赤いルノードーフィン・ゴルディーニ乗ってみるってお誘いをいただいて、試乗しに行くはずでした。COVID-19の影響で東京都も神奈川県も不要不急の外出自粛ということで、試乗は延期に。行けないね〜って電話したら、なんと売れちゃっったって。縁がないってこういうことかもですね。この一週間悩んだのはなんだったのかと。もちろん3月29日は東京は大雪で試乗できなかったですけどね。
1965年型のドーフィン・ゴルディーニ。デビューは1956年と人でいうと還暦を迎えた車ですね。845ccは当時のフランス車(イタリア車も)だとそんなものですね。フランス車はオイルショックの頃までシトロエンGSとかも1100ccとかでしたから。
4ドアセダンのドーフィン(R R)のエンジンを魔術師ゴルディーニが特別ヘッド(gマークの刻印付き)チューンして27PSを36PSにパワーアップ、ちょっとトルクは細くなるけど最高速度が112km/hから130km/hになっっています。3速ミッションを4速ミッションに載せ替えて、さらに4輪ディスクブレーキ!(ルマンで初めてディスクブレーキを搭載したジャガーCタイプは1953年です)。当時のオートルートをかっ飛ばしていたんでしょうね。
1956年から開催されたツールドコルスでは優勝、さらに翌年と翌々年も優勝。1956年のミッレミリアではクラス1〜4位を獲得と当時としては大活躍ですね。優勝車を見るとフォグランプがついただけのノーマル(クリーム色に赤いゼッケン9)みたいに見えますが(^^)。
今回の赤いルノードーフィンゴルディーニはほぼノーマルのようですね。1962年と63年に作られたホモロゲーションモデルの1093ccエンジンに積み替えたのや、その後のレース(ヒルクライム)用に1600ccのゴルディーニエンジン(アルピーヌA110のラリーモデル用)に積み替えて、オーバーフェンダーにしてスリックタイヤ(またはSタイヤ)を履かせたとんでもないのもオートモビルカウンシル2019にも出ていましたね。海外にもとんでもないがいっぱい生息しているようです。
しかしオリジナルコンディションのドーフィンゴルディーニというのもいいですよね。クラシックラリーにそのまま出れそうですし。36馬力のパワーで振り回すにはミシュランXの細いタイヤでロールしながら走り回るのが楽しそうです。パワーがないように思いますが車重が660kgですから、それなりに走りますよね。絶対的な加速感はないだろうけど、コーナーではしっかり楽しめそうな車です。初代サニー1966年が645kgで1000(988cc)で56馬力でしたから、そのくらいを想像すればいいのかな? 。
なんか古い車を労わりながら鞭打って走らせるクラシックラリーに出れる車ってのも面白そうですね。当時の速さを楽しめればいいのかなって。ナビコン(ダブルトリップメーター)と大きな時計を付けて当時のラリーイメージで走るのもいいかも。当時はまだロールバーの装着もなかったのかな? 。
ツールドコルスの古いのを確かめてみないといけないですね。
ちなみに試乗していないので著作権を持っている写真がないのでオートカーのスペシャルショップナビで紹介されたのをみてください。
https://www.autocar.jp/specialshop/2019/08/16/399703/