2002.09.16 -------メガカブ3-------
タイヤ&ホイ-ルを変えたのでインプレッション3です。
黄色いホイール
で紹介しているようにホイールを16V用(スピ-ドライン製)の16インチにタイヤをミシュランのパイロットスポーツSX-GTの195/50-16に変えました。ようやくエコタイヤから脱してスポ-ツコンフォ-ト仕様になりました。
音(ロードノイズ)は若干増えましたが低音側に振れたのでそれほど気になりません、カーオディオのボリュームが変化していないので栄教がないことを確認できています。乗り心地はそれほど悪化していません、多少は硬めになったのですがショキリした感覚程度です。
ハンドルを握った感じは激変しています。従来と比べ路面フィーリングがダイレクトにハンドルに伝わってきます、多少キックバックは強めになっていますがタイヤのユニフォーミティが向上しているので、よりタイヤが回っている感覚が素直に伝わってきます。
早速箱根にタイヤテストに出かけた時はあいにくの小雨、路面フィーリングは雨でも素直に伝わってきます。
ブレ-キング性能はエコタイヤからスポーツコンフォートに変ったことで30%位向上した印象です。エコタイヤの時はどこまでブレーキを踏んで効いているのか分かりにくかったのがブレ-キング感覚とペダルの踏力が一致してきました。ブレーキラインにエアが入っていたような不信感が消えました。ブレーキングでの早期のABS介入も無くなりつつあります。ただ下りの荒れた路面でのブレーキングはABSの介入とタイヤの暴れが重なると想定以上にブレ-キング距離が伸びてしまい驚きます。
コーナリングもエコタイヤからスポ-ツコンフォ-トタイヤに変ったことで安定が増しています。コーナリングスピードはスポ-ツ走行が可能なレベルに上がっています。平均速度は30km/h以上の向上です。
基本的にタイヤが変ってもコ-ナリング特性は変らないようです。
その後、晴天でのタイヤテストで乗鞍エコーライン~乗鞍スカイラインそして阿房峠と走ってきました。
晴天でのメガーヌカブリオレはスポ-ツコンフォ-トタイヤは絶対的なグリッップ向上の恩恵に浴しています。コ-ナリング姿勢の安定もエコタイヤとは比べ物にならないくらいであり、タイヤ自体の捻れも減少していることもありリニアなハンドリングとなっています。
心配していたタイヤのグリップ増大によるシャ-シの捻れもほとんど感じられません。逆にタイヤの変型が減ってサスペンションが本来の動きを取り戻しやような印象を受けます。
ただタイヤが変ってもシャ-シの基本性能は変らないようです。高速コーナー(3速)から中速コーナー(2速)では弱オーバーですが低速コーナー(1速)では強めのアンダーステアです。特に登りの低速コーナーでのドアンダーは防ぎようのないものです。下りではブレーキングで強めのアンダーステア程度までに押さえることも可能ですが... 。フロントヘビーのFF車特有の低速コーナーでのアンダーステアは車体レイアウトから来るものでどうしようもないようです。
実際に走った後のタイヤを見るとフロントタイヤだけでなくリヤタイヤもタイヤサイドのミシュランの文字の半分まで接地しています。これはエコタイヤでは見られなかった現象です。中速コーナーでのリヤの緩めのブレークがきれいにリヤタイヤのグリップ限界まで利用したうえでトレーリングビーム方式のサスペンションによるロ-ルオーバ-ステアになっているようです。
改めてスポーツコンフォートタイヤを装着したメガーヌカブリオレのインプレッションを絶対評価で試みるならば1.6L110PSのカブリオレとして動力性能は平均的ながら低速から中速までのトルクが比較的に厚く、ドライバビリティに優れています。カブリオレとしてのシャ-シ剛性は充分でダ-ト以外でのスカットルシェイクもなく、特に幌収納部分をトランク内に構成している鉄板の追加でリヤ剛性が向上しているせいかリヤタイヤがスム-ズな挙動を示します。フロントに関しては若干の剛性不足を感じますが、乗用車としては充分なレベルであり、将来ストラットタワーバー(特殊なワンオフが必要となります)を装着すれば改善されることでしょう。
フロントヘビーのFF車ですので低速コーナーのドアンダーは手の打ようがありませんが中速~高速コーナーでは安定した弱オーバー(ロ-ルオーバーステア)傾向を示し乗りやすいものです。
