前回アップしたロータスEXIGEの続きです。
シリンダーヘッドは平面研磨によりデトネーションで崩れた箇所を削り落としてしまいます。
今回は研磨量が多いのでガスケットを純正より厚くして圧縮比を調整します。
ガスケットは厚さを指定してオーダーメイドで製作を依頼しました。
オーバーホールを終えたシリンダーヘッドを組み付けました。
その他点検を怠らないよう組み付け完了です。
この車輌は既にエンジン制御をMOTECにて行っていますが当社でセッティングを行うのは初めてです。
空燃比計をセットし実走行で行います。
セッティング中、徐々に全開に近づけていくと燃料が足らないことが判明。
インジェクターを手配し、BOSCH製の容量の大きいものに変更。
セッティングはスロットル開度を負荷としたα-N制御なので加速性能優先のセッティングを行うことになります。
ただし、スロットル開度が少ない領域では運転しやすさと燃費も大事なので両立させるのが腕の見せ所です。
点火時期や噴射時期(噴射量とは違います)と合せベストなセッティングを探すのは手間がかかります。
以前までのセッティングは残念ながら、どちらの性能も劣っていましたので今回は全てを書き換えることになりました。
お客様には必ず満足していただけるものになったと自負しています。