プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社主催のDSブランド試乗会が、静岡県御殿場市のミュゼオ御殿場で開催されました。
このイベントは、6月4日(土)に開催される、
DSアヴァンギャルド・テスト・ドライブに先駆け、プレス向けに開催されたもので、カーくる編集部も6月1日の初日に参加してまいりました。
この日は富士山も顔を出し、絶好のドライブ日和。
会場の芝生には、DSブランドの色とりどりの車両が並んでいます。
2014年、シトロエンからDSを独立したブランドにしたことは既にご存知のことと思いますが、国内でこれほど大々的にDSを打ち出したイベントは初めてのことです。
試乗枠は12パターンから選べるのですが、カーくるはDS3→DS4→DS5という順番をチョイス。
これが早いもの順なので、結構熾烈な争いだったりします。
さてトップバッターはDS3カブリオ。
90分の試乗枠のため、我々は芦ノ湖スカイラインへ。
もちろんルーフはオープンです。
新緑が心地よいドライブが満喫できます。
この試乗車は、1.2Lの3気筒エンジンを搭載。
ATに加え110PSというスペックですが、MTモードを使用すればワインディングも気持ち良く疾走することができました。
この車のキャラクターとしては、今回のようにワインディングロードを疾走するのではなく、どちらかというとゆったりとオープンドライブを楽しむためのもので、このエンジンは必要十分であると感じました。
もちろん、1.6L(165ps)を搭載したMTモデルもチョイスできるわけですから、DS3ライフの選択肢は更に広がります。
エクステリアです。
フロントグリルは、ダブルシェブロンから DS WONG に変更されています。
このボディカラーは、ノアール ペルラネラという黒を基調とした色ですが、ソフトトップはDSモノグラムと相まって、その存在感をアピールしています。
従来のデザインと違うところは、このDSモノグラムがリアウィンドウの周りまで施されているところです。
アロイホイールや、
シフトレバーのデザインも変更されています。
このカブリオは5人乗り。もちろん大人数でのオープンドライブも可能ですが、
リアシートを倒せば、トランクからスルーとなり、普段使いの荷物の収納には十分でしょう。
エンジンは、直列3気筒ターボ。
スペックは最高出力110psと控えめながらも、走りには不満はありません。
ちなみに、JC08モードは 19.8km/L とエコカーとしても素晴らしいものがあります。
さて次は、DS4 CROSSBACK.
専用色オランジュ トルマリンが、新緑に映えます。
1.6Lエンジンを搭載したパワ^トレインは、DS3とは違った力強さを感じさせます。
DS4に比べ、全高が30mm、最低地上高が20mm拡大され、ロードクリアランスなども含めSUV的要素はきちんと押さえてあります。
全高と最低地上高以外は、DS4と同一のスペックですが、フォルムは完全に別車種のようです。
このあたりがデザインの妙でしょうか。
トランク容量も370Lと大きく、ファミリーでのお出かけにも十分です。
シートはコンビネーションミストラル。
オプションでクラブレザーシートも選択できますが、CROSSBACKにはこのファブリックシートが似合います。
エンジンはご存じ1.6Lツインスクロールターボ。
最高出力は、165psと従来のものより9psほどアップしています。
ここで、ランチタイム!
カラスミとズッキーニのパスタはめっちゃ美味しかった!
さて午後の部。
DS5です。
昨年の東京モーターショーで公開され、Edition1955として限定発売されたD5を量産モデルにしたものです。
従来のDS5との違いは乗り心地。
パワートレインが刷新されていますが、その乗り心地はハイドロを彷彿させるものがあります。
我々は、この車はワインディングではなく高速道路を走らせてみましいた。
道路のつなぎ目を軽くいなしていく様子は、未来のハイドロを期待せずにはいられません。
DS4と共通のパワートレインにもかかわらず、全く違う乗り心地に感じるのは、フラグシップである故の主張のようです。
シートはルージュのクラブレザーシート。
ブラン ナクレというパールホワイトとのコンビネーションは、ビビッドでドアを開けた瞬間から高揚感が高まります。
このコックピットは、特別な空間の演出には最高ですね。
この唯一無二のスタイルは、DSブランドとしての未来を期待させてくれます。
さて、今回同時に公開されたのが、GIVENCHY とのコラボモデル。
世界限定1400台で、DS3とカブリオがラインナップされ、日本ではこの秋にデビュー予定です。
ボディカラーは、パールホワイトをマットに仕上げた特別職。
GIVENCHY のメイクアップ製品も標準搭載されます。
やはり女性に乗っていただきたいモデルです。
どんな女性が似合うか、妄想するのもいいかもしれませんね。
以上のように、全てのDSを満喫してきました。
いつも思うことですが、DSやシトロエン、プジョーは排気量というスペックは最早時代遅れ、と思わせてくれます。
ハードウェアとしてはたった2種類のエンジンで、これだけのバライティーにとんだ車種を展開している訳ですから。
これらの車は、車を選ぶ際に自分自身のアイデンティティは何なのか、と問いかけているようにも感じます。
これからのDSブランド、目が離せません。