ブレ-キ性能もカブリオレとしては充分な性能を発揮し、雨天でも心配する必要はありません。若干ABSの介入が早めですがタイヤがスポーツコンフォートタイヤのグリップを示せば適正な介入に気持ち早い程度です。
乗り心地はフランス車そのものであり、カブリオレとしては最優秀に近いと言っても過言ではないのではないでしょうか。ユ-ノスロ-ドスター等より遥かに快適です。もちろんウインドデフレクターを装備しないカブリオレですから風の巻き込みはありますが、4座の前席に座っている限り気にならないレベルです。80km/hを超えるとサイドウインドウを上げることが望ましいですがそのまま140km/h程度までは加速可能です。160km/h以上出すには幌を閉める必要性があります。幌を閉めれば198km/hまで加速が続きます。高速での直進性も充分で安心して高速道路の走行が可能です。 最近のCCやSLK/SLのようにフロントウインドウをドライバーの頭の近くまで持ってくると運転中にオ-プンの開放感を味わえないのですがクラシックとも言えるメガーヌカブリオレのレイアウトは実に快適なオ-プンマインドを与えてくれます。三角窓があるのも役立っているように思えます。特にサイドウインドウを下げている時の適度な風の巻き込みはまさにオープン満喫! 。オ-ディオを消して静かな排気音だけで虫の声や小川のせせらぎを聞きながら走る高原の道は最高の贅沢を堪能できます、これぞカブリオレライフ。
実際にカルマン社製の電動幌の出来は最優秀です。雨漏りがないのは驚きなのですが高速でのばたつきもなく、毎回パンと張られるのには感心します。開閉時間が25秒とは最近の感覚からいうとちょっとかかり目ですがトノカバーの動きも含め凝った方法(収納時に幌の内張りをテープやワイヤーで引っ張って折れないようにしている)での幌収納方法を考えると早いと言えます。また最後の手動でのロックも1ケ所だけの操作でルーフ2ケ所のロック用の爪が操作されますし、その固定はがっちりしているだけでなく、風の吸い出し音も発生しません。立派というより驚異です。
もっともリヤウィンドゥはガラスでなくビニールなので幌を閉めている状態での後方視界は悪いです。高速道路で白黒の車や覆面に追跡されていないかの確認は容易ではありません。駐車場でも斜後方視界がないので後ろを振り返ってのバックはかえって危険です。ミラーで確認する方が安全なのって不思議です。さらにはリヤエンドはハイデッキタイプですのでオープンで後ろを振り返ってもバックが難しいのは困り者です。
幌関連での話しだとオープン時にウインドゥウォッシャーを使うと大変です(^^; 。停車している時にはフロントウィンドウの上から霧雨状の水滴が多少降る程度なので笑えますが、走りながらウォッシャーを使うと悲惨です。速度によりますがワイパーが掻き集めた汚れた水が三角窓まで流れて回り込んできます。その後側面の風に吹き飛ばされて三角窓から室内に吹き飛ばされてきます。ちょうど太股からドアポケット辺りに落ちてくる汚れ水には閉口です。
ついでに雨の日に駐車しているとリヤクォーターにあたる幌の部分から汚れた水がボディサイドに排出されます。けっこう汚く見える汚れが付き雨上がりに一番に掃除しなければいけなくなります。同様に使いもしないドアのキーホールからオイル混じりの汚れが流れ出すのは困ったものです。
欧州のカタログを見るとウインドデフレクター(4座の後席を覆いつくし前席の直後にガラスの衝立がある)がオプションで準備されているようです。日本には入ってきていませんね。もっとも欧州仕様だと総皮張りのメガーヌカブリオレが皮の色で4色も存在していたようですが、これはモデル末期の販売促進ヴァリエーションなのでしょうね。
快適性という意味ではエアコンも十分に効きますし、三層構造の幌を閉めれば外部の音の侵入も少なくなります。雨が幌を叩く音も静かです、もちろん骨が入っているところは多少音が大きめですが、これも金属屋根に比べて大きく聞こえることはありません。ただ幌を閉めているとタイヤハウスから聞こえるロードノイズが若干大きくなる傾向があるようです。
シートは典型的なフランス車ですがカブリオレはスポーツシートのセミバケットタイプがついています。確かに高速コーナリング時には太股のサイドを支えてくれるので便利なシートですがもう少しソフトなフランス車特有のシートでも良かったかな~と思えます。尻の部分のクッションが思いのほか薄いのかある程度の時間(4~6時間以上)乗るとお尻の一部が疲れて座り直すことがあります。将来的には椅子の交換を検討する方がイイかもしれないですね。
