カーくる編集部 いーさんです。 今年も神奈川県は大磯にて開催されたJAIA輸入車試乗会ですが、 編集部員4人で参加してきましたので早速レポートでご報告をしていきたいと思います! それでは、今回試乗した車両の中からまずはこちらです!
シボレー カマロ コンバーチブル
昨年の9月 フランクフルトモーターショーで発表された最新のモデルです。 日本国内でも人気を集めている第5世代のカマロが初の大幅改良を受けました。 まずは外観から。 フロント周りではバンパーの開口部、ボンネットのエアスクープが変更され、よりダイナミックでシャープな印象を受けるようになりました。 オープンカーといえば華やかなイメージを持つ方も多いと思いますが、無論、このシャープなイメージの新型カマロ コンバーチブルも街中でも視線を集めてしまうこと請け合いです。 このコンバーチブルを手に入れたオーナーさんは、幌を開ける時はカッコよく革ジャン&サングラスなんかで乗って欲しいですね。 あと忘れてならないのは、昔からカマロが持っているチョイ悪なイメージは健在なので付け加えておきたいポイントです。 リア周りではテールランプが大きく変更され、今までのカマロとはテイストの違う印象となりました。 初めて見る人であれば、リアの中央に輝くシボレーマークを見てもすぐにはカマロと認識できないかもしれません。 ただ、個人的にはこの新しいモダンなデザインは好みなのですが、皆さんは如何でしょうか。 また、トランク上部には小柄なウィングが配されます。 このウィングもサイズは小さいながらも高速走行時に威力を発揮しそうです。 キャンバス地を採用している幌。 最近はハードトップのコンバーチブルも増えていますが、コンバーチブルはやはりこの幌が良いですね。 キャンバス地なので軽量化にも寄与してくれていますが、それでもクーペの車両重量より130kg程重くなっています。 また、幌のオープンにはたった20秒ほどしかかかりません。 室内のレバーを解除し、ボタンひとつで手軽に開け閉め可能なタイプとなっています。 さて内装はというと、アメリカンスポーツカーを堪能するに十分なデザインと質感が迎えてくれます。 伝統的なデザインモチーフを残しながら、メッキパーツが多く配されてアメリカンモダンデザインをドライバーズシートで楽しむことが出来ます。 独立したスピードメーターとタコメーター、特徴的なフォルムですが大きくて視認性が良いのが印象的です。 コンソールのセンターにはアナログデザインの4連メーターが配され、メカニカルでいい味を醸し出しています。 そして以前より採用されているヘッドアップディスプレイは、フロントウィンドウにギアポジションやスピードをデジタルで表示してくれます。 走行中にも視線を動かすことなくスピード等を確認できる嬉しい機能ですね。 今回試乗したカマロ コンバーチブルはV型6気筒DOHC 3.6リッターの心臓を持っています。 クローズドボディのカマロ SS RSに搭載されている6.2リッターV8エンジンほどではないものの、 最高出力も327PS/6800rpmと申し分のない力強さといえます。 エンジン始動と同時にアメリカンらしい低音の効いたアイドリング音。 オープンボディの良さは、こうした聴覚に訴えるサウンドを楽しめる事も大きな魅力なのは言うまでもありません。 今回の試乗コースは試乗会の会場となった大磯プリンスホテル前を通る西湖バイパスで、 さっそく駐車場からカマロを走りださせました。 試乗会当日は前日は雪が降ったものの晴天で、絶好のオープン日和。 ヒーター全開で走り出すと多少寒くても楽しいオープンドライブの始まりです。 シボレーのV6ユニットはアクセルを踏み込むと、グッと体をシートに押し付けながら加速して行きます。 平日の西湖バイパスは交通量も多く合流に気を使いますが、あっと言う間に高速巡航です。 3000回転を超えてからの加速とエンジン音は気持ち良いの一言。 オープンボディのスポーツカー、それもアメリカンV6エンジンを搭載した最新のカマロとくれば気分は西海岸ですが、 今期最強の寒波の為に目の前に広がる箱根の山々は雪化粧。 さながらカナダやスイスのスキーリゾートへ向かっているような気分になります。 風の巻き込みもほとんど気になるレベルではなく、リッチな気分で快適なオープンクルーズを楽しむ事が出来ました。 日本国内では、映画『トランスフォーマー』に登場するロボット・バンブルビーとして有名なこの五代目となるカマロ。 今回はコンバーチブルでしたが、実に日本人好みのデザインにまとめられています。 四代目では日本人の奥山清行氏がデザインを担当して爆発的な大ヒットを納めた事も記憶に新しいですが、 よりアメリカンスポーツカーらしいイメージのカマロはこの五代目でしょう。 このカマロ コンバーチブルはそのデザインから懐が広く、湘南・鎌倉の海岸線を流すもよし、 コンクリートジャングルの街中でも没個性的になることなく、オーナーは勿論、すれ違うギャラリーの目を楽しませてくれます。 週末に乗る趣味車としての楽しさから、日常使いにまでストレス無く使用できる使い勝手のよさ、 世界で多くのカマロファンを作り続けているのも納得の一台でした。