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エンスー自動車雑誌『Tipo』の編集長やスーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を務め、現在はフリーランスとして活躍中の嶋田智之さん。
車っぽいデザインとスマホと繋がる機能にグッときてしまい、しばらくぶりに愛用することになった腕時計がカシオの人気モデル EDIFICE「EQB-501」だ。
デザインと性能の両面から魅力を語る。


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EDIFICE(エディフィス)の中でもスピードメーター風デザインでクルマ好きから熱い支持を受けベストセラーとなっている「EQB-501」シリーズに新たに2色の革バンドモデルが追加された。
【ブラウン:EQB-501XBL-2AJF、ブラック:EQB-501XBL-1AJF

メタルバンドよりカジュアルで、ビジネスシーンからプライベートまでマルチに使え、スポーティでありながらカジュアルな小慣れ感を漂わせる高いデザイン性が魅力だ。

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スマートフォンと腕時計をBluetoothで通信接続するスマートフォンリンク機能により「自動時刻修正」や「ワールドタイム設定」など時計本来の機能をレベルアップさせる最新技術を備える。

さらにサーキットで使える「ラップタイムから周回平均速度を表示する機能」などモータースポーツファンの心をくすぐる機能は「EDIFICE」ならでは。
モータージャーナリストとして海外での取材も多い嶋田さんに、世界で使える、サーキットで使える、日常で使える数々の機能をクルマ好きの目線で語って頂いた。

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“あまり好きじゃないものリスト”のようなものがあるのだとしたら、だいぶ長い間そこで不動の地位を築いていたのが、カレンダーと腕時計だった。……なぜ?決まってるじゃないか。むりやり現実に直面させられるのが嫌だったからだ。

以前は雑誌の編集者、今はモノ書き。職業上避けては通れないのが“締切”という簡単には打ち倒すことのできない敵なわけだが、避けられない以上は常に動向を気にしていなければならない存在でもある。だから、そんなのはいつだって肌感覚で判ってるのだ。判ってるのに「あと何日だぞ」「あと何時間だぞ」「早くチャッチャとやっちゃえよ」と気遣いなくネジを巻きにかかるようなヤツなんぞとは友達になりたくない、みたいな感覚である。何せさぼっててやらないわけじゃなくて、もがいても上手くいかないのだから。

昔はカレンダーなんてロクに意識もしなかったし、自分の生まれ年の古いだけが取り柄の手巻き時計の竜頭を巻く指先の感覚が好きだったりもした。が、ちょうどその時計を壊してしまった頃、当時は編集者だった僕は忙しさが膨らみを増していろんなモノやコトに追い立てられるようになり、カレンダーも腕時計も見ていたい気分じゃなくなった。携帯電話を手に入れて、時間なんて必要なときには辺りを見回せば判るじゃん!と気づいてしまったことも大きかった。

腕時計をしないのが習慣となって、およそ20年。今ではスマートフォンという便利すぎる相棒と半ば憎みながらつきあっていて、関心を持つことがほとんどなかった。そういう人、意外と多いのでは……?

ところが、だ。今、僕の腕にはEDIFICEの「EQB-501」という腕時計が巻き付いている。自分でも驚いてるけれど、僕は腕時計を身につけるようになったのだ。しかも、だ。意外や気に入っている。これはいったいどういうことか……?

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前振りばかり長くなってもナニだろうから、実際に使ってみての印象を交えながら、その辺りをお伝えしていくことにしよう。何せもうEDIFICE「EQB-501」は手元にあるのだから。

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身につけないことに慣れきっていただけで、腕時計がある方がいいかもと感じる場面は、これまでもないわけじゃなかった。僕もそれなりに年齢を重ね、失礼を働くことを許してもらえそうにない人物とお会いする機会も増え、ポケットからスマートフォンを引っ張り出して時間を確認するようなマネはとてもできないという状況が何度か続いたときなど、ちょっとマジメに考えた。

まぁ他にもあれこれと言い訳じみた理由を並べることはできるのだけど、ぶっちゃけ、軽いひと目ぼれのようなもの、というのが一番の理由かも知れない。EDIFICE「EQB-501」の佇まいにちょっとばかり惹かれ、これなら身につけてもいいかな、なんて思っちゃったのだ。


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まるで見慣れたクルマのメーター・パネルのような、それも僕の好みである深めのフードにメーターが配置されてるかのような立体的なデザイン。綺麗なブルーの文字盤に、存在をうるさく主張したりしないブラックのタキメーターのリング、そして渋めのブラウンのベルトというカラー・コーディネート。

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好みにバッチリとはまったし、このルックスなら仕事でステアリングを握ることになる新しめのスポーツカーにもヒストリックカーにも無理なく似合いそうだ。

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興味を持ったので軽く調べてみると、おっ!と強く気を惹く機能を持ってることがすぐに判った。佇まいとその機能だけでほとんど決意したようなものだ。

仕事柄、国際試乗会に呼んでいただいたり自分で好きに取材を組んで海外に飛ぶこともあるので、腕時計を身につけるならデュアルタイムであることは絶対条件だ。が、EDIFICE「EQB-501」はただのデュアルタイムじゃなかった。