シート自体は座面の高さ調整、座面前方の角度調整、シートバック調整、ランバーサポートと後席乗込み用の倒し込み機構と盛り沢山の機能です。ただシートバックの角度調整がドアと反対側に付いているのでほとんどの人が戸惑うようです。また普通のシートバック調整位置にある座面高さ調整レバーはドアを開けていないと事実上操作できないの不思議です。
リヤシートは特殊な形状をしています。カブリオレ特有で幌の開閉で巻き込まれないように肩と頭を取り囲むような印象をうけるデザインです。多少シートバックが立ち気味ですが座っていると自然な感じです。足元は最小限度で足を組むことは出来ません。でも横に向きをかえることは可能です。幌を占めていても幌の内側が明るいグレーのために後席でもそれほど閉息感を感じないのは立派です。もちろん後ろ席に3人分のシートベルトが装備されているのは助かります。
オ-プンの時に後席に乗るのは気分がイイのですが前席の会話に加わるのは困難です。後席の声は前に聞こえるのに前席の会話はほとんど聞き取り不能です。サイドウインドウを上げても後席には風の巻込みが激しいのでどうしても中央よりに座るようになります。旅行先の現地でのちょっとした買い出し等には後席も楽しいですが、4人乗っての旅行は幌を閉めていかない限り後席住人に不評になるでしょう。
シートのヘッドレストが2分割になっていてパックマンが下を向いているようにヘッドレスト前方を前(前方上)に回転させながら引き出せるのは最初は奇妙に感じますが、慣れると頭のサポートに使うようになり快適装備の一つです。
乗り心地は前記したように快適ですが、メガカブ1のインプレッションで報告しているように椅子には伝わらない振動がドアポケット(肘掛け)には伝わっています。フロアに振動がほとんどでないのは秀逸です。カブリオレ用にフロアの強化が行われているのでしょうか? 。旅行鞄(ゼロハリバートンのハードケース)をリヤシートの足元においてもビリビリ音がしないのは助かります。サイドシートの足元に置いた傘も振動しないようですし、振動対策は十分です。ただグロ-ブボックスの中は振動が出やすいようです、硬めのモノを入れる時には布で巻く必要があります。
ラゲッジスペースは以外と広いです。見ためよりずっとトランクスペ-スは広いですし、トランクスペースの1/4を占める幌収納スペースも邪魔にはなるもののハイデッキなリヤエンドの造形のおかげで充分な収納スペースを確保しています。さらには長尺モノのために後席中央のアームレストがトランクスル-になっています。もっともこれはスキ-専用でスノーボートは通らない寸法です。実際に荷物を積む時は後席足元にハードケース、トランクにはソフトケースを収納しています。トランク右サイドにゴムの荷物固定バンドが装備されていて常備する小物類が入っているバッグを収納出来るのは便利です。
カーオーディオは書いているように交換済です。特にメガーヌに装備されているフィリップスのヘッドセット(古いのはカセットとFM/AMのみ、新しいのはCD付き)は新旧どちらも音が残念な状態なので交換をお勧めです。せっかくの6スピーカーがヘッドセットの影響で効果が消えています。ほとんどのオーナーの方にとってはハンドルポストに生えているオーディオコントロールが使えなくなるヘッドセット交換は決断に至らない選択だと思います。しかしその効果は絶大です。カブリオレだとついでにオーディオのスイッチ入れてもラジオのアンテナが伸びなくなります(ラジオを選択した時のみ伸びる)。これは高速道路等で空気抵抗が減ってとっても素敵な副次効果です。
変なところで最新式の電子装備を備えているのもメガーヌのフェーズ2の特徴です。オーディオコントロールのデジタル表示板がメーターナセルの車体中心線上にあるのは御愛嬌として、メータークラスターの中心にドライブコンピュータが装備されています。総走行距離、トリップメーター、燃料消費量、燃費(L/100km)、瞬間燃費、(燃料補給後の)走行距離、燃料消費量、走行可能予測距離、平均速度が順番に表示できます。こういう装備があるとついつい燃費に目がいってしまいます。平均燃費は日本式にいうと9~13km/L位、高速道路だと15km/L、幌閉めてゆっくり走ると最高20km/Lまで向上します。ただ乗鞍エコーライン等1速全開で走り回ると5km/Lまで低下します。ハイオク指定ですが燃料代は安く上がると言えるでしょう。エアコン使ってもあまり燃費が悪化しないのは助かります。その後独自に入れた(ニューテックディビジョン社のコンプブーストNC-200)エアコン添加剤のせいでエアコン使用時のパワーダウンが少ないのも朗報です。
