FIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2025は木曜日、金曜日で9SSを走り終えラリーは土曜日3日目に突入。
3日目は新規設定の小原からスタートし、恵那、笠置山を2走ずつ、その後に豊田市内に設けられたスーパースペシャルステージの計7SSで争われる。
©Rally Japan
Day3
SS8
Obara 1:16.44 km
Stage Winner:Adrien FOURMAUX (HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM)
今大会より新たに加わった豊田市小原のステージ。
ステージ序盤こそ上りセクションとなるが、その後は下りのセクションがメインで比較的ハイスピードなコースとなっている。
八柱神社が観戦ポイントとしてせっていされているため、日本らしい景色をラリーカーが走る姿を楽しめる。
このステージはフルモーがヒョンデに今大会初のステージウィンをプレゼントするも24年シーズンのチャンピオンであるヌービルはシェイクダウンでも発生した駆動系トラブルが再発しデイリタイアとなり明暗が分かれるカタチとなった。
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SS9
Ena 1:21.25 km
Stage Winner:Adrien FOURMAUX (HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM)
愛知県から舞台は岐阜県の恵那に。観客のアクセス路確保のためスタート地点が変更され、山岡駅の観戦ポイントがなくなった。
それでも特徴の異なる3か所の観戦ポイントが設定される充実した内容となっている。
ここでもヒョンデのフルモーが絶好調。トヨタのポディウム独占を阻止すべく表彰台まであと9秒という位置まで迫ってきた。
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SS10
Mt. Kasagi 1:21.74 km
Stage Winner:Elfyn EVANS (TOYOTA GAZOO RACING WRT)
スタート地点が山岳部になったことにより主にジムカーナコースとして使用される笠置山モーターパークがセクション前半部分に移動。
ここに特設コースと観戦ポイントが設置され、トップドライバーらによる華麗なテクニックを間近で見ることができる。
今回のスタート地点の変更により今大会最長のステージになった。
午前最後のSSはトヨタのエバンスがトップタイム。
それでもオジエはエバンスから2秒差の首位をキープ。勝田も総合3位をキープ。
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SS11
Mt. Kasagi 2:21.74 km
Stage Winner:Elfyn EVANS (TOYOTA GAZOO RACING WRT)
恵那峡ワンダーランドでのリグループ(リタイアやリエゾンでの渋滞などで競技車の間隔がずれるため間隔の再調整をを行うポイント)を挟み、
再び笠置山での勝負。
ここで総合3位の勝田に悲劇が。笠置山モーターパークに設置されたシケインでプラスチック製のウォーターバリアに衝突し右フロントを損傷。
マシンは大きく損傷しパワーステアリングを失いながらもなんとかフィニッシュ。しかし総合3位から7位に大きく順位を落とす結果となった。
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SS12
Ena 2:21.25 km
Stage Winner:Sébastien OGIER (TOYOTA GAZOO RACING WRT)
恵那の2走目。このステージで岐阜県での走行は終了。
オジエがステージウィンを飾りエバンスを引き離すことに成功。
トラブルを抱えた勝田はそれでもマシンをフィニッシュまで懸命に運ぶも
ステージ前のTC12への到着が規定時間から大きく遅れたためSS12-14は完走するもデイリタイアの判定となった。
当然チームも抗議するも実らず、トップから31分以上遅れた状態の22番手から明日の最終日に再出走となる。
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SS13
Obara 2:16.44 km
Stage Winner:Sébastien OGIER (TOYOTA GAZOO RACING WRT)
再び愛知に戻り、小原SSの2本目。
ここでもオジエがステージウィンを飾り2位のエバンスを4.9秒差まで引き離した。
そして、Day3ラストを飾る豊田市SSSへと向かっていった。
SS14
Toyota City SSS:3.05 km
Stage Winner:Sébastien OGIER (TOYOTA GAZOO RACING WRT)
昨年までの豊田スタジアム特設コースから矢作川河川敷へ舞台を移して開催されることになった豊田市中心街のステージ。
国際試合にも対応できるスカイホール豊田をスタートし、矢作川の堤防道路や河川敷に設置された特設コースを駆け巡り、
豊田大橋上でフィニッシュする全く新しいステージ。
ここでもオジエが1.6秒の差をつけトップタイムでフィニッシュ。6.5秒のアドバンテージをもって最終日を迎える。
※勝田はデイリタイアが確定。
この日の審査委員会は既にクローズしているためこの日の最終順位は翌日の競技長の判断をもって確定すると21時半過ぎに発表があった。