マセラティは、フラグシップモデルであるクアトロポルテをフルモデルチェンジし、4月2日、東京・六本木の泉ガーデンギャラリーにてその発表会を催しました。
会場に入ると、そこは「マセラティ」というブランドを演出する工夫がちりばめられていました。
まずは、マセラティ ジャパン株式会社の代表取締役であるファブリッツィオ・カッツォーリ氏より、近年のマセラティの躍進と新型クアトロポルテに関するプレゼンテーションが行われました。
マセラティの世界市場の中で第3位を占める我が国において、今後は販売台数を5倍に伸ばすという大きな目標を掲げています。
かなりアグレッシヴな目標ですが、今回のクアトロポルテの説明と今後のマセラティのロードマップを聴いて、現実味を帯びた目標設定であることを感じることができました。
特に、マセラティが新規開発したエンジンが搭載されることは、往年のマセラティ・ファンの心を掴んで離さないことでしょう。
それも、V8ツインターボとV6ツインターボ!
まずは、このクアトロポルテにV8が搭載され、今秋には3L V6搭載モデルも発表予定とのこと。そしてV6モデルにはAWDもラインナップされるそうです。
そうです、「これはビトゥルボの復活だ!」と思ったのは私だけでは無いはず。
プレゼンが終わり、いよいよお披露目です。
フロントグリルは、マセラティのアイデンティティを存分に発揮し、唯一無二の存在であることを主張します。
しかしながら、エクステリア全体ではエレガントでしなやかな雰囲気を醸し出しています。
リアビューが素敵なのは、イタリアンの真骨頂!
タイヤは、フロント245/40 ZR20、リア285/35 ZR20というもの。
ブレンボ製キャリパーは、好みの色から選ぶことができます。
まさしくテーラーメイドの高級スーツを身にまとうようなものです。
ボンネットを開けると、そこにはマセラティが新規開発したV8 3.8L ツインターボエンジンがおさまっています。
トランクも530Lと十分な容量を兼ね備えています。
さてインテリアですが、ドアを開けるとそこには一切の妥協を許さない空間が待ち構えています。
350km/h まで刻まれたスピードメーターは、最高速度が300km/h を越える性能の持ち主であることの証です。
リアシートに腰を下ろすと、しっとりとした質感のレザーに包まれ、至福の時間を過ごすことができるに違いありません。
マセラティは、2014年に創立100周年を迎えます。
このポジショニングの図には、今後発表されるハイエンドセダンのギブリ、ラグジュアリーSUVのレバンテが既にプロットされていますが、まだまだ隠し球を持っているのでは?と思わず妄想してしまいそうになります。
イタリアの至宝マセラティ。
元気なイタリアを垣間見ることができ、これからを大いに期待せざるを得なくなりました。
【主要諸元】
全長×全幅×全高:5,262mm×1,948mm×1,481mm
ホイールベース:3,171mm
車両総重量:1,900kg
エンジン形式:90° V型8気筒
排気量:3,798cc
トランスミッション:8速オートマチック
最高出力:530ps(390kW)/6,500-6,800rpm
最大トルク:710Nm/2,250-3,500rpm
最高速度:307km/h
0-100km/h加速:4.7秒
マセラティジャパン公式ホームページ:http://www.maserati.co.jp/