メガ-ヌの弱点はヘッドライトが暗いことでしょうか。HIDに交換している人やハイパワーバルブに交換している人が多いのは事実のようです。アーシングでヘッドライトまでアースを延ばすと明るくなるとの情報がありますが、バンパーを外さないとアースをヘッドライトユニットまで延ばせないので大掛かりな作業になるようです。
しかしメガーヌカブリオレに乗っていて何が嬉しいかといえば、一番充実感を感じるのはそのデザインではないでしょうか? 。
パトリック.ルケマン指揮でのメガーヌデザインは有り体に言えばフォ-ドト-ラスの影響を受けた卵型&逆R曲面多用の90年代の流行を取り入れた貴重な欧州車デザインです。当時既にルノーデザインはエスパス、トゥインゴとモノボックスデザインに入りつつあったのですがサフラン、ラグナ、メガーヌそしてクリオ(ルーテシア)は独特なデザイン要素を取り入れながらセダンデザインを継承していました。そしてメガ-ヌのデザインはその中でも一番エキセントリックに卵型&逆R曲面を採用しています。
フェーズ2でフロントエンドデザインこそ日産に似た簡略化されたデザインになりましたがフロントフェンダーの外側の峰やドア下側には驚くべき逆R曲面が取り入れられていますしヘッドライトデザインからインテリアのベンチレ-タ-形状そしてドア内張りのアームレストの張り地の切り分けまで意図的に卵型形状がモチーフされています。
インテリアデザインは一見プジョーの406を思わせるようなメ-タ-ナセルをしていますが、中身は独特なものです。メ-タ-パネルそのものはクリオと共通ですがその全体の雰囲気は中型車のものです。シ-トの張り地が車種や時期によって変っているのも面白いものです。オーナーズクラブのメンバーで集まるとインテリアの覗きっこが始まります。
全体のシルエットは極端なウェッジシェイプでその特徴的なハイデッキはひときわ高いものです。当時有名だったアルファの155のウェッジよりも実際には際立っています。
カブリオレの場合だと黄色は黒の幌、シルバーは青い幌、そして赤は赤い幌とそれぞれ考えられたカラ-コ-ディネ-トであることも嬉しくなってきます。カブリオレのデザインですと4座でありながら小さめの幌で流麗なク-ペ形状になるのは驚きです。同サイズのスタイリッシュなプジョー306のカブリオレが幌を被ると途端にそのデザインが破綻するのと好対照です。
細かいところで差異化されているのも驚きます。フェ-ズ2で同じフロントデザインのハッチバックとカブリオレのフロントのエアスクープの形状がハニカムと横バーだったり、リヤランプの形状が同じクーペとカブリオレでコンビネ-ションランプやナンバーカバーの色分けが違ったりと言った具合です。細かいところへの配慮というよりもこだわりに近いような部分に驚かされます。
もちろん日本での価格が同クラスよりも相当安いのも嬉しい誤算です。
これほどイイ車が何故売れない(欧州ではフランス以外でもゴルフに続く売り上げNo2なのですが)のか不思議です。車自体は素晴らしいものです。もちろん日本だとオートマが壊れる? 、サイドウィンドウが外れる? 、イグニションコイルが死ぬなど信じられない持病も持っていますが、そういう部分ではなく販売系列の弱さが致命的なのでしょう。買いたいと思っても近くに販売店もサービスポイントもない、結局チャネルの未整備が売上の伸びない最大の理由でしょう。
2002.12.21 -------ウィンドデフレクター-------
フランスからクリスマスプレゼント到着って、実は手配していたウィンドデフレクターが3週間かかってやってきました。AGRの会場でルノー小平の支配人に相談したら入るでしょうとのことでメカニックの鈴木さんが手配してくれました。フランスではルノーの純正オプションで販売されているものですからルノージャポンに型番登録して入荷させたもののようです。これで輸入の道筋は確立されたはずですからメガーヌカブリオレ乗りの皆さんは注文すれば入荷するはずです。