ボタンのワン・プッシュでホームタイム(つまり日本時間だ)とワールドタイム(つまり現地時間だ)を入れ替えることができるのもありがたいのだけど、スマートフォンとBluetoothでリンクさせることができて、スマートフォンに落としたアプリを操作するだけで世界の約300都市から滞在先のタイム・ゾーンを選ぶことができ、それもサマータイムまで計算に入れ、本体へとデータを送って自動設定してくれる。あらかじめ滞在先との時差を調べておいたり現地に着いて時刻合わせをしたりする手間もなければ、もちろんミスもない。


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スマートフォンアプリ「CASIO WATCH+」では、スマートフォンに表示された地図から感覚的にタッチするだけで時刻の選択ができる。


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ホームタイムとワールドタイムの入れ替えもワンタッチで簡単。



ちょうど東京→ロンドン→ル・マン→パリ→東京という出張が予定にあって、その10日ほど前から色々試してみたりもして、いざ実際に使ってみたら……これは素晴らしく便利だった!

搭乗直前にアプリでホームタイムは東京のままワールドタイムをロンドンに設定すると、時計の針が勝手に動いてものの数秒でセット完了。チケットにはフライトの時刻は出発地点の時間、そして到着予定時刻は現地の時間で書かれてるから、当然それが頭にあるわけだが、機内で原稿書きをしているときやうたた寝から目が醒めたときなどには“これからどれくらいの時間で着くのか”という根本的なことを知りたくなる。デュアルタイムはそれを一瞬にして解決してくれるし、フライト時間の半分を過ぎた辺りでホームタイムとワールドタイムをワン・プッシュで入れ替えると、現地に着いてからのデューティとそれに要する時間の組み立てがしやすくなる。スマートフォンは現地に着くと勝手に時間を拾ってくれるけど、頭の中でのスケジュールの組み立てをほんのり促してくれたりはしない。おもしろいものだな、と思う。

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普通なら現地の空港に着いてから時刻を合わせなきゃならないのに、機内でのボタンのワン・プッシュだけでOK。羽田空港でセットしておいたロンドンの時間がメインに、東京の時間がサブにと自動的に切り替わってくれて、ヒースロー空港に着いたときには現地時刻を手に入れてるってわけだ。もちろん寝不足によるミスだってない。これは本当に便利。


ちなみにこの機能には、ロンドンからクルマの自走でル・マンを目指し、ドーバー海峡トンネルを車両運搬シャトル列車で渡りきってフランスはカレーの地を踏んだときにスマートフォンをリンクさせてパリを選んでピッ!パリのシャルル・ド・ゴール空港を出て羽田へ向かう空港で本体のボタンをプッシュしてピッ!とすっかり助けられて、本当にありがたかった。多少の慣れはあるとはいえ、国内にいるときと比べたら神経を磨り減らしてる海外滞在。凡ミスをしがちだし、その凡ミスによる時間感覚のズレが後の面倒を引き起こしたという経験が、僕にはあったからだ。


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イギリス到着初日の宿泊先は、観光地にもなっているロンドン郊外のマナーハウス・ホテル。さっそく英国らしいクルマに出逢えて、思わずシャッターを……。

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マナーハウス・ホテルのエントランスに停まっていた、宿泊客のジャガーEタイプ。本来はこういうクルマでサラッと乗りつけられるような人達のためのホテルなのだ。ユニクロ着てここに宿泊したのは、僕が世界で初めてかも知れない。

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マナーハウス・ホテルの敷地は広大で、テムズの流れに沿っていたりもして、散歩をするのが心地好いぐらい。思わず時間を忘れそうになるところだけど、腕時計のアラームで集合時間15分前をセットしておいたので、5分遅れるだけですんだ。いや、思いのほか遠くまで歩いていってたせいで……。


今回の出張の目的のひとつに、ル・マン24時間レースの取材があった。

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あと20分ほどで24時間のドラマが幕を閉じる。腕時計のその先にあるフォード・シケインを通っていくクルマ達の全てが英雄になる瞬間だ。ここまで来たら、走り続けている全てのクルマ達にトロフィーをあげるべきだ、なんて気分になってくる。


EDIFICEがモータースポーツと親和性の高いブランドであることは、レーシングな人達の間ではよく知られていること。

F1の分野では今年からホンダ・エンジンを搭載しているスクーデリア・トロ・ロッソとコラボレートした限定モデルをリリースしているし、つい最近では国内のスーパーGTシリーズやフォーミュラ・レースの強豪であるTOM'Sとのコラボレーション・モデルも発売が開始された。多くのレーシング・ドライバーやラリー・ドライバーも愛用している。

タイムというものに並ならぬこだわりを持つ彼らは時間の正確さにも当然ながらこだわるし、1日に4回スマホと自動接続して時刻を修正してくれたりする機能などは、とりわけ全てのスケジュールが分単位で指定されているラリーの現場を戦う人達には重宝されているようだ。

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トヨタが総合優勝。素晴らしい! パドックを歩いていたら、どこの国から来てるのかすら判らないヤツらが次々と声をかけてくる。「おまえは日本人だろう? トヨタの優勝、おめでとう」。彼らはル・マンで勝つのがどれほど大変なことなのか、ちゃんと解ってるのだ。

