東京でマニアックなクルマを扱っている
アウトレーヴ。
そのオーナーである
浅岡紀子さんの個展が開催されました。
銀座一丁目の路地に入ると、タイムスリップしたような感覚になる
奥野ビルがあります。
このビルは昭和7年に竣工され、それから今まで変わらない姿で銀座の地を見守ってきました。
エレベーターは、なんと手動式。自分でドアの開閉をします。
そのビルの6階に今回の会場である、
サロン ドゥ ラー/ギャラリー ラー があります。
浅岡紀子さんは、日替わりのドレスでお出迎え。
レトロな雰囲気のギャラリーの床は、竣工当時のままの木の温もりがあります。
浅岡さんはもともと絵を描くのが好きで、アウトレーヴの店舗の隅っこで描いていた作品を観たお客様が背中を押してくれて、本格的に絵を描く決意をされたとのこと。
浅岡さんはご自身の心の声を聴いて、それを絵として表現しているそうです。
なので、どんな作品に仕上がるかはご自身でもわからないらしいです。
そして作品には、漢字一文字のタイトルが付けられています。これは、ご自身ではなく第三者が作品を観て付けるとのこと。
作品が出来上がるプロセスも面白いです。
もうひとつの会場は、カフェとして過ごすこともできます。
今回はビールをいただき、ゆったりと過ごしました。
レトロな建造物の中で開催された、浅岡紀子さんの個展。
そこには、古き良きものを大切にして、その価値を発信し続けるアウトレーヴのビジョンが見えたような気がしました。
古いものを壊して新しいものを造り続けるわが国への、アンチテーゼを感じたひとときでした。