フォルクスワーゲンのシロッコRです。
VWのラインナップの中でもトップクラスのハイスペックを誇るこのシロッコR。
同じエンジンを積むゴルフRとの違いは駆動方式やタイヤサイズ、乗車定員などがありますが、やはり大きな違いはこのエクステリアデザインではないでしょうか。
ゴルフよりワイド&ローなシルエットはハッチバックというよりクーペに近いですね。
挑戦的な面構え、リアに向かい絞り込まれるサイドライン。
対して、比較的大人しくプレーンな印象のリアデザイン。
早速乗り込んでみます。
内装は500万円を超える車としては一部素材がチープな部分もありますが、全体としては非常にクオリティが高いです。
さすがVW。
この試乗車はレカロのセミバケットシートを装備。少々硬いがサイドサポートが高くしっかり体を支えてくれます。
オルガン式のアクセルも違和感なし。
ちなみにリアシートにも座ってみましたが、デザインの関係上ヘッドクリアランスは小さめですが普通に乗るには過不足なさそうでした。
早速試乗してみます。
2Lターボ256psを前輪駆動で受け止めると聞くとかなりのじゃじゃ馬ではないかと想像してしまうが、非常に安定しており乗りやすいです。
普通に運転している分には特別な車に乗っている感覚は少ないですが、ひとたびアクセルを踏み込めば心地よいサウンドと共に最大33.7kgmというトルクでグイグイと加速していきます。
トルクの立ち上がりもターボらしからぬ自然な感じでした。
VWが先鞭をつけたツインクラッチ式のトランスミッションも、今や多くのメーカーが採用して特別なものもではなくなっていますが、やはり一日の長でしょうか、とてもスムーズでそれとは意識しなくても抜群の働きをしています。
Rには”DCC”と呼ばれるダンパーの減衰力やステアリングの特性を切り替えるサスペンションシステムが標準装備されており、コンフォート、ノーマル、スポーツと切り替えられます。
今回の試乗では高速道路をまっすぐ走る程度だったので”道路の継ぎ目を超えるときの音が変わったな~”程度しか違いが感じられませんでしたが、街中やワインディングでは大きな武器となるのかもしれませんね。
さらに試乗車は235/35/R19という大径ホイールと低扁平のタイヤを装着していましたので少々硬く感じましたが、スポーツモデルゆえと納得できる範囲のものでした。
車全体の印象としては、Rという特別なモデルとしては尖ったところが少ないので少々肩すかしを食らった感覚でしたが、全体がすごく高いレベルでまとまっているので逆に特別感を感じにくいのでしょうね。
最後に個人的な印象ですが、「すごく良い車だな~・・・だけど・・・」と感じる車でした。(;´▽`A``
Scirocco R
1,984ccターボ+6速DSG
全長×全幅×全高=4,255mm×1,820mm×1,420mm
車両重量 :1,410kg
最高出力 :188KW(256ps)/6,000rpm
最大トルク:330Nm(33.7kg-m)/2,400~5,200rpm
価格:¥5,150,000(税込)
フォルクスワーゲンHP:http://www.volkswagen.co.jp/index.html