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レースが終わった後にサーキットから出ると、伝説的レーシング・ドライバーの名前を冠した通りの標識があった。ファン・マニュエル・ファンジオ通り。クルマ好きとして、モータースポーツ好きとして、こういうのにはいちいち感激させられる。

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レース後のサーキットからクルマで外に出ようとすると、30分経っても1mmも進まないような大渋滞。仕方なく荷物を置いてある宿泊場所までの3kmの道のりを歩くことに……。途中に美しい風景があったりもして思わず足を停めちゃうのだけど、腕時計をしてるとふと時間を確認するようなところもあって、空港へのトランスファーの時間にもしっかり間に合うわけで……。


当然ながらEDIFICE「EQB-501」にもストップウォッチ機能は備わっているわけだが、計測したラップ・タイムは連携するスマホに転送して管理できるし、さらにおもしろいのは世界の名だたるサーキットのデータがアプリにあらかじめ入っていて、観戦しながら計測すると周回ごとのラップ・タイムと平均速度を記録、アプリに表示することができるということだろう。これはモータースポーツ好きの人が開発に加わっていないと絶対に実装されない機能だと思う。


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ちなみにその機能を利用すれば、例えばA地点からB地点までの到達タイムと平均スピードを計測することもできる。

今回、僕は他国の同業の連中と何台かのクルマに分乗してル・マンを目指したわけだが、そのときのある街からある街への区間を計測してみたりするのも、なかなか楽しかった。彼らはときどきビックリするほどの勢いでアクセルを踏んでいく。地図を渡されないコンボイ走行だから置いていかれるのはそのまま迷子になることを意味するので、こちらも適度な距離を空けてついていく。そのときの高速道路でのデータにはなかなか興味深いものがあるのだけど、とてもそれを公開するわけにはいかない……。


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ル・マン到着の前日に宿泊したノルマンディのホテルで、駐車場に停まっていた珍しいフレンチ・スポーツカー。MVSヴェンチュリ……って御存知?

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帰りのシャルル・ド・ゴール空港にて。フライトは23時25分発の深夜便。搭乗直前にボタンをワン・プッシュすれば日本時間がメインへと自動的に表示が切り替わる。これは本当に便利。

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羽田空港に到着しちゃった。出張先での楽しさから現実に戻りたくなくて、思わずメインをフランス時間に切り替えてみたりして……。


ともあれ、僕達が日常的にクルマを楽しむ上で、この機能はアイデア次第でいろいろと役にも立ってくれそうだ。例えば仲間達とのツーリング、例えばサーキットやジムカーナ場、例えばいつものワインディングロード……。思い浮かぶことは幾つもある。モータースポーツとの親和性が高いというよりも、EDIFICEはクルマ好きのことを相当考えて開発されてるんじゃないか?と思えてくるほど。これはクルマ好きがたっぷりと遊べる腕時計なのだな、きっと。その辺り、これからひとつずつ試してみようと思ってる。


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これだけ機能を搭載しているのにソーラー充電システムで作動することは無条件で大歓迎。10気圧防水であることも、雨の中で仕事をすることもある僕にとっては都合がいい。アラームも重宝するだろう。ボタンのワン・プッシュで連携してるスマホが鳴り出し居所を教えてくれる携帯電話探索機能なんて、ふと気づけばスマートフォンがシートの下辺りに転がり込んでしまってるような、僕みたいな人間のためにあるようなものだ。

そしてもうひとつ大切なことは、このEDIFICE「EQB-501」の価格が4万1000円+税(定価)という優れたコストパフォーマンスがあって、なおかつ手が届くものであることと、とてもその値段には思えないほどの“いいもの”感を漂わせていること。安っぽさのようなものは、どこからも微塵も感じられず、むしろとても上質だと思えるのだ。

どうやらこれは仲間達にも教えないといけないようだね。


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Product introduction

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EQB-501
XBL
価格:¥41,000+税


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EQB-501公式サイト



July 14,2018 Sat    コラム  



witten by ハクナマタタ
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2018629日、東京都渋谷区の café 1886 at Bosch にて、Anyca(エニカ)ユーザーの交流会が開催されました。

Anyca は、株式会社ディー・エヌ・エーが展開する個人間カーシェアサービスです。その一環として、Anyca会員同士の交流会が開催されています。

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今回の会場は、クルマ好きであれば誰もが知っている、部品メーカーの大手BOSCHが展開するお洒落なカフェ。
そしてこのカフェに集ったのは、クルマのオーナー、ドライバー、Anycaスタッフに加え、BOSCHの関係者。
もう楽しい時間になることが確約されたようなものです。

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まずは乾杯から。

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今回のイベントを主催したAnycaスタッフの森 龍氏(写真左)から、BOSCH の関係者が紹介され、この後気軽に質問などに答えていただき、コミュニケーションの場を盛り上げてくれました。