装着は簡単です。立っている網の部分をスプリングで車体にはめ込み(はめ込む凹部は最初から後ろ席側面にあります)、後席を覆うことになるメッシュの布を引っ張るヒモを後席シートベルトの穴を通して幌収納部分に引っ掛けるだけです。それと外したウィンドデフレクターを納めるためのゴムストラップをトランクの幌収納部分の天井(収納ボックスの底)に取り付けて終了。慣れると5分の作業ですね。(今回は初めての作業で解説のない絵だけのマニュアルを見ながらの試行錯誤で1時間はかかったんですけど。しかしフランス語の解説も問題があるし英語の解説も面倒なのでワールドワイド対応で絵になっているんでしょうが、やってから見ると納得の絵による説明も初めての時には分かりにくいものです。)
ウィンドデフレクターは実はカブリオレやスパイダー(ロードスター)には必需品と言われています。ポルシェのボクスターやアウディのTTで良く見かけますね。ネットでウィンドデフレクターを見ると国内ではユーノスロードスター(ミヤータ)やMR-Sそれにビートに装着しているの記事を見かけます。苦労してお手製のものを試作している記事も多い。また一般用(メーカーオプションではなく)として各社向けに市販されているものもあります。OPENの逗子オフを主催している方の前の愛車だったサーブにも取り付けているのは一般用のサーブ専用品です。
http://homepage2.nifty.com/saab93/saab/carmframe.html
自動車雑誌の記事を読むとウィンドデフレクターの効果は絶大と言われています。デフレクターがあれば室内は小風がそよぐ程度とか頭の天辺に風が当たるだけとかオープンじゃないみたいとかまで言われています。(確かにタルガトップと構造そっくりになるのかも)
実際にメガーヌカブリオレに装着して走ってみました。まず装着した状態で運転席に座ると驚くのはルームミラーの視界をほとんど妨げないことです。ウィンドデフレクターを立てると後方視界がなくなることが多い(幌のビニール+黒い網で事実上見えなくなる)らしいのに、流石メーカーオプションだけあってリヤデッキはウィンドデフレクター越しになりますが、ルームミラーから見ると幌のリオヤウィンドウには全くかかっていません。また走行中にミシミシ、ギシギシ音がしないのも驚きです。
街中をオープン状態で走ると何の効果も問題もありません? 。効果がないんじゃなくて風の影響(巻き込み)が全くない状態です。冬場は寒いのでサイドウィンドウを上げて走ることが多いのですが、この状態だとほとんど風の巻込みが発生しません。サイドウィンドウを降ろすと横からの風が入って来ますが、普段なら後席から巻き込んだ風がフロントシート同士の間を通って入り込んでくるのですが、それがほとんどありません。当然のことですがヘッドレスト周辺からの後ろからの風の巻き込みも押さえられているようです。あまりに風の巻込みがないのが自然で、装着の効果を疑ってしまう程です。(とっても無駄な高い買い物(7万6千円もするんですよ部品だけで)をしてしまったかと後悔し始めてしまう程です。)
あまりの効果の実感がないので街中を出て、速度を上げてみると驚く程の効果です。幌を開けたままでサイドウィンドウを上げて高速道路に入ります。(普段でも80km/hを超える時にはサイドウィンドウを上げて走ります。)遵法速度で今までなら後ろの席から巻き込んでくる風で室内はあおられます。シートに置いた紙等は吹き飛ばされる程なのですが、本当に風がそよぐ程度、帽子がなくても髪がグチャグチャになることもありません。高速道路の流れに乗っても同じままです。
テストコースで実験しても170km/hまで問題ありません、多少頭の天辺が風でなぶられる程度です。ウィンドデフレクターがなければ165km/h以上は出す気がしないだけでなく暴風雨の中にいるような状態になるのですが、多少風があるかな程度で連続走行可能です。ドライタイヤであればおそらくオープン状態でも190km/h程度まで加速できるのではないでしょうか?(幌閉めても200km/hしかでないのに)。
ハイスピードまでは出さないにしても高速道路の流れにのる程度でも効果が実感できます。なによりオーディオの音をいじる必要ないくらいに静かなまま高速道路走行ができるほど風を押さえてくれます。リヤシートの荷物が巻き上げられるんじゃないかと心配しなくてすむのも利点です。
