10月24日・25日 の2日間にわたって三重県 鈴鹿サーキットにてマセラティの国際格式ワンメイクレース「マセラティ トロフェオグランツーリスモMCワールドシリーズ」が日本で初開催された。 「マセラティ トロフェオグランツーリスモMCワールドシリーズ」は2010年にシリーズがスタートし、今年は6年目を迎えている。今年もフランス/ポール・リカールを初戦として全6戦、世界各国を転戦して争われており、鈴鹿は第5戦目だ。 今回、国内のマセラティフリークをはじめとした多くのモータースポーツファンの注目が集まり、鈴鹿サーキットは多くの観客動員となった。
また、インポーターであるマセラティ ジャパンによる特別観戦イベントの開催により、国内のマセラティオーナーも自慢の愛車(マセラティ)で多数鈴鹿に来場し、一大オーナーズミーティングの場ともなった。 レース当日、鈴鹿の朝は早いがまだまだ静けさを感じられれた。祭りの前の静けさだ。
パドック2階のラウンジには国内のマセラティオーナー向けのラウンジが用意され、早朝から多くのオーナーが駆けつけた。
ラウンジ内にはグランツーリスモ スポーツ MC AutoShift を展示し、来場したオーナーの気分を高める趣向が凝らされている。 マセラティグッズを購入可能なカウンターも設置され、魅力的なグッズが並び、多くのオーナーがショッピングを楽しんだ。
また、家族同伴でもイベントを楽しめるようにと、スロットカーを楽しめるコーナーが設置された。 子供から大人まで、気軽に楽しめるゲームとして人気だ。 この日の鈴鹿のピットレーンは早朝から賑わいを見せていた。 国内スーパー耐久と同日開催となった為、マセラティとスーパー耐久車輌がスケジュールに合わせてピットを出入りする。 早朝の日の光に照らされたマセラティ グランツーリスモMC ドライバーも名門サーキットである鈴鹿の攻略に向けて打合せに余念が無い 日本で初開催となった本レースには元F1ドライバーの中野信治もゲストとして参戦。 中野信治選手も初めての箱車レースを楽しみにしていたとの事。 大きな日の丸をボディにあしらった車輌で参戦となった。
V8エンジンから発せられる野太い咆哮、そしてマフラーから奏でられるサウンドを鈴鹿の地に刻み込むようにマセラティは走り抜けた 公式予選と本戦の合間には、国内のマセラティオーナーを前にスペシャルトークイベントも開催された。 中野信治選手を囲み、『マセラティとは』 『MCのレースについて』などが話題となれば盛り上がらないわけは無い。 また、本戦前にはマセラティオーナー向けのイベントとしてグリッドウォークも行われた。 参戦車両を間近に見られる貴重な機会となり、参加されていたオーナーの皆さんはそれぞれに写真撮影をし、イベントを目いっぱい楽しまれていた。 1日目(10/24 土曜日)のレース1を制したのは、現在総合ランキング2位のリカルド・ラガッツィ。ポールポジションからのスタートで終始トップを守りきっての勝利となった。 中野信治もゲスト参戦ながら元F1ドライバーの実力を発揮し、3位でフィニッシュとなった。 2日目(10/25 日曜日)のレース2は荒れた展開となった。 1日目の勝者 ラガッツィがスタート直後の第1コーナーでコースアウト。コースバリアに激突しリタイアとなってしまった。 総合ランキングトップのロメイン・モンティも熾 烈な順位争いの中、オーバーテイクを仕掛けた際にゲスト参戦の中野の車輌に追突。 この追突で押し出された中野の車両はカルロ・クルティの車輌を巻き込みな がらコースアウトとなってしまう。 接触のペナルティでモンティにはドライブスルーペナルティが課されて事実上戦線離脱となった。 この事故でセーフティカー が入り、5ラップが処理にかかり、リスターと後にも2台の絡むクラッシュが続いて起こるという事態に。 荒れたレースとなった2日目は、今年がデビューイヤーのルーキー アレッサンドロ・フォグリアーニが勝利を手にした。 2日間にわたって開催された「マセラティ トロフェオグランツーリスモMCワールドシリーズ」は鈴鹿でシリーズ優勝が決まる事無く、次戦へと持ち越された。12月のアブダビでの最終レースからも目が離せない。 多くのマセラティファンを沸かせた「マセラティ トロフェオグランツーリスモMCワールドシリーズ」 是非、来年以降も日本国内のサーキットで開催される事を希望したい。 取材協力:マセラティ ジャパン 、鈴鹿サーキット
