンに取り替えました。
センサーはハッキリ言ってただのウキです。
綺麗になったタンクは、置いておくと邪魔なので車に仮止めしておきました。
タンク以外にここ数週間は、エンジンルーム内の配線等もぼちぼち復旧して行ってます。
年末年始の作業状況 その2 へつづく。