2025 WRC第9戦ラリーフィンランドが開催された。
TGR-WRTの拠点があるためトヨタにとっては第2のホームイベントともいえるラリー。
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
昨年は11本のステージウィンを飾りながらもリタイアとなったロバンぺラが悲願の母国初優勝を達成。
総合優勝、パワーステージ、スーパーサンデー全てを制し、フルマークである35ポイントを獲得し選手権2位へアップ。
ロバンぺラがマークしたラリー中の129.9km/hという平均速度は、WRCの新記録となった。
勝田貴元は、SS19で同3位につけるオジエに5.5秒差まで詰められるも、最終パワーステージでロバンぺラに次ぐ2番手を記録し、2位を死守。今季第2戦ラリー・スウェーデン以来となる2位表彰台に立った。日曜のみの結果で争うスーパーサンデーでも3位に入り、優勝したロバンペラに次ぐ24ポイントを獲得した。
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
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勝田と2位争いを繰り広げたオジエが3位、4位に入ったエバンスは選手権首位を取り戻すことに成功。
5位にはTGR-WRT2からエントリーのサミパヤリが入り、トヨタが1位から5位を独占。
1990年にランチアが1-2-3-4-5フィニッシュを達成して以来、史上2メーカー目の快挙達成となった。
そして、TGR-ERTのチーム代表を務めるヤリ-マーティ・ラトバラは、昨年に続きドライバーとしてGR Yaris Rally2で今大会に挑み、WRC2クラス2位となった。WRC2の最多ステージ優勝者に贈られるFORUM8 WRC2 Most Stage Wins Award も受賞した。
©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
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次戦は、8月28日-31日の日程でWRC初開催のパラグアイ。赤土主体のスムーズな路面とテクニカルなセクションが組み合わさったステージが組まれた注目のイベントとなる。