雨がしょぼ降る愛知県尾張旭市。 9月某日 カーくる編集部が向かったのはスノーモービル・水上オートバイ・ATV(全地形対応車両)の販売店 Sea Getsだ。 今回、Sea Getsを会場として BRPジャパン主催 Can-Am Spyder の試乗会が開催され、カーくる編集部名古屋メンバーも試乗機会を得た。 先日も箱根山 ターンパイクにてBRP Can-Am Spyderの 試乗会が開催され、編集部関東メンバーには高評価だった。 だからこそ大変楽しみな試乗会であったが、残念ながら試乗会が終わるまでこの日はお天気に恵まれる事はなかった。 ※BRP Can-Am Spyder ターンパイク箱根試乗会の記事はこちら 試乗会と共に中部地方初の記者説明会も開催されるということで、会場には多くの報道陣が集まった。 新聞社、雑誌社など複数社が集まり、注目度の高さが伺える。 記者説明会では、BRP、そして Can-Am Spyder に関する説明がなされた。 スノーモービル&水上オートバイ、Can-Am ATV(全地形対応車両)などのパワースポーツ業界を牽引してきたBRPが、万を辞してリリースしたCan-Am Spyder ロードスター 。 しかし、この記者説明会だけでは、残念ながらその魅力を十分に伝えることは出来ていなかったと思う。 ただしかしここで言いたいのは、魅力が充分に伝わらなかったとはいへ、興味が湧かなかったわけではない。 そう。魅力が伝わらなかったというのは、Can-Am Spyder が座って聞いて真価が分かる乗り物ではなかったからだ。 Can-Am Spyder は見れば見るほど車好き&バイク好きの興味を刺激するスタイリング&ディメンションをしている。 Can-Am Spyder 自体の詳細は先日のWebMagazineで既に紹介済みなので、今回のレポートではまた異なった紹介をしたいと思う。 Can-Am Spyder のルックスはビッグスクーター?かとも思えてしまう(失礼)が、じつはそんな単純な物ではない。 ABS、トラクションコントロール、スタビリティコントロール、セミATトランスミッション、リバースギア、パワステ、クルーズコントロールとまさに自動車そのものと言って良い最新テクノロジーの塊なのだ。 そんなCan-Am Spyderの操作にはちょっとした慣れも必要で、今回の試乗会の前にも集まったプレス各位向けにしっかりと練習時間が取られた。 アクセルは右手、ブレーキは右足。 自動車ばかり運転してきた自分にとっても最初は慣れがたい代物で、アクセルを開けながらハンドル操作をすると、どうしても回転半径が大きくなってしまって戸惑ってしまった。 しかし、一度慣れてみれば感覚的に操作することが可能だった。 転倒の心配なく気軽にバイクのような疾走感が味わえるので、練習時からワクワクドキドキが前面に出てしまう。 走りだせばその疾走感、爽快感が全身を包んでくれる。 思い切りアクセルをあければ、予想以上のトルクでグイグイと前に進み、軽くハンドルを操作すれば思ったように鼻先からレーンチェンジする。
フロントにウィンドスクリーンを装着すれば、風は思ったよりもマイルドで気になることはない。 思わず笑みがこぼれる。というのは、こういう乗り物を初めてドライビングしたときにピッタリの言葉ではないだろうか。 普段、クローズドボディの車ばかりを運転している編集部員にとって、この爽快感は刺激が強すぎる。楽しい! またCan-Am Spyderに乗る時には注意が必要だ。 その姿が得意でありながらも先進的なデザインがカッコイイので、周囲を走る車や歩行者からの視線にさらされることを覚悟しておかなければならない。