今回試乗したのはビコーレというツートンカラーの配色が特徴のランボルギーニガヤルド。 相変わらずの「他に無いデザイン」で見る者を惹きつけ、車に興味の無い人が見ても一目で「あ!ランボルギーニ」と分かるそのデザイン。アイデンティティが確立されている。
直線を多用したモダンなデザインは他の車メーカーには無い独特の味がある。
エンジンルームにはフェラーリほどの過剰な演出は無いが、控えめな分クール&クレバーな印象。
この角度から見るとルーフの黒と、ボディの白のコントラストがクッキリとわかり、セクシーな曲線が強調される。
ビコーレというモデルだからこそできる演出である。
ガヤルドはドアはガルウイングではなく、普通の横開き。
室内もシックな色調にまとめられている。
写真撮影の後、西湘バイパスへと試乗に出かける。エンジンスタートボタンを押すと、まさに「咆哮」という表現がピッタリな音が鳴り、ドライバーの意欲を限りなく掻き立ててくる。
後方視界、特に運転席からの右後ろ後方の視界はお世辞にも良いとは言えないので、慎重に慎重にレーンに合流する。
ひとたび走り出せばそこはもう異次元の加速と、3千回転あたりから「パカ」っと何かが開くような、スイッチが「ON」になる瞬間があり、そこからは腹の奥から自分の野生が呼び覚ますような巻き舌の怒号音とともにヘッドレストに首がくっつきそうになる。
自分はレーシングカーには乗ったことが無いので、果たしてこういうのをレーシングと言うのかどうかは分からないが、いっそ想像で例えるのならば、ガンダムにでも乗ったかのような感覚とでも言おうか、まさしくコックピットのような運転席から、アクセルという「スイッチ」を押すと背中にあるランドセルからジェット噴射が出て、宇宙(そら)の彼方まで飛んで行く、そのくらいブッ飛んだ感じと言えばこのトンでもない車を形容するに足りるような気がする。
ちなみに自分はどうやらアムロにはなれないオールドタイプのようだ。全然扱えなかったので。。
このテールランプがまた未来的であり、じっと見ていると何かしらの宇宙船に見えてくる。
ランボルギーニ ガヤルドLP560-4。地上に居ながらにしてガンダムに乗れる、値段に見合う価値のある1台であり、車好きなら一生のうちに一度は所有してみたい車に違いないと思う。
全長×全幅×全高=4345mm×1900mm×1165mm
車両重量=1410kg
駆動方式=4WD
エンジン=5.2リッターV型10気筒直噴DOHC
最高出力=412kW(560ps)/8000rpm
最大トルク=540Nm(55.1kg-m)/6500rpm
トランスミッション=6速シングルクラッチ
価格=25,322,850円
ランボルギーニオフィシャルHP
http://www.lamborghini.co.jp/lineup/gallardo/index.html