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美味しい食事に舌鼓を打ちながら・・・

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みんな話に華が咲きます。

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そんなところに、割り込んでちょっとお話を聴きました。

こちら(写真右)は、今年からAnycaに参加したkeitaさん。トヨタMR-Sオーナーで、既に7回ほどシェアをされていると言う。

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Anycaに登録したきっかけは、
MR-Sを知ってもらいたいという気持ちがあり、クルマのコミュニティサービスに期待して参加した」
とのこと。もちろん収入を得ることができることに越したことはないが、Anycaで得ることができるコミュニケーションに期待している、と強調しておりました。

今までのシェアの経験を伺うと、
MR-Sに乗りたいと言ってきてシェアをした方が、その後自分と同じ年式・同じボディカラーのMR-Sを購入されたこと。そしてなんと、Anycaに登録したとのこと」
「家もそれほど遠くはないので、シェア希望者への対応ができない場合は、その方を紹介したりしている」
と、びっくりのエピソードを語ってくれました。

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「自分はMR-Sオーナーなのだけれど、シェアしていただいた方からの話を聞き、愛車について知らなかったり、気づかせてもらったりすることがあるのが、またいいところ」

「愛車を貸し出すにはリスクがあるのは当たり前。これを続けていくことにより、貸し出しのノウハウもたまってくる」
と愛車MR-SAnycaに対する熱い思いを語ってくれました。


次はAnyca初心者で、メルセデス・ベンツSLKオーナーのbelleisisさんに話を聴きました。このメルセデス、黒のボディーに赤のレザーのシート、そして3.5L V6エンジンを積んだオープンカー、とても魅力的です。

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この愛車は、最近自分(の練習?)用として購入。主婦であるbelleisisさんは、普段はお子さんの送り迎えなどに使用しているけれど、土日はあまり使わないので、Anycaを使ってシェアしようということに。Anycaを知ったきっかけは、ご主人からのアドバイス。belleisisさんもクルマをよくご存じで、クルマ好きなご主人の人柄が見えてきた感じがしました。

まだ1回しかシェアしていないとのことですが、その1回が過去にSLKに乗っていたことがある方で、このクルマについて逆にいろいろと教えてもらったとのこと。それをとても嬉しそうにお話ししてくれました。
いやぁ、これも
Anycaならではのエピソードですね。

一緒にお話ししていた、もうひとりのAnyca初心者であるMINIクーパー(MT)オーナーのtakayuki1990さん。もともと二輪車乗りでしたが、四輪車に転向。初めて購入したのが、このMINI。ブリティッシュグリーンにホワイトのストライプが伝統を感じさせる装いで、一目惚れだったとのこと。

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そんな愛車の初めてのシェアは、なんと免許を取得して3日目という方だったとか。お会いしてから、最初は自分で運転し、そのあと助手席に座って運転していただき、いわゆる路上教習をしてからお貸ししたとのこと。そして返却してもらったときの、
「すごく楽しかった」
との言葉が嬉しくて、Anycaを通して幸福感がアップした瞬間だったとおっしゃってくれました。


たまたま話を聴いた方々が、これだけ面白いエピソードを持っており、それを誇らしげに話してくれたことにびっくり。そんなネタを持っている人だけを集めた訳ではないのは百も承知ですが、Anyvaを通しての経験を楽しんでいることと、Anycaのこれからに期待しているところに二度びっくり。



あらためて、今回のイベントを主催した
森 龍氏に話を聴いてみました。

「個人間のカーシェアリングという事業を行っているが、そのためのプラットフォームを提供するだけではなく、クルマを通したコミュニティを創って人と人のコミュニケーションを活性化することがこの事業のビジョンです。なので、このような交流会を継続的に開催しています」

それを聴いて、この交流会に参加された方々がみんな楽しんでいること、Anycaを通したエピソードを楽しそうに語ってくれた理由が、よくわかりました。

カーシェアリングにはもちろんリスクはありますが、シェアする際に加入を義務付けている保険や、シェアの際の条件を明らかにすることができるなど、リスク低減の制度も充実してきています。

今回の交流会を覗いてみて、Anycaでカーシェアリングをすることにより得られるコミュニケーションに価値観を見出している方が増えていることに、日本の新しいクルマ文化の誕生を期待せずにはいられませんでした。

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【Anyca 公式ホームページ】
 https://anyca.net/

【Café 1886 at Bosch 公式ホームページ】
 https://www.bosch-cafe.jp/


July 2,2018 Mon    イベント取材  



witten by い~さん
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2017年 全日本ラリー選手権のシリーズを締めくくる最終戦が愛知県 新城市で開催されました。

この新城ラリーは、愛知県東部の県営新城総合公園を拠点とし、近隣のワインディングロードを舞台に争われるターマック(舗装路)ラリーです。
愛知県では、国内でも有数のビッグマラソンイベントである「名古屋ウィメンズマラソン」と並ぶ、2大スポーツイベントのひとつとして定着しています。

今回の新城ラリーには、カーくるもスポンサードさせて頂いている mCrt(museo CINQUECENTO racing team)の眞貝選手、そして竹岡圭さんの2人がJN5クラスにABARTH 500 Rally R3Tで出場!

