F1ハートエンジンでも有名ですが、2LのBDAエンジンのF2やGr.5オープンスポーツカー選手権で有名なブライアン・ハート死去のニュース、享年77歳。
73年(中学1年)からオートスポーツとカーグラを読み始めて、この年の夏から北陸の田舎から富士スピードウェイに毎年夏休みの最後のフジフランチャンレースを見に行っていたオールドモータースポーツファンとしてはブライアン・ハートはコスワースのキース・ダックワース(2005年死去)に連なる程の名声です。
コスワースがターボエンジンに対応できなかったのと対照的にハートはBDAエンジンベースの4気筒1.5Lターボ時代にも対応でしていました。
最近ではケイターハム(ロータス7)の一部に積まれているBDRエンジンはBDAの発展型です。もっとも一番最近好まれるのはその後にF3エンジンとして成功したボクスホールエンジンですが。
しかしブライアン・ハート死去は一時代が過ぎ去ったニュースかな。
73年の世界スポーツカー選手権は3Lのフェラーリとマトラが争い、欧州スポーツカー選手権では2LでローラT292のジェラルド・ラルースやシェブロンB21(1.8LFVAエンジン)のレッドローズレーシングのブライアン・レッドマンやBMWエンジンを積んで話題となったマーチ735なんかが争っていました。
日本のフジグランチャンレースではGRDに乗る生沢徹に風戸裕、マーチを導入し日産ワークスドライバーの黒沢元治を乗せたヒーローズレーシング。対して前年のシリーズでは3LローラT280で活躍した酒井レーシングは北野元やその後には高橋国光を擁して活躍。そしてこの年はプライーベートの高原敬武がローラT292でシリーズ優勝。

写真は76年の最終戦またはその前かな? 。この年は伊太利亜カラーの参戦で記憶に新しい。翌年は由良卓也ムーンクラフト&生沢徹の紫電77が出てくる。