3代目となる新型SLKです。
全体的なシルエットは先代と似ていますが、巨大なスリーテッドポイントスターが主張する横長グリルが先代以上に堂々としたイメージを醸し出しています。
近くでそのサイズを確認しなければ上級クーペのSLと見間違うほど。
早速試乗に繰り出してみると、良くも悪くも想像通りの車。
初代で先鞭をつけたメタルハードトップ、オープンカーと意識させないボディ剛性の高さ、街中でも使い勝手が良さそうなステアリングの切れ具合、上質な内装、11.4km/Lの燃費性能と、期待を裏切らない車になっています。
動力性能においても、燃費対策のためと思われる低回転域でのレスポンスの悪さは否めないものの、踏み込めば1.8Lターボが不足無い性能を発揮し、7ATはスルスルとショック無く車を加速させていきます。
さらに求めれば上のグレードに306psを発揮する3.5L V6を搭載したモデルもあります。
オープン状態での風の巻き込みに関しても、ヘッドレストの後ろからクルリと出てくるアクリルのディフレクターにより大分抑えられています。
試乗中、自動車としての完成度が非常に高く”良い車”だな~と思う反面、こういう車ってどういう人が乗るんだろう?と、ふと思いました。
真っ先に思い浮かんだのはセレブな奥様もしくはお嬢様など、お金はあるが車自体には特に関心が無い方々。
一昔前と違い、どのメーカーでもクオリティが高いのは当たりとなった現代の輸入車において、この車の存在意義がどこにあるのかちょっと疑問に思いました。
あまりにも出来過ぎている車は、ともすると没個性に陥る。そんな考えが頭をよぎりましたが、この車の個性を素直に感じ取れない私の感性の無さも同時に痛感しました。
殆ど車のインプレッションになっておらず申し訳ありません。
Mersedes-Benz SLK 200 BlueEFFICIENCY Sports
【スペック】
全長×全幅×全高=4145×1845×1305mm
車重=1440kg
トランスミッション=7AT
ハンドル位置=右
駆動方式=FR
エンジン=1795cc 直列4気筒DOHCターボチャージャー
JC08モード燃費=11.4km
価格=525万円
メーカー公式HP
http://www.mercedes-benz.co.jp/passenger/car_lineup/slk-class/index.html