お二人が参戦するJN5クラスでは、トヨタ・ヴィッツ、プジョー208 GTi、MINI JCWなどのハイパワーFFマシンやプジョー208 R2、シトロエンDS3 R3-MAX、アバルト500ラリーR3T、GT86 CS-R3などの強豪が参戦しています。


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そして今回、眞貝選手はイタリアはローマラリーでのクラス優勝という結果を引っさげての国内復帰戦で大変な注目を集めていました。

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カーくる編集部が伺ったラリー二日目(11月4日)も朝から車両の点検に余念がありません。
車両の状態が思わしくなく、厳しい目線の眞貝選手。


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しかし、一抹の不安を抱えながらも気さくに受け答えいただく眞貝選手には、さすが、国際レースで勝利を収めて得た自信が見られました。

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竹岡さんもサービスパークに着くや否や、ファンに囲まれてサインや記念撮影に追われていました。
しかし、その表情には緊張感を持ちながらも今年一年間全日本ラリーに参戦して得た余裕を漂わせています。


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朝から素敵な笑顔の竹岡さん
多くのファンが竹岡さんに会いにサービスパークへ来ていました。

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セレモニアルスタートに向かう眞貝選手とコ・ドラの安藤裕一のABARTH 

往年のファンには懐かしくてたまらない「ガレーヂ伊太利屋カラー」とアロハブランド「JAMS」のアイコン・花柄のコラボで新城ラリーを華やかに彩りました。

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竹岡さんも新城独特のコースを持ち前のやる気とドライビングテクニックで快走!
大きなトラブルなく順調にレースを消化していきました。


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二日間のレースを戦い終え、結果としては眞貝選手がJN5クラス 3位、竹岡さんはJN5クラス5位で無事にフィニッシュされました。


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お二人ともシリーズ最終戦で結果を残され、今年のレース日程を終えられました。

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来年の参戦予定は今の段階でははっきりとはしていませんが、2018年度も日本のラリー選手権で我々が愛してやまないイタリアのピリリとスパイスの効いたホットなABARTHが駆け抜けてくれることを心より期待しています。

眞貝さん、竹岡さん、そしてチームの皆さん、本当にお疲れ様でした。


取材協力
mCrt :
http://mcrt.jp/
圭rally project :
http://www.kei-rally.com/

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November 9,2017 Thu    イベント取材  



witten by カーくる編集部
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OZイタリア現地取材の初日。まずはOZの本社訪問です。

第2部では本社ショールーム及びプレゼンテーションについてご紹介します。

OZの本社はイタリアのヴェネチアからほど近くのパドヴァという街にあります。

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ゲートを超えるとOZホイールを装着した車やバイクのボードが目を惹きます。

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建物の中に入るとまず実物大のF1マシン”ジョーダン195プジョー”がお出迎えです。



歴史の重みを感じるショールーム

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2階のショールームにはOZホイールがずらり。
 


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こちらは記念すべきOZ最初のホイール。ミニクーパー用に作られた「Mini」です。

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そしてこちらは「Mini」のデザインをモチーフに特別にリバイバルされたOZの45周年記念モデル「Anniversary 45」です。

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その横にはこちらもリバイバル版として登場した『ラリーレーシング』が展示されています。その他にもレース用のホイール、バイク用のホイールなども展示されています。

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MSWやスパルコなど現在OZが手掛けるシリーズの展示もあります。

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OZと言えば性能はもちろんのこと、デザインにも拘られたホイールで人気がありますが、これだけの種類と数が揃うと壮観ですね。さすがはOZ本社のショールームです。

 

OZの歴史と取り組み、レースでの実績について知る

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ショールームの見学の後はビジネスデベロップメントマネージャー、アンドレア・ベルノーニ氏(写真左)とジャパン代表取締役の内山晶弘氏(写真右)によるプレゼンテーションです。
OZが設立されてから現在の地位を築くまでの歴史や物づくりへのこだわりについて深く探求していきます。 

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1971年1月4日、イタリアのヴェネト州でシルヴァーノ・オゼッラドーレとピエトロ・ゼンによって創業されたことから、創業者の頭文字を取って『OZ』と名付けられました。1984年にはレーシング用ホイールのみを製造する『OZレーシング』が立ち上がり、F1にてアルファロメオ・ユーロレーシングへホイールの共有を始めました。

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こちらの赤いホイールが初代のF1ホイールです。

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1990年
カルロス・サインツがOZホイールを装着したトヨタ・セリカ4WDでWRCで勝利。
この頃から、オーゼットのWRCのイメージが世間に浸透していきます。
また、こちらのホイールは今だに絶大な人気で、リバイバル版も登場し大きな話題となりました。
 
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1998年
ドイツ技術検査協会(TUV)のISO 9001認定を取得。
イタリアの会社において全体の製造サイクルでこの認定を取得したのはOZが初めてです。
現在製造されているホイールは全てTUVの認定を受けています。
 
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2001年
有名なデザイナーやカロッツェリアとのコラボレーションを開始。

デザイン性にも拘り、ジウジアーロやピニンファリーナなど数々のデザインナーやデザイン会社と積極的にコラボレーションすることで、ホイールデザインのトレンドリーダーでもあります。
 
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長年コラボレーションしているデザインスクールがデザインした未来型の車にもOZホイールが装着されています。
 