カブリオレ乗りには必需品です。特に女性なら髪の毛の乱れを気にせずに乗るためにも絶対必要です。
メガーヌカブリオレにはロードボックスという2座席へのコンバートキット(ちなみに35万円+塗装代)も用意されているので、そちらとの比較も知りたい方が多いと思いますが、ロードボックスはリヤシート外さないと装着できません。当然ですが旅先で外して4名乗ることは不可能です。ウィンドデフレクターの解説書にロードボックス装着時の取り付け方法もの載っています。つまりは効果は別物で風の巻き込み防止にはロードボックスにもウィンドデフレクターがいるってことですね。
ウィンドデフレクターに関しては
カブリオケア
http://www.cabriocare.nl/
↑ここのWinddeflectorのworkingにゴルフカブリオレのウィンドデフレクター有無の風洞実験が出ています。
http://www.fancycars.nl/wind2.htm
↑各社向けのウィンドデフレクターを市販しているようです。
http://www.fancycars.nl/windpics/Wmegane.htm
↑メガーヌ用ですがメーカー純正とはちょっと違うみたい
2002.08.24 -------黄色ホイール-------
4輪テンパータイヤ装着しました(^^) 。
いえいえ、念願のホイール&タイヤ新調です。それもなんと黄色いホイ-ル装着。
実際に黄色いホイール捜すと物凄く少ないのです。白色やゴ-ルド塗装はそれなりに選択肢があるのですが黄色となると極端に少なくなります。輸入物だと限定品ばかりで入手困難。国産だとレイズのボルクレーシングTE37が特注色指定で3千円アップで入手可能ですが注文生産で納期が1ヶ月半から2ヶ月待ち。あとはSSR(クランツ)でもあるのですが... 。
結局地元のタイヤ屋さん有限会社小林タイヤ商会に相談するとホイールの塗装を板金屋さんでしてくれるところを紹介してもらいました。
ホイールも塗装可能ならとOZのボルケーノとかオプティマを検討していたのですがメガーヌオーナーズクラブの友人がメガーヌ16v(2L16バルブ仕様)の純正ホイールと標準未使用タイヤを譲って下さることになり純正16インチホイールに塗装することとなりました。結局従来の15インチホイールもスノ-タイヤ用として一緒に黄色に塗装してもらうこととなりました。(料金は8本+8本分センターキャップで6500円/1輪と安価にしていただけました)
黄色もmyメガーヌのボディ塗装色のサンフラワーイエロー(ちょっと赤みがかかったヒマワリの黄色)となりました。ルノ-純正のタッチアップペイント塗料があったのでそれで色合わせして、ボディとぴったり同じ色です。
ホイールの塗装は本当は表面をサンドブラストかサンドペーパーで擦らないと剥がれやすいのではないかと心配されましたが、新品同然のホイールのおかげでそのまま塗装可能となっています。実際の塗装は表面だけ、つまりタイヤが装着されるリムの内部部分はそのままとなっています。しかしスポ-クを通して見えるホイール内側はきれいに色が乗っています。見た目は黄色いホイールそのもの。タイヤ屋さんもあまりにきれいなのでホいールバランスのウエイトをホイール内側に装着してくれたほどです。
装着した感じは驚くほどピッタリ(自画自賛)となりタイヤ屋さんがこれはアリだなと驚いていました。これにてボディと黄色と幌の黒に、ホイ-ルの黄色とタイヤの黒がぴったりコ-ディネ-トされました。
今回ついでにタイヤもメガーヌ16v標準のミシュランパイロットSX-GTの195/50-16となりました。従来のコンチネンタルCPの185/60-15がエコタイヤであったのにミシュランの一つ前のカタログモデルのスポ-ツコンフォ-トタイヤとなっています。パターンは矢羽型の組合せといった印象です。幅が10mm拡がっただけですが形状に違いもありけっこう太いタイヤの印象を受けます。(左がコンチネンタル、右がミシュラン)
