フランスの老舗オイルメーカー【ユニルオパール】のバイク用オイルをご紹介します。
バイク用オイルのレポートの前にまずはユニルオパールについて簡単にご説明します。
ユニルオパールは1959年にフランスで設立されたオイルメーカーです。
日本に正規輸入され始めたのは2014年からとまだ6年ほどですが、フランスでは創業60年にもなる老舗メーカーです。
製造国であるフランスではエンジンオイルのアフターマーケットにおいてシェアNo.1を誇ります。
フランスをはじめドイツ、イタリアなど欧州の自動車メーカーの承認オイルとしてACEA(欧州自動車工業会)C1~4規格を全て取得しており、厳格なヨーロッパの基準をクリアした高品質なオイルを製造しています。
また性能だけでなく環境に配慮したクリーンディーゼル完全対応と、環境意識の高い欧州でのシェアの高さにも納得の高い環境性能も併せ持っています。
そんなユニルオパールの商品ラインナップのほどんどが自動車用オイルですが、バイク用オイルのラインナップもあると聞き、愛車ドゥカティ モンスターのオイル交換にユニルオパールのバイク用オイルを使ってみました。
今回使ったオイルはこちら
【4T RACING 10W-50】
API:SN
JASO:MA2
ベースオイル:合成油
「API」「JASO」はオイル品質の基準です。
「API」は米国石油協会(API)とSAE、そしてアメリカ材料試験協会(ASTM)の三者が定める規格で、12の品質で分けられています。
「SN」は2010年に制定された1番新しいグレードで、省燃費性能、触媒保護性能の優れた最も高品質なグレードです。
「JASO」は日本自動車規格が定める規格です。
動摩擦維持指数、静摩擦維持特性、制動時間指数を測定し、MA、MA1、MA2、MBの4つに分けられています。
MA規格はミッション車に使用されることが多く、MB規格は摩擦特性が低いためエンジンのみを潤滑するスクーターに使用されることが多いです。
MA2はMAでもより性能が良くクラッチに対して摩擦をしっかり確保できるため、ハイパワーで高回転なモンスターにはMA2が適していそうです。
行きつけのショップさんでオイル交換をしてもらい、変化を確かめるべく琵琶湖ツーリングに行ってきました。
交換後は身体に伝わってくるエンジンの振動が少なくなりました。
振動が少なくなったことで疲れにくくなり、快適にツーリングを楽しむことが出来るようになりました。
エンジンに跨って操縦するバイクにとって振動が少なくなることは4輪車以上に重要なことです。
またシフトチェンジが軽くなり、ギアの入りも良くしっかり入る感覚があり、モンスターもとても気持ち良さそうに走ってくれました。
エンジンとギアボックスが一体構造となっているため、バイク用オイルにはエンジンオイルとギアオイル両方の性能が求められます。
モンスターはイタリアバイクなので同じヨーロッパ製として相性も良さそうです。
今回入れたオイル以外のラインナップもご紹介します。
【4T TITANIUM+ 5W-40】
API : SN
JASO: MA2
ベースオイル:合成油
主に2010年以降のバイクに幅広く使える合成油ベースのオイル
【RACE MB 5W-50】
API:SN
JASO:MB
ベースオイル:合成油
レーシングスペックのオイル
モリブデン・ビスマス配合で高回転に強いオイル
【MYTHIC 20W-50】
API:SL
JASO:MA2
ベースオイル:鉱物油
空冷エンジンや旧車に安心して使用できる鉱物油ベースのオイル
【RIDER 2T+】
API:TC
JASO:FD
ベースオイル:合成油
2ストロークエンジン用オイル
他にも10W-40のオイルや5W・10Wのフォークオイル等もあるそうです。
ただユニルオパールのバイク用オイルは正式な販売商品として国内で取り扱うかは未定とのことです。
現時点ではテスト販売品として一部の販売店へ卸しているとのことですので、こちらのオイルを試してみたい方はユニルオパール販売店を通して購入することができます。
高品質で相性も良いオイルに出会えて感激する一方、オイル交換の時期を忘れていたことを反省しました。
オイル交換を怠ってしまうとエンジンやミッションへのダメージが蓄積されるため、交換サイクルを守って長く愛車に乗りたいですね。
しばらくオイル交換していないことに気が付いた方はバイクにトラブルが発生する前に交換してくださいね。
その際にはユニルオパールのオイルを是非お試しください。
ユニルオパール 公式HP
http://www.unilopal.jp/
ユニルオパール カーくるブログ
http://carcle.jp/blog/unilopal/