2002年
日本式『カンバンシステム、ジャストインタイム』を導入。

会社を更に良くして行く為、トヨタ生産方式の採用を開始。社内での生産や在庫の見直しを行い、現在も改善を続けています。
 
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2005年
F1、Le Mans、WTCC、WRCなど全てのカテゴリのレースでタイトルを獲得。
 
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2006年
本社にホイールミュージアムを開設。

創業35周年、WRCは20周年、F1は25周年、合計で100以上のタイトルを獲得するまでに至りました。
 
2011年
40周年。F1、WRC、DTM、Indy500など他にも数多くの優勝を収める。
 
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2013年
F1、WRC、Le Mans、Indy500などで優勝。

特にF1ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルが4年連続でチャンピオンとなりました。
 
2017年
創業46周年。長年に渡り健全な状態で経営をしている数少ないメーカーのうちの一つ。

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子会社はドイツ、日本、シンガポール、イギリス、デンマークにあります。従業員はイタリアで180人、外部で220人在籍しています。
 
これまでにF1が1985年から、WRCは1989年から、合計で150以上のタイトルを取ってきました。
 
現在はレーシング、アフターマーケット、モーターバイク、OESを行っています。
 
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2000年までは車メーカーのOEMをやっていましたが、価格や納期の縛りがあり、自社のブランディングやレース活動の負担になるため、現在のOEMは一部のスペシャルカーのみで量産型のOEMからは手を引いています。
 
その結果、自社の商品開発、研究に集中することができるようになり、良い循環を生むようになりました。
 
OEMをほどんどやっていないというのはホイールメーカーとしてはとても珍しいことですが、この取り組みが高品質のホイールを作ることに繋がり、レースで結果を出すことで、F1やWRCなどのチームからの信頼を獲得しています。
 
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現在、4つのブランド「OZレーシング」「Xライン」「MSW」「スパルコ」を展開しています。スパルコはOZのブランドではありませんが2006年から契約を結び、設計、開発、販売を行っています。
 
4つのブランドで70種類のホイールデザインがあり、30種類以上の色や仕様、大きさ(12~22インチ)、3万以上のコンビネーションがあります。
 
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世界80ヶ国以上に輸出しているため、市場の大きいアメリカやヨーロッパのサイズに合うものが多く、全ての需要にマッチするのが現在の課題です。
 
長年のレース経験で培ったテクノロジーにより、アフターマーケットでリリースするホイールの用途に合わせてフィードバックを行います。
 
例えば軽量ホイールならF1の経験を活かし、軽量化やスポークのつけ方、デザインなどを反映します。

最初に作られたMINIも然り、レース用のホイールを作るところからOZレーシングが始まったことから、アフターマーケットでもレースのDNAは受け継がれ続けています。
 
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メディアで賞を獲得したホイールの一部。
 
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レースに関しては車のデータがないと正しいホイールを作る提案が出来ないため、マシンの情報を聞き守秘義務を結んだ上で、どのようなものがベストかということを研究し続け提案することで、チームからの信頼を多く集め、長く続けることができています。
 
チームごとに最高のパフォーマンスを発揮できるように作るのがOZの拘りあり、チームによって異なる専用設計を提案をしているホイールメーカーはOZ以外にはありません。
 
どのサプライヤーよりも高品質なホイールを作り続けることで、各方面のトップカテゴリのチームから指名されるまでになっています。
 
ホイールの素材はもちろん、力学的にどのような形状にするか、例えばコーナリングでホイールがどのように撓むか、どのように空気が抜けるか、熱は逃げやすくなっているかという観点で形を作る技術がとても重要になってきます。
 
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ピレリタイヤから18インチのF1タイヤを開発したいとの依頼がありましたが、F1は13インチの厚みのあるタイヤのほうがサスペンションに優しく、18インチではブレーキや他のパーツに支障が出るため、エンジニア的にまだ対応できていませんが、将来的にはそういう流れになって行くと思われます。

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その経験を踏まえ、新しいレースカテゴリ「フォーミュラE」では、現在OZだけが18インチホイールを作っており、それが将来的にもアドバンテージとなっていくことと予測されます。
 
2004年から2015年までにチャンピオンになったチームの装着率は、WRCが全マシン、F1は6チームとかなり高くなっています。
 
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今年もF1ではメルセデス、フェラーリ、レッドブル、ルノー、ザウバー、ハースへ提供しています。
F2は100%OZのホイールが装着されています。インディカーは99%(1社以外)OZのホイールが装着されています。フォーミュラEは18インチ外側に空力を考えられたものが付けられています。GT3車両はアウディR8、マクラーレン、ベントレー、シボレー、ホンダにも提供しています。

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WTCCではホンダとボルボに提供しています。
 
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WRCは100%OZホイールが装着されています。
 
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最近人気のラリークロス(車が700馬力ほど出してぶつかり合いながら走るレース)はアウディ、プジョー、ワーゲンに提供しており、去年はアウディが優勝しました。
 
近年ではモーターサイクルにも力を入れており、モーターバイクのレースでもOZホイールを装着しているメーカーがほとんどです。

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昨年チャンピオンのホンダ(マルケス)を始め、ヤマハやドゥカティなどにも供給しており、今後も提供チームは増えていきます。
  
