個人的にもアルファロメオ916スパイダーとジュリエッタQV(ともに左のMT)を所有している結構なアルファ中毒オサーンが、アルファロメオ トナーレ プラグイン ハイブリッド Q4に乗った感想をお届けします。
特に破綻のない流れるようなボディラインや3連ヘッドライトはとてもカッコ良い。またホイールのデザインも、歴代アルファロメオの伝統を引き継いだ所謂「梅の花」ホイールデザインを採用。アルファロメオ好きには刺さるデザインです。
試乗してみると、走り出しの電動感が、アルファロメオもついにこうなってしまったのねーという、寂しいような、時代について行ってくれてほっとするような、いろいろな感情が沸いてきます。しかしながらアルファロメオらしい加速の力強さは、いつの時代も変わらないのは嬉しいところ。
そしてさらにグッと右足を踏み込みエンジンが始動すると、プラグインハイブリッドシステムのおかげで、電気モーターとガソリンエンジンの組み合わせが素晴らしいパフォーマンスを発揮。滑らかな加速で、ストレスなく走行できるのが魅力です。またQ4の四輪駆動システムのおかげで、安定した走行が可能であり、悪路や悪天候下でも安心感があります。オールシーズンタイヤと組み合わせて、夏でも冬でも疲れる事無く岐阜と東京を移動するのに最適な車なのではないかと思いを馳せました。
さらにはアルファロメオお得意のDNAシステムをこのトナーレも採用しているので、「D」モードにするとアルファロメオのDNAを遺憾なく発揮します。そりゃそうだ、スペックを見ると最高出力は280PS。0-100km/h 加速はわずか6.2 秒です。速くないわけがない。ちなみに我が通勤快速であるジュリエッタQVは240ps、0-100km/h 加速は7.7 秒。ま、数値では測れないエモさが4C由来の1750のエンジンにはあるんですけどね。←張り合う人。
スポーティさと高級感、そして環境性能を兼ね備えた、今の時代を生き抜くレベルにある車がアルファロメオから出ていること、そしてDNAを使った走りの楽しさもちゃんと忘れていないでいてくれること。
SPEC
型式:3LA-AV113
ドア数:5
排気量:1331cc
定員:5名
シフト:6AT
燃費:14.1km/l
駆動方式:フルタイム4WD
車両重量:1900kg
総出力:280hp
0-100km/h加速:6.2秒(欧州参考値)
EV航続距離:72km(WLTCモード)
バッテリー容量:15.5kWh
電子制御式4輪駆動システム「Q4オールホイールドライブシステム」搭載
最高速度:135km/h(EVモード)
バッテリー充電時間:出力7.4kWの急速充電器を利用した場合、フル充電まで2時間30分