タイヤ&ホイ-ルの重量はなんと旧型(15インチ)が14kgだったのに対して新型(16インチ)は18kgと4kgも重量アップとなってしまいました。やはりホイールのインチアップはバネ下の重量増加となってしまいます、これは残念。原因はやはりホイールの重量増でしょう。ただ純正16インチホイールはイタリアのスピ-ドライン製(刻印がセンターキャップに隠れるところにありました)でありバランスは非常に優れている(タイヤ屋さん談話)とのことでした。実際にホイールバランスで取り付けられたウエイトはホイール内側にもかかわらず(外側装着の7割り増し位になるそうです)25gが3輪と40gが1輪でした。
装着の翌日さっそく箱根でタイヤ&ホイールの走行性能チェック。あいにくの小雨模様でドライグリップは分かりませんでした。
一番気になるタイヤ騒音は若干低音側に振れた感じで多少耳につきますが、これは慣れの問題レベルかもしれません。騒音の絶対量はそれほど多くない感じであり、エコタイヤからスポ-ツコンフォ-トに変えたことを考えればほとんど変らない許される範囲内でしょう。オーディオのボリュ-ムが変らないことから同レベルとしていいのではないでしょうか。
グリップは中速コーナーでは圧倒的に改善されています。昔のシトローエンBX当時のコーナリング速度に戻れる感じです。エコタイヤで70km/hで回っていたところは90km/hで安心して回れるようになりました。低速コーナーでは相変わらず極端なほどの「どアンダー」が続いています。晴れた時に再度チェックが必要そうです。
ブレ-キング性能も多少改善されたようです。旧型で常時ABSが効いていたのに新型ではハンドル切りながらのブレーキングで初めてABSが介入するようになりました。
バネ下重量のアップはやはり感じます。西湘バイパスの目地段差で特に後輪が今まで以上に動く感じが伝わって来ます。これはタイヤのケ-ス剛性アップの影響もあるとは思います。またコ-ナリング中にタイヤ&ホイ-ルガ動いている感じが今まで以上に伝わってきます。こっちはもしかするとタイヤのグリップ向上でサスペンションが今までよりも動いている可能性もあります。ホイールのインチアップで偏平率が60から50になったせいとタイヤの剛性アップにより今までタイヤサイドがよれていたのがより正確にタイヤの動きをサスペンションに伝え始めている可能性もあります。
ただミシュランのパイロットSX-GTというスポーツコンフォートタイヤはSタイヤ(サ-キット走行用)みたいなウルトラハイグリップタイヤではなく適度なスポ-ツ性と快適性を狙ったタイヤであり、気持ちペ-スアップできる標準タイヤのイメ-ジですね。(もっとハイグリップかと思っていたので拍子抜けです。昔のミシュランのXASのイメージだと考えるとこんなものです)。
箱根で撮影した黄色いホイール装着したメガーヌ画像を御贈りします。
もうFF乗りを14年も続けているのでアンダ-ステアがでるのをタックインで内側に向けたり、コ-ナ-立ち上がりでパワーをオンオフして膨らむのを防止しながら加速しておりますが、山道に登りで1速の全力加速をするようなヘアピンでの加速性能の悪さは絶望的です。
メガーヌカブリオレは1.6Lの110HPですからまっすぐは知っている分には車重の軽さもあって充分な性能ですが2速でまわる中速コーナーではタイヤの発生するコーナリングフォースに負けてブレ-キングが終わって回り込む間にみるみる減速していきます。立ち上がりも4000rpm程度だとコーナリング中は加速していきません。もっとパワーをと言いたいところですが、音がうるさくなるのは嫌だし、エンジンの振動が伝わってくるのは嫌だし... 。オーナーズクラブの話しでは以前2.0L16v仕様が輸入されたことがあるそうですが。
とりあえずは今のタイヤの限界性能を引きずり出しっ放しで走れるようにコ-ナ-リング感覚を昔に戻さなきゃ。BX時代のコ-ナリング感覚を取り戻すのは来年春だろうか(^^; 。
最後に悲しい問題点、ブレ-キダストによる汚れです。輸入車のブレーキパッドは効きを優先して多量の金属粉を含む粉が発生します、というかブレーキから吐き出します。当然ホイールに多量に付着してしまします。輸入車の特にフロントホイールが茶色くなっているのはこのせいです。
黄色いホイールなんて明るい色にするとブレーキダストが付着することによる汚れがとっても目立ちます。なんとフロントブレーキだけでなくドラムブレ-キのリヤも結構ダストが出ていることが判明、悲しい。
ブレーキダストの出が少ないブレ-キパッドも社外品であるのですが、ブレーキディスクの消耗が激しくなるそうです。それよりなによりドラムブレ-キ用ってないみたいだし。