2024年3月1日~3日に行われた2024年全日本ラリー選手権の開幕戦 「Rally三河湾2024 Supported by AICELLO」
レポート第2弾はメイン会場のラグーナエリアの模様をお届けします。
2004年より20年続いてきた新城ラリーを引き継ぐ形で今シーズンより新たに始まったラリー三河湾。
メイン会場は愛知県蒲郡市にある三河湾を臨む複合型リゾート施設のラグーナテンボスです。
ここに大会本部やサービスパークが設置されました。
広大な敷地を利用してラリーはもちろんのこと、企業出展エリアやライブステージ、飲食ブースなど様々なイベントが行われました。
まず、会場へのアクセスの拠点となる蒲郡駅には2022年に全日本ラリーに出場したGRヤリスが24年カラーに模様替えした状態で展示され、ラリーファンだけでなく駅を利用した人へのアピール効果も抜群です。
駅から会場へは無料シャトルバスが方面別に用意され、離れた会場へのアクセスも不便がないような体制がとられていました。
海をバックにラリーカーが見れるロケーションもラリー三河湾ならではの光景です。
そして、今大会で一番の注目は JN-1クラスにデビューしたGRヤリスラリー2ではないでしょうか。
その中でも、デビューウィンを飾ったLUCK with ROOKIE Racing Rally Teamからエントリーの GR YARIS RALLY2の人気は凄まじく、サービスパーク、リエゾン共に一目見ようと常に人だかりが出来ていました。
ルーキーレーシングのGRヤリスラリー2の足元を支えるのはWRCで走るラリー1と同様にオーゼットレーシングです。
過酷な環境でも抜群の信頼性を誇るOZレーシングのホイールが日本デビューウィンの原動力となりました。
お次は、スーパースペシャルステージ及びデモランが行われたトヨタ自動車の研修施設「KIZUNA」。
広大なテストコースとTGR-WRJの拠点からなっており、ピットエリアではこれまで様々な道を走り「壊しては直す」を繰り返し、もっといいクルマづくりを実践してきた車両やパーツがダメージを受けたままの状態で展示されました。開発の裏舞台をファンが感じ取れる貴重な空間となっていました。
その他にもこれまでに販売されてきた車両や、デモランに向けて整備される車両。屋外エリアには様々なカテゴリーのラリーカーや、ダートラ用のミラージュ、そしてチーム三菱ラリーアートの新型トライトンがデモランに向けて準備をしていました。
会場では海辺という立地を活かしクルージング体験やキッズ向けのゴーカート、駐車場を使って悪路走行の同乗体験ができるエリアも設置され家族連れや、ラリーと関係なくラグーナへ遊びに来た人らも楽しめる空間が広がっていました。
そして、こんなレアなヨットも展示されていました。
レクサスLY650です。
感性を刺激する唯一無二の体験をもたらすべく最新のテクノロジーと匠の技を融合したLY650は、
あらゆる点に徹底的にこだわり抜く「CRAFTED」という思想を具現化した新たなフラッグシップです。
お値段は標準モデルでおよそ4億5000万円。カスタム仕様は6億円を超えるそうです。。。恐るべし。
マリーナ沿いを歩いてサービスパークへ。
こちらでは限られた時間の中でセッティング変更やメンテナンスが行われます。
各チームの作業を間近で見れるとあってどの時間もたくさんの人で賑わっていました。
JN-1~6までの車両はもちろん、オープンクラスやヒストリック部門も設定されたため、
バラエティに富んだ車両がおよそ90台も見れるのもラリー三河湾の魅力です。
サービスパークを抜けると企業出展ブースやイベント広場、飲食ブースが並ぶエリアとなります。
イベント広場では人気アーティストのライブパフォーマンスの他、
ラリー三河湾のSSに設定された自治体はもちろん、20年の歴史を誇る新城ラリーの紹介ブースもありました。
三河湾もラリーの聖地として根付いていくことを願っています。
お次は、TOYOTA GAZOO Racing PARKと出展ブースです。
進化型GRヤリスをはじめ、歴史的名車などが数多く展示され多くのファンが写真に収めていました。
車両展示ゾーンを抜けるとラリーを中心としたモータースポーツ関連企業のブースがズラリと並んでいます。
カスタマイズパーツからカーアクセサリ、アパレルなどのグッズはもちろん、
レーシングシミュレーター体験など趣向を凝らしたアクティビティも充実していました。
シーズンの幕開けということもあり久しぶりのブース出展の企業や新商品の発表を行ったブースもあり、
多くの人がクルマ談義に華を咲かせているのが印象的でした。
スタートしたばかりのラリーという事もあり、まだまだブースは少なめですが
回を重ねるごとに盛り上がりが増してブースも増えていくことでしょう。
今シーズンの全日本ラリーは全8戦が予定され、北は北海道から南は九州まで
文字通り日本各地のエリアを舞台にして開催されます。
地域ごとに特色のあるスペシャルステージが用意され、
同じターマックでも地域が変われば路面状況は全く異なってくるほか、
北海道のグラベル2連戦もシーズンを占う上で重要なステージとなります。
世界ラリー選手権にも引けを取らないハイレベルな戦いに是非ご注目ください。
【2024全日本ラリースケジュール】
第1戦:Rally三河湾2024 Supported by AICELLO (愛知・3/1-3)
第2戦:ツール・ド・九州2024 in 唐津 (佐賀・4/12-14)
第3戦:久万高原ラリー (愛媛・4/26-28)
第4戦:YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg (京都・5/10-12)
第5戦:MONTRE 2024 (群馬・6/7-9)
第6戦:2024 ARK ラリー・カムイ (北海道・7/5-7)
第7戦:RALLY HOKKAIDO (北海道・9/6-8)
第8戦:第51回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB (岐阜・10/18-20)