マツダ・デミオは、2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたこともあり、その良さは何となくわかっている方もおられると思いますが、この度、そのデミオのディーゼル搭載車を試乗する機会がありましたので報告いたします。
「何故にアウトレーヴ?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その説明は後にして、まずは試乗インプレッションから。
試乗した車は、1.5L ディーゼルエンジン6AT搭載車。
ラインナップには4WDもありますが、試乗車はいわゆる普通の2WDです。
外観は、「コンパクトによくまとまっている」という感想。
最近肥大化が進む乗用車にあって、5ナンバーサイズに収めたのはポイントアップです。
乗り込んで感じたのは、インテリアの良さです。
国産車の場合、「コンパクトカー=チープ」といったイメージが出来上がっていましたが、欧州などのプレミアム・コンパクトカーに追いついた感じもします。
走りだしての感想は、まずはディーゼルならではの力強い加速感。
なのに、ディーゼル特有のカラカラ音や低回転での頭打ちといったネガティブ要素がかなり改善されています。
この車にはマニュアルモード時のパドルシフトが付いており操作してみましたが、その反応がとてもスムーズ。
欧州車などではかなり採用されていますが、どうしてもタイムラグやシフトチェンジのイメージとのギャップがあり妙なストレスを感じたものですが、それがほとんどありませんでした。
後で聞いた話では、この6速ATは、変速のタイムラグなどをギリギリまで調整して製品化したとのこと。
なるほど、そんな技術者の魂がこういうところに宿っていたんですね。
タイムラグと言えば、この車にもアイドリングストップが付いています。
他車のアイドリングストップ機構で、停車後の発進時のエンジン再スタートのタイムラグで違和感を感じた人もいるかと思いますが、この車はそれがだいぶ改善されていました。特にディーゼルエンジンは始動時に振動があるものですが、それをほとんど感じさせません。
これは、減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」によるところが大きいのかもしれませんね。
そしてこのディーゼル車本体価格は、税込み178.2万円~とディーゼル車を考えている人にはもってこいのプライスです。
今回お伺いしたアウトレーヴは、特にイタリア・フランス系のマニアックな車を扱っていることで有名ですが、今回の試乗会に集まった方々も、マニアックだけではなく相当な選車眼を持っているはず。
そんな方々が、試乗を終えて開口一番、
「すごい」
「よくできている」
「ディーゼルとは思えない」
といった称賛の言葉を発していました。
試乗を終えてからいろいろと感想を述べ合いましたが、やはり一番感じたのはマツダの技術者魂はまだまだ燃えている、ということでした。
最近ディーゼル車がやっと国内でも認知されてきましたが、今まで一番のネックになっていたのは排ガス規制です。
欧州ではEuroという規制がありますが、下の表にありますように、従来のEuro5適合車でも NOx(窒素酸化物)は、日本のポスト新長期規制をクリアしておりませんでした。
そんな厳しい日本の排ガス規制をクリアし、かつ、NOx (窒素酸化物)の除去に尿素水を使用した触媒を不要にしたということは、技術者の並々ならぬ努力があったに違いありません。
マツダ・デミオ、特にSKYACTIV-Dは、日本の技術力を再発見できる価値がある車だと思います。
最後になりましたが、今回試乗会を開催してくれた
アウトレーヴでは、今後デミオの販売を行っていくとのことです。
マニアックな車でファンの心を掴んで離さないアウトレーヴが目を付けたデミオは、きっとあなたの心を掴んで離さないことでしょう。
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