車に使われている化学製品。タイヤもオイル&フル-ドもそうですね。
タイヤはここ数年ものすごく進化しております。
シリカ配合なんてのも実はものすごい技術なんです。ただ混ぜれば良いってわけではないんですよ。
どのような粒径のどのような化学処理した物をどの程度加えるか・・・・・で、全く変わっちゃうんです。
どこのメ-カ-も似たり寄ったりなんて思ったら大間違いです。各社工夫の上製品化されていますから。
ゴム工業で研究開発している私は、たまにゴム業界・学会のセミナ-に参加するのですが、いつも必ず
タイヤに関する情報・講演があります。だいたい全て新技術のね。この業界、お互いに切磋琢磨しており、
互いに良い製品を市場に送り出そうという雰囲気があります。わたしは好きですねこういった世界。
さて、話は変わってオイル&フル-ド。
こちらもものすごく進化しております。
まずはLLC。
昔はアミンやリンを含む消泡剤が添加されているのが普通でした。しかし、エンジンブロックやラジエタ-
などアルミなどが多用される昨今、これらの消泡剤は金属の変質や錆の発生など問題が出てしまいます。
そこで、最近のLLCはアミンフリ-、リンフリ-が当然となっています。それでもちゃんと消泡性能持って
いますし、冷却効果もしっかりとしています。
つぎにエンジンオイル。
最近のエンジンオイルの規格、ガソリンエンジン向けはSMが普通。10年前くらいならSFとかSGで最高
だったのに。いかに質が高くなっているかがわかります。ただし。。。。。配合技術が高くなっているんです。
ここが要注意なところ。詳しくはこちら。私が云いたいことがズバリ書いてありました。
http://www.juntsu.co.jp/qa/qa0212.html
最近カ-用品店で、添加剤の種類が減っていることに気がつきます。そう、不要になっているんです。
だって、すでにエンジンオイルの中に配合されているから。しかもバランス良く。したがって、特別に目的
がない限り添加剤を追加するのはかえって逆効果になることも。注意が必要です。
また、添加剤は異種の物はもちろん、同系統でも混ぜるのはお勧めできません。。理由はエンジンオイル
と同じ。相反作用の危険があるのです。参考までに添加剤に使われている主な性便の詳細。
有機チタン化合物
www.nippon-soda.co.jp/tbt-n/index.html
http://m-chem.co.jp/products/products1.html
PTFE(テフロン)
www.packing.co.jp/PTFE/ptfe_tokusei1.htm
二硫化モリブデン
http://www.juntsu.co.jp/qa/qa0915.html
いまはこれに属さない物もでてきています。ス-パ-ゾイルとかEXLとかエストレモとか。
これらも全て異なる基剤・成分です。ですから混ぜるのは厳禁。
良い製品がたくさん出回っている昨今、いかに上手く取り入れていくかが大事です。