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学生フォーミュラへも専用のホイールを提供しており、2012年から提供を開始して以来、毎年OZホイール装着率は上がっており、現在では16校が採用するまでになっています。特に上位のチームでのOZホイールを装着率は高く、学生同士の情報交換の中でのOZの高評価が装着率と直結しています。

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今回の取材で観戦するアバルトのワンメイクレースは全てOZのホイールが装着されています。

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アバルトへはレースやOEMでも供給しており、アバルト124スパイダーのラリーカーにも装着されています。

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トヨタ86のTMGのワンメイクレースではウルトラレッジェーラが全ての車両に装着されています。

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今回OZイタリア出張に同行させて頂いたmaniacsさんとDueILさんのご紹介も。

プレゼンテーションを通じ、レース経験30年以上の実績とチームの勝利のために共に戦うという情熱がホイールのトップメーカーであり続けるOZの根源なのだという事が伝わって来ました。


次は実際に工場でホイールの製造工程とミュージアムを見学します。

第3部につづく。


September 21,2017 Thu    取材レポート  



witten by 美あんこ
世界中
うんうんする
6


『クラシック ミーツ モダン』をテーマに昨年初開催された”AUTOMOBILE COUNCIL(オートモビル カウンシル)”が、今年も8月4日(金)~6日(日)の3日間、千葉県の幕張メッセで開催された。
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開催初日のプレスカンファレンスでは自動車メーカーより各ブースのテーマやコンセプトが発表された。

~ トヨタ自動車 ~
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トヨタ自動車ブースでは『プリウス生誕20周年』をテーマに、初代プリウス、最新型となる4代目プリウスPHV、さらに今年もル・マン24時間耐久レースでの記憶も新しいハイブリッドレーシングカー TS050 など展示。またガスタービンエンジンによる発電でモータを駆動するハイブリッドシステムを搭載した スポーツ800 も展示。
プレスカンファレンスでは、初代プリウス開発責任者の内山田竹志氏と自動車評論家の山口京一氏とのトークセッションが開催された。ハイブリッドカーの商品化という新たな価値を生み出すことの苦労話やご自身の取り組み、プリウスユーザーとのふれあいなどに触れ、21世紀の自動車環境に対する困難な課題に対して、必ず実現するという”想い”とエンジニア魂での”挑戦”で実現してきたことを語った。またその想いを新しい世代の若いエンジニア達に伝えていき、実際にその魂が根付いていて来ていることを実感していると語った。トヨタ自動車のルーツとなる自動織機から自動車を生み出したように、今後は自動車から人工知能やパートナーロボットなどのさらに新しい価値を生み出していくと共に、自動運転や新パワートレーンなど自動車そのもの技術にも注力していきたいと締めくくった。
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~ マツダ ~
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マツダブースは『飽くなき挑戦の歴史 ーロータリーエンジン誕生50周年ー』をテーマに、コスモスポーツ(試作車及び量産車)、ファミリア プレスト ロータリークーペ(レース仕様及び市販車)、サバンナ RX-7、'91年のル・マン24時間耐久レースで総合優勝を果たした787B、そして昨年のオートモビル カウンシルでも発表された初代ロードスターの”レストア プロジェクト”の試作として作成されたユーノスロードスター Vスペシャルを展示。
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プレスカンファレンスでは、RX-7やロードスターなど数々のスポーツカーの開発に携わり、昨年ロードスターアンバサダーに就任した山本修弘氏が登壇。マツダが初めてロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツが発売されて今年で50年。その間にはル・マン24時間レースでの総合優勝などロータリーエンジンの輝かしい歴史がある一方で、2012年のRX-8生産終了以降ロータリーの歴史が途絶えていることに言及。ロータリーエンジンの開発当初、チャターマークと呼ばれる問題やオイルショックなどの時代背景に対する技術者たちの挑戦に接し、その挑戦を支え続けた要素として”確かな技術力”、”困難に果敢に立ち向かうチャレンジ精神”、”技術者たちの強い使命感”の3つを挙げ、マツダにおける「モノ造りのDNA」紹介。一方で「くるま文化」に関してはユーザーを含めたもっと多くの人たちによって築かれていくものと考えており、その中でもコスモスポーツをはじめとした歴代ロータリー車や初代ロードスターなど往年のマツダ車を今でも愛し大切に乗っているユーザーがいることを嬉しく思っていると述べた。またマツダ車を長く乗りたいというユーザーへの感謝と期待に応えたいとの想いで立ち上げた”初代NAロードスター レストア事業”についても進展しており、2017年末のサービス受付開始、2018年初頭の作業開始や復刻パーツの供給開始を行うと発表した。
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~ スバル ~
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スバルブースは『事故ゼロを目指して 60周年』をテーマに同社の起源となるスバル 360、スバル 100、そして最新鋭の車としてレヴォーグ、WRX S4が展示された。
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今年はスバルのルーツとなる中島飛行機の前身となった飛行機研究所が1917年に開設されてから数え創業100周年となる節目の年。プレスカンファレンスに登壇した国内営業本部マーケティング推進部の小島敦氏が登壇し、「事故0への挑戦」をテーマにスバルの安全思想の取り組みについて語った。
”人命第一”、”機能、性能の追求”、”不屈の技術者魂”といった航空機開発のDNAを受け継ぎ開発されたスバル360から約60年。その思想は現代のスバル車開発においても連綿と息づいており、スバルが取り組む”総合安全”を実現する5つのコア技術”シンメトリカルAWD”、”低重心パッケージ”、”スバル グローバル プラットフォーム”、”水平対向エンジン”、”運転支援システム アイサイト”に活かされている。中でも アイサイト に関しては1989年のステレオカメラの開発より発展し続け、2014年には アイサイト Ver3、さらには アイサイト ツーリングアシスト へと進化した。アイサイト 搭載車では人身事故全体で6割以上、追突事故に関しては8割以上低減しているという調査結果も示されその効果が実証されているとした。しかし一方でまだまだ様々な状況において事故は発生しているのも事実。スバルは今後も「アイサイト」をはじめとした安全機能を充実することにより安心と楽しさを追求していくと締めくくった。
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~ ボルボ・カー・ジャパン ~
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ボルボブースでは『ボルボ90周年の歴史とワゴン・エステートの展示』というテーマで、240GL ワゴン、960SX エステート、V90 限定車を展示。
プレスカンファレンスではボルボ・カー・ジャパン代表取締役の木村隆之氏が登壇。冒頭「Vision 2020」というイメージ映像を公開し、2020年までに新しいボルボ車での交通死亡者や重傷者をゼロにするという取り組みを紹介し、2008年のビジョン発表より着実に成果を上げていることを示した。今年はボルボ創業90周年となる。Vision 2020を具現化したXC90、V90をはじめとした90シリーズは2020年においても販売が継続されていき、その取り組みの主軸になるとした。そしてボルボ90周年を記念し発売された”V90 90th Anniversary Edition”が発表された。
また、ボルボワゴン歴史に触れ今回展示している240GL ワゴン、960SX エステートを紹介。さらに240や850のモータスポーツでの活躍についても触れ、スクウェアなボディに似合わぬ運動性能の高さから”フライング ブリック”の愛称で親しまれたことを振り返った。
ボルボが車作りを通して大切にしていることはユーザーのライフスタイルであり、またその友人や家族。設計の中心には”人”いると締めくくった。
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最後に昨年発表された”クラシックガレージ”への取り組みに触れ、隣接するブース内に展示された美しくよみがえったボルボ車たちを紹介した。
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~ アウディ ジャパン ~
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アウディブースのテーマは『Audi quattro』。ブース内にはそのテーマそのものと言っても過言ではない名車 Audi quattro、Audi Sport quattro、Audi Sport quattro S1、そしてジャパンプレミアとなる最新型のRS5 Coupeが展示された。
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プレスカンファレンスではアウディ ジャパン代表取締役 齋藤徹氏が登壇。1932年にアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーという4つのメーカーが合同して設立したアウトウニオンがアウディの起源となり、現代アウディは1980年に登場したアウディ クアトロから始まったといっても過言ではないと説明。クアトロ誕生に関しては、当時北欧で行なった走行試験に帯同していた4WDの軍用車が雪道において高い走破性を持っていることに着目した開発陣が、その機構を取込み誕生したのがクアトロ。
クアトロのラリーでの輝かしい活躍を紹介、その後も進化を続け、今日のアウディの代名詞となっていると述べた。アウディブースでひときわ目を引く スポーツ クアトロ S1 というラリーマシンは、このイベントのためにアウディ本社のヒストリックカー部門”アウディトラディション”より貸出してもらったとのこと。会場にはこのマシンのエンジン音(録音)が響き、集まったプレス関係者もひと時その痺れるサウンドに耳を傾けた。その後、ル・マン24時間レースなどサーキットに舞台を移していったアウディの歴史を語った。
最後にジャパンプレミアとなった高性能車 RS5 を紹介して締めくくりとした。
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~ 日産自動車 ~
日産自動車では『時代の最先端デザイン』をテーマに、スカイライン スポーツクーペ、ダットサン14型ロードスター、シルビア、Vmotion2.0 を展示。
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~ 本田技研工業 ~
ホンダブースのテーマは『NSXの系譜』。未だ人気の衰えない先代NSXとホンダの現代技術の結晶ともいえる新型NSXを展示。
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最新モデルやテクノロジーを展示する一般的なモーターショーとは違い、メーカーブースにおいても自身の歴史やヘリテージを振り返る展示物が多く、ここオートモビル カウンシルならではの魅力を感じられた。ただ残念なのは出展メーカー(特に海外ブランド)が少ないことや、イベントの華となるようなサプライズ発表などが少なく、入場料に見合った満足感があるか?と聞かれれば、返答に迷うのは否めない。このようなイベントは物量がすべてではないと思うが、オートモビル カウンシルが掲げる理念を根付かせることで、より多くのメーカーの賛同を得られるようになれば、さらに魅力的なイベントになっていくのではないかと感じた。

August 11,2017 Fri